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社内の書式をそろえる。ひな形・印刷物・名刺の整え方

見積書を出すたびに、前回のファイルを探して数字を書き換える。契約書は取引先の様式をそのまま使っている。名刺は前に作ったものを刷り増ししている。小さな事業所では、書類まわりがこの状態になりがちです。

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見積書を出すたびに、前回のファイルを探して数字を書き換える。契約書は取引先の様式をそのまま使っている。名刺は前に作ったものを刷り増ししている。小さな事業所では、書類まわりがこの状態になりがちです。

一つひとつは数分の作業でも、頻度が高いぶん積み上がります。しかも、探す時間と作り直す時間は、何も生みません。

この記事では、洗い出しの方法、ひな形の入手、契約に関わる書類の扱い、印刷物の外注、名刺と対外の印象、そして保管と更新の決めごとを整理します。

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毎回作り直している書類を洗い出す

まず、どんな書類を使っているかを並べます。

社外に出すもの。見積書、請求書、納品書、契約書、案内状、提案の資料。

社内で使うもの。議事の記録、報告書、勤務の申請、経費の精算、備品の申請、引き継ぎの書類。

年に数回のもの。年末の挨拶、価格改定の通知、休業の案内。頻度が低いぶん、毎回ゼロから作りがちです。

それぞれについて、いまどうしているかを書きます。ひな形がある、前回のファイルを流用している、毎回作っている。

作るのにかかる時間も記録します。10分か、1時間か。頻度と掛け合わせると、年間でどれだけ使っているかが見えます。

この一覧ができると、優先順位が決まります。頻度が高く、毎回作り直しているもの。ここから手をつけます。

誰が作っているかも書いておきます。担当が複数いると、書式も文言もばらつきます。同じ会社から出る書類の見た目が違うのは、受け取る側にとって分かりにくいものです。

実際に出したものを何枚か集めて並べてみると、ばらつきの度合いが分かります。文字の大きさ、社名の書き方、振込先の記載。細かい違いが積み上がっています。

ひな形をどこから用意するか

一から作る必要はありません。

既存の書式を共有しているサービスがあります。自由テキストのように多くの書式を扱う場では、請求書や契約書、企画書まで幅広くそろっています。形式も複数用意されていることが多く、使い慣れたソフトで開けます。

同業の知り合いから譲ってもらう方法もあります。ただし、そのまま使うのではなく、自社の条件に合わせて手を入れてください。

公的機関が公開している様式もあります。届出や申請に関わるものは、所管の窓口の案内から入手できます。最新の様式かどうかは、必ず提出の前に確認してください。

入手したひな形は、必ず読んでから使います。自社に当てはまらない条項、抜けている項目、金額の単位。確認せずに使うと、後で困ります。

自社の情報を先に埋めておきます。社名、住所、連絡先、振込先。毎回入力する項目を固定しておくと、作成の時間が減ります。

書式の体裁もそろえます。書体、文字の大きさ、社名の位置。統一されていると、受け取る側にも整った印象が伝わります。

数式や自動の計算を入れておくのも有効です。金額の合計、税額、日付。手で計算する部分を減らすと、誤りが減ります。

契約に関わる書類の扱い

ここは慎重に扱う部分です。

ひな形は出発点であって、完成形ではありません。取引の内容、金額、責任の範囲は、それぞれの取引で違います。

特に注意するのは、支払いの条件、納品の範囲、責任の所在、契約を終える場合の手続き。この4つは、後で問題になりやすい部分です。

金額の大きい取引や、継続する取引では、専門家に見てもらう価値があります。費用はかかりますが、後の紛争を考えると安い場合があります。

相手から提示された契約書も、そのまま署名しないでください。読んで、分からない部分を質問する。これは失礼な行為ではなく、通常の手続きです。

なお、契約や法務に関する判断は、この記事の内容を根拠にしないでください。個別の事情によって答えが変わるため、必要に応じて弁護士や専門家に相談してください。

棚に整理されたファイルと書類

印刷物を外に頼むとき

チラシ、パンフレット、封筒。外に頼む場面もあります。

まず、目的を決めます。何を伝えて、誰にどう動いてほしいのか。デザインの好みより、この設計が先です。

部数も決めます。多く刷るほど単価は下がりますが、内容が古くなれば無駄になります。価格や日程が変わる可能性があるなら、少なめに刷る判断もあります。

配る方法も先に決めておきます。店頭に置く、郵送する、手渡しする、投函する。配り方によって、適した大きさと紙質が変わります。

納期を確認します。入稿から届くまでの日数。イベントに合わせる場合は、逆算して余裕を持ちます。

原稿とデータの準備も要ります。文章を自分で書くのか、任せるのか。写真やロゴのデータはあるか。

デザインから発注できるサービスなら、原稿を渡して仕上げてもらう形が取れます。営業のやり取りを減らし、画面上で完結する仕組みは、忙しい時期に助かります。

修正の回数も確認しておきます。何回まで無料か、それを超えるとどうなるか。ここを決めずに始めると、やり取りが長引きます。

完成したデータの扱いも聞いておきます。手元に残るのか、次に別の会社へ頼むときに使えるのか。ロゴのように長く使うものは、特に確認が要ります。

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名刺と対外の印象

名刺は、いちばん多く配る印刷物です。

載せる情報を絞ります。名前、社名、役職、連絡先。詰め込みすぎると読みにくくなります。

書体と色も、事業の性格に合わせます。堅い業種と、柔らかい業種では、適した見た目が違います。

紙質も印象に関わります。厚み、手触り、光沢の有無。実際に触ってみると、画面の写真では分からない差があります。見本を取り寄せられる店もあります。

コクリ名刺(オーダーメイドの名刺)のようにデザインから作る形なら、ロゴや事業の雰囲気に合わせた一枚を作れます。既製の様式に当てはめるより時間はかかりますが、記憶に残る形になります。

裏面の使い方も考えます。事業の内容、地図、取り扱いの一覧。渡したあとに読まれる可能性がある面です。

連絡先の書き方も見直します。電話とメールだけでなく、問い合わせのページや予約の入口を載せる形もあります。相手が次に取る行動を想定して決めてください。

刷る枚数は、控えめから始めます。連絡先や役職が変わると、残った分は使えなくなります。

机の上に置かれた書類とペン

保管と更新の決めごと

そろえたあとの運用も決めます。

最新版の置き場所を1か所にします。共有のフォルダ、あるいは決まった棚。複数の場所にあると、古い版が使われます。

版を管理します。ファイル名に日付か版数を入れる。更新したら、古いものは別のフォルダに移す。この2つだけでも、取り違えはかなり減ります。

改訂の担当を決めます。誰が直して、誰が承認するのか。勝手に書き換えられる状態だと、いつの間にか内容が変わっていきます。

見直しの時期も決めます。年に一度、あるいは制度が変わったとき。使われている書式が古いままだと、間違った情報を外に出すことになります。税率や表示の決まりが変わる年は、特に注意が要ります。

社内への周知も忘れずに。新しい書式ができたら、どこにあるかを全員に伝えます。存在を知られていない書式は、使われません。

退職や異動のときの引き継ぎも考えます。個人のパソコンにしか残っていない書式は、その人がいなくなると失われます。共有の場所に置くことを原則にしてください。

紙で保管が必要な書類もあります。保存の期間が法令で定められているものがあるため、扱いは所管の案内で確認してください。

よくある質問

ひな形はそのまま使えますか

出発点として使い、自社の条件に合わせて手を入れてください。特に契約に関わる部分は確認が必要です。

契約書は自分で作ってよいですか

金額や責任の範囲が大きい取引では、専門家に見てもらう価値があります。判断に迷う場合は相談してください。

印刷の納期はどのくらいですか

内容と部数で変わります。イベントに合わせる場合は、余裕を持った日程を組んでください。

データの形式は何が必要ですか

制作を依頼する場合は、原稿とロゴのデータがあると進みが早くなります。形式は依頼先に確認してください。

少ない部数でも頼めますか

小ロットに対応する会社があります。単価は上がりますが、内容が変わりやすいものは少なく刷るほうが無駄になりません。

書式の著作権はどうなりますか

提供元の規約によります。転載や再配布の可否を、利用の前に確認してください。

名刺は何枚刷ればよいですか

配る頻度で決めます。連絡先や役職が変わる予定があるなら、少なめにしておくほうが安全です。

まとめ

書式と印刷物を整える要点は3つです。

毎回作り直している書類を洗い出すこと。ひな形は手を入れてから使い、契約に関わる部分は確認すること。そして、最新版の置き場所と改訂の担当を決めること。

名刺をネットで印刷する場合の考え方は https://zero-press.net/columns/meishi-net-insatsu に、社内資料の作り方は https://zero-press.net/columns/shiryou-sakusei-zukai にまとめました。型が整うと、日々の作業の時間はかなり変わります。

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