COLUMN

税理士を探すとき。頼める範囲と費用の考え方、相談前にそろえる資料

確定申告の時期が近づくたびに、今年も自分でやるのかと考える人は少なくありません。開業した年はなんとか間に合ったけれど、取引が増えて記帳が追いつかない。法人にしたら書類が急に難しくなった。そういうタイミングで、税理士に頼むという選択肢が現

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確定申告の時期が近づくたびに、今年も自分でやるのかと考える人は少なくありません。開業した年はなんとか間に合ったけれど、取引が増えて記帳が追いつかない。法人にしたら書類が急に難しくなった。そういうタイミングで、税理士に頼むという選択肢が現実味を帯びてきます。

一方で、頼むと何をしてもらえるのか、いくらかかるのか、どこで探せばいいのかがわからないまま先送りになりがちです。周りに聞ける人がいないと、比べる基準そのものが手に入りません。

この記事では、自分でやるか頼むかの分かれ目、頼める仕事の種類、費用の見方、探し方、相談の前にそろえる資料までを順番に整理します。税額の計算方法や制度の解説はしません。あくまで「誰に、どこまで、どう頼むか」を決めるための話です。

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自分でやるか頼むかの分かれ目

判断の材料になるのは、取引の件数、事業の形、そして自分の時間です。

月に数件の請求書と経費だけなら、会計ソフトで十分まわることが多いでしょう。これが毎月数十件、複数の口座やカードにまたがるようになると、入力そのものより「合わないときに原因を探す作業」に時間を取られ始めます。ここが最初の分かれ目です。

事業の形も効いてきます。法人は個人事業より作る書類が増え、期限も細かく決まっています。消費税の申告が関わってくると、判断が必要な場面も出てきます。制度の適用条件は状況によって変わるため、自分で判断しきれないと感じたら専門家に確認するのが安全です。

もう一つは時間の使い道です。数字を合わせる時間を本業に回したいのか、それとも自分で全体を把握しておきたいのか。ここは費用だけでは決められない部分です。判断に迷ったら、まず相談だけしてみるという入口もあります。無料の紹介サービスでは、条件を伝えて候補を出してもらえるので、相続税申告での信頼できる税理士選びのように問い合わせの段階で費用がかからない窓口から始める方法もあります。

頼める仕事は一つではない

「税理士に頼む」と言っても、契約の中身は事務所ごとに違います。丸ごと任せる前提で考えると、費用が高く見えてしまいます。

よくある区切りは次のようなものです。日々の記帳を代わりにやってもらう記帳代行。決算と申告書の作成。年に数回の相談だけを受ける形。給与計算や年末調整といった労務に近い範囲。これらは組み合わせで決まります。

自分でどこまでやるかによって、頼む範囲は変わります。会計ソフトへの入力は自分でやり、確認と申告だけを頼む形にすれば範囲は狭くなります。逆に領収書を渡すだけで済ませたいなら範囲は広くなります。どちらが良いという話ではなく、時間と費用のどちらを差し出すかの選択です。

契約の前に、自分がやることと相手にやってもらうことを紙に書き出しておくと、見積もりの比較がぐっと楽になります。

費用の考え方

費用は事務所によって幅があります。ここで具体的な金額を書いても、条件が違えばあてになりません。見るべきは金額そのものより、その金額が何を含んでいるかです。

多くの場合、毎月の顧問料と、決算・申告時の報酬は別に設定されています。年間の総額で比べないと、月額だけを見て安いと思った先が、決算時にまとまった金額になることがあります。

金額が変わる要素もはっきりしています。記帳を自分でやるか任せるか、面談の回数と方法、売上の規模、業種の特性、消費税の申告が必要かどうか。同じ条件を伝えて複数から見積もりを取れば、はじめて比較になります。

見積もりを見るときは、追加料金が発生する条件も確認しておきます。期の途中で依頼した場合の遡り作業、書類の再作成、税務調査の対応。これらは別料金になっていることがあります。

探す方法の違い

探し方はいくつかあります。それぞれ手間と情報量が違います。

一つは、事務所へ直接問い合わせる方法です。地域や専門分野で検索し、自分で候補を選びます。自由に選べる代わりに、比べるための情報を自分で集める必要があります。

もう一つは、紹介サービスを使う方法です。事業の内容、依頼したい範囲、地域、希望する予算感などを伝えると、条件に合う事務所を提示してもらえる仕組みです。法人の税務申告に対応する事務所を探す場合も、(⾃由テキス ト)のように条件を伝えて候補を出してもらう窓口があります。自分で一件ずつ当たるより、比較の入口としては早く進みます。

知人からの紹介も選択肢です。人柄がわかる安心感がある一方、合わなかったときに断りにくいという面もあります。紹介を受けた場合でも、条件のすり合わせは自分で行ってください。

資料を前に打ち合わせをしている様子

どの方法でも、最終的に決めるのは自分です。候補が出てきた段階で、次に説明する資料をそろえて話をしに行きます。

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相談の前にそろえる資料

手ぶらで相談に行くと、話が一般論で終わってしまいます。逆に材料がそろっていれば、その場で具体的な見積もりまで進むことがあります。

用意しておきたいのは、前年の申告書一式、事業用の口座の通帳またはその明細、売上と経費のおおよその一覧、事業の内容がわかる資料です。会計ソフトを使っているなら、その名前と使い方の状況も伝えます。

あわせて、自分の希望も言葉にしておきます。いつから頼みたいのか、どこまでやってほしいのか、連絡はどの手段が良いのか、予算の上限はいくらか。これを伝えないまま話すと、相手も標準的な提案しか出せません。

書類とファイルを整理した机

決算期が近いほど事務所は忙しくなります。急ぎで頼みたい場合は、対応できる時期かどうかを最初に確認しておくと無駄がありません。

相性を確かめる質問

契約したあとに変えにくいのは、料金よりもむしろ進め方の部分です。だからこそ最初に聞いておきます。

連絡の手段と頻度はどうなるか。メールなのか、チャットなのか、電話が中心なのか。質問してから返事が来るまでの目安はどのくらいか。ここが合わないと、細かい確認のたびにストレスが溜まります。

担当が誰になるのかも確認します。相談したときの担当者が実務も担当するのか、別の担当者が付くのか。事務所の規模によって体制は違います。

会計ソフトの指定があるかどうかも聞いておきます。今使っているものを継続できるのか、事務所が使うものに合わせる必要があるのか。データの受け渡し方法も含めて確認しておくと、後戻りが減ります。

最後に、契約期間と解約の条件です。合わなかったときにどう終われるかを知っておくのは、失礼なことではありません。

よくある質問

期の途中からでも頼めますか

受けている事務所は多くあります。ただし、それまでの分をさかのぼって整理する作業が発生する場合があり、その分の費用が別に見積もられることがあります。早めに相談するほど作業は少なくて済みます。

いまの税理士を変えたいのですが

変更自体は可能です。引き継ぎに必要な資料、契約の解約時期、決算をどちらが担当するかを整理してから動きます。次の依頼先が決まる前に解約すると、期限に間に合わなくなることがあるので順番に注意してください。

使っている会計ソフトのデータは渡せますか

多くの場合は渡せますが、事務所が対応しているソフトかどうかで手間が変わります。相談のときにソフト名を伝えて、そのまま使えるかを確認するのが確実です。

相談だけでも受けてもらえますか

スポットの相談に対応している事務所もあります。継続の契約を前提としない相談ができるかどうかは事務所ごとに違うため、問い合わせの段階で聞いてください。

地方に住んでいても頼めますか

オンラインでの面談や書類のやり取りに対応している事務所であれば、距離があっても依頼できます。ただし、対面での打ち合わせを重視するかどうかは自分の希望次第です。訪問の有無で費用が変わることもあります。

料金は交渉できますか

範囲を調整することで金額が変わることはあります。値引きを求めるより、「記帳は自分でやるので、その分を外してほしい」といった形で範囲を減らすほうが話は進みやすいでしょう。

開業したばかりでも依頼できますか

依頼できます。開業直後は、帳簿の付け方や経費の考え方を最初に整えておくと後が楽になります。自分で会社を作る手順は https://zero-press.net/columns/kaisha-setsuritsu-jibunde に、1年目の帳簿と申告の準備は https://zero-press.net/columns/freelance-chobo-kakuteishinkoku にまとめています。

まとめ

税理士を探すときにやることは、大きく3つです。

まず、頼む範囲を決めること。記帳、決算、相談、労務のどこまでを渡すのかで費用も相手も変わります。次に、同じ条件で複数の見積もりを取ること。月額だけでなく年間の総額と、追加料金が出る条件まで見ます。最後に、資料をそろえて相談に行くこと。前年の申告書と口座の記録があれば、話は具体的に進みます。

税額や制度の判断は専門家の領域ですが、誰にどこまで頼むかを決めるのは事業者自身です。ここが決まっていれば、相談の場でも自分の言葉で希望を伝えられます。

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