WordPressに機能を足す。プラグインと外部の道具の使い分け
自社のサイトに、問い合わせのフォームを付けたい。予約の機能を足したい。見た目をもう少し整えたい。自分で運用していると、こうした要望が次々に出てきます。
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自社のサイトに、問い合わせのフォームを付けたい。予約の機能を足したい。見た目をもう少し整えたい。自分で運用していると、こうした要望が次々に出てきます。
機能は追加できます。ただし、足すほど動作は重くなり、更新の手間も増えます。入れる前に、本当に必要かを確かめる習慣が要ります。
この記事では、追加の判断、選ぶときの見どころ、入れる前の準備、見た目を編集する道具、使っていないサイトの扱い、そして定期的な棚卸しを整理します。
足す前に、本当に必要かを確認する
まず、要件を1行で書きます。
「問い合わせを受け取りたい」「予約を受け付けたい」「更新の履歴を残したい」。この形で書けないなら、まだ必要な機能が定まっていません。
すでにある機能で足りないかも確認します。使っている土台や、いま入れているものに、同じ働きが含まれていることがあります。
外部のサービスで済む場合もあります。予約や決済のように専門性の高い機能は、外部の仕組みを使い、サイトからは案内するだけという形も取れます。
追加による負担も見込みます。動作が重くなる、更新の対象が増える、不具合の原因が増える。1つ入れるたびに、これらが少しずつ積み上がります。
無料と有料の違いも考えます。無料のものは費用がかかりませんが、開発が止まるとそのままになります。有料のものは、サポートと更新が続く可能性が高くなります。
要件が固まったら、候補を2つか3つ挙げて比べます。最初に見つけたものをそのまま入れるのは避けてください。
誰が運用するかも考えます。設定した本人しか触れない状態だと、その人が離れたときに手を出せなくなります。設定の内容を書き残しておいてください。
頻度の低い機能なら、入れずに手作業で済ませる判断もあります。年に数回しか使わないものを常時動かしておく必要はありません。
プラグインを選ぶときの見どころ
判断の材料はいくつかあります。
更新が続いているかを見ます。最終の更新が数年前のものは、土台の新しい版で動かない可能性があります。
利用している人の数も参考になります。多く使われているものは、情報も見つかりやすく、不具合の報告も早く上がります。
対応する版の表記も確認します。いま使っている土台の版に対応しているかどうかは、導入の前に必ず見てください。
問い合わせ先があるかも見ます。有料のものはサポートの窓口があることが多く、困ったときに聞けます。
複数の機能をまとめて提供している形もあります。同じ作者のものでそろえると、相性の問題が起きにくいという考え方もあります。
日本語の情報があるかも実用上は重要です。設定の画面が英語だけの場合、意味を取り違えることがあります。
購入の形も確認します。買い切りか、年ごとの契約か。契約が切れたときに機能が止まるのか、更新だけが受けられなくなるのか。ここは後で効いてきます。
入れる前にやること
手順を守れば、事故の多くは防げます。
バックアップを取ります。ファイルとデータベースの両方です。サーバー側に自動の機能がある場合は、それを使うのが早道です。復元の手順も一度確かめておいてください。
テスト環境で試します。本番の複製を作れるサーバーが多いので、そこで動作を確認します。
既存の機能との重複を確認します。同じ働きをするものが2つ入ると、干渉して不具合が出ることがあります。
入れたあとは、主要なページを見て回ります。表示、フォーム、一覧、携帯での見え方。問題があれば、すぐ元に戻せる状態にしておきます。
入れた記録も残します。いつ、何を、なぜ入れたか。数年後に見返したとき、この記録があると判断が早くなります。
一度に複数を入れないことも大切です。不具合が出たとき、どれが原因か分からなくなります。1つ入れて数日運用し、問題がなければ次に進む。この順番が結局は早道です。
入れる時期も選びます。繁忙期や、締め切りの直前は避けてください。表示が崩れたときに直す時間が取れません。

見た目を編集する道具
画面上で組み立てられる仕組みもあります。
要素を配置して、その場で見た目を確認しながら作れます。コードを書かずに整えられるため、専門の知識がなくても形にできます。
はっちゃんのWordPress講座(ノーコードでの制作)のようなテンプレートを使うと、土台となる型から始められます。国内向けに作られたものなら、日本語の表示や余白の設計が自然になります。
一方で、こうした仕組みに強く寄りかかると、あとで移りにくくなります。作った内容が独自の形式で保存されるため、外すと表示が崩れることがあります。
判断の目安は、「この仕組みをやめたとき、記事は読める形で残るか」です。装飾が消えるだけなら許容範囲ですが、本文が読めなくなるなら考え直します。
動作の重さも確認します。編集は楽でも、表示に時間がかかるようでは本末転倒です。導入の前後で、表示の速さを測ってみてください。
携帯での見え方も必ず確認します。画面上で整えた配置が、小さな画面では崩れることがあります。作業のたびに両方で見る習慣をつけてください。
使っていないドメインとサイトの扱い
運用していると、使わなくなったものが出てきます。
過去に作ったサイト、取得したまま使っていないドメイン、試しに作った環境。放置すると、更新されないまま残り続けます。
放置は避けたほうが安全です。古い仕組みのまま置かれたサイトは、外部から狙われる原因になります。使わないなら、公開を止めるか、削除します。
ドメインだけを残す判断もあります。将来使う予定がある、他人に取られたくない。この場合は、更新の管理を忘れないようにします。
活用する方法もあります。ドメイン貸しマッチ(ドメイン賃借のマッチング)のようにドメインを貸し借りする仕組みもあり、使っていない資産を運用に回す形です。ただし、貸した先の内容によっては、自分の評価に影響する可能性もあります。契約の条件と、掲載される内容の範囲を確認してください。
いずれの判断をする場合も、更新の期限を管理します。うっかり失効させると、取り戻せないことがあります。連絡先のメールアドレスが古いままだと、通知にも気づけません。
保有しているドメインの一覧も作っておきます。取得の日、更新の日、どこで契約しているか。数が増えるほど、この管理が必要になります。
定期的な棚卸し
入れたら終わりではありません。
半年に一度、一覧を見ます。使っていないものはないか、更新が止まっているものはないか。日を決めてしまうと、忘れずに済みます。
使っていないものは外します。無効にするだけでなく、削除まで行います。残っていると、更新の対象として残り続けます。
更新の状況も確認します。自動で更新される設定にしている場合も、その後の表示を確認する習慣をつけてください。
動作の確認も定期的に行います。フォームからテスト送信する、主要なページを開く、携帯で見る。この3つだけでも、不具合の早期発見につながります。
土台そのものの更新も忘れずに。バックアップを取ってから、計画的に行ってください。大きな版の更新は、時間に余裕のある日を選びます。
利用しているサーバーの設定も、あわせて確認します。動作に必要な条件が古いままだと、新しい版で動かないことがあります。

よくある質問
入れすぎは何個からですか
数だけで決まるものではありません。使っていないものがあるかどうか、動作が遅くなっていないかで判断してください。
有料と無料の違いは何ですか
サポートの有無、更新の継続性、機能の作り込み。無料が悪いわけではなく、開発の状況を見て判断してください。
更新は自動でよいですか
自動でも構いませんが、更新後の表示を確認する習慣をつけてください。重要なサイトでは、テスト環境で先に確認する方法もあります。
不具合が出たらどうしますか
直前に入れたものを無効にして、症状が消えるか確認します。バックアップから戻すことも選択肢です。
削除の手順はどうしますか
管理画面から無効にし、表示を確認したうえで削除します。データが残る場合もあるため、案内を確認してください。
使っていないサイトはどうしますか
公開を止めるか削除します。放置は、安全の面でも管理の面でも避けたほうがよい選択です。
ドメインを貸すことはできますか
そうした仕組みはありますが、契約の条件と掲載される内容を確認してください。自分のサイトの評価に影響する可能性もあります。
まとめ
機能を足すときの要点は3つです。
要件を1行で書き、既存の機能で足りないかを確認すること。バックアップを取ってテスト環境で試すこと。そして、半年に一度の棚卸しで使っていないものを外すこと。
見た目の土台を選ぶ話は https://zero-press.net/columns/wordpress-theme-erabikata に、サーバーの移転と日々の保守は https://zero-press.net/columns/site-hikkoshi-hoshu にまとめました。足すことと、減らすこと。両方を習慣にしてください。








