店で支払いを受ける仕組みを作る。決済とレジまわりの整え方
現金だけでやってきたが、断られることが増えた。カードは使えますかと聞かれて、使えませんと答える回数が積み重なっている。導入したいが、何から手を付ければよいのか分からない。
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現金だけでやってきたが、断られることが増えた。カードは使えますかと聞かれて、使えませんと答える回数が積み重なっている。導入したいが、何から手を付ければよいのか分からない。
支払いを受ける仕組みは、この数年で選択肢が増えました。増えたぶん、比べるのが難しくなっています。
この記事では、困っている場面の洗い出し、受ける支払いの決め方、端末と手数料の見方、店の外で売る形、レジまわりの消耗品、そして入れたあとの運用を整理します。
現金だけで困る場面を書き出す
最初にすることは、機器を調べることではありません。困っている場面を書き出すことです。
支払えないと言われて帰られた。両替に行く時間が取られる。締めの計算が合わない。釣り銭を切らして慌てた。現金を持ち歩くのが不安。
書き出すと、優先順位が見えてきます。取りこぼしが問題なのか、日々の作業が問題なのかで、選ぶものが変わります。
取りこぼしが多いなら、受けられる支払いを増やすのが先です。作業が問題なら、記録が自動で残る仕組みが効きます。
回数も数えてみてください。週に何回聞かれているか。感覚ではなく数で見ると、費用に見合うかどうかが判断できます。
客層も見てください。近隣の常連が中心なのか、遠くから来る人が多いのか。旅行者が多い立地なら、対応の幅が売上に直結します。
そして、断念した場面も思い出してください。出張の販売、イベントへの出店、店の外での受け渡し。持ち運べる形なら、そこも受けられます。
受けられる支払いの種類を決める
次に、何を受けるかを決めます。
大きく分けて三つあります。カード、画面のコードを使うもの、そして交通系などの電子マネーです。
全部を受けられるようにするか、絞るか。絞ると費用は抑えられますが、断る場面が残ります。
インバウンド特設LPは、こうした支払いをまとめて受けられる仕組みです。カードのほか、コード決済や電子マネーにも対応していると案内されています。詳しい対応の範囲と費用は公式サイトで確認してください。
決めるときの手がかりを挙げます。
一つ目は、客層です。年齢や来店の目的によって、使われる手段が偏ります。実際に何で払いたいと言われたかを記録しておくと、根拠になります。
二つ目は、単価です。金額が大きい買い物ほど、カードが使われます。少額が中心なら、コード決済のほうが多くなります。
三つ目は、周りの店です。近隣が対応しているなら、そろえておかないと比べられます。
四つ目は、通信です。店の中で電波が届くか。届かない場所があるなら、置き場所から考える必要があります。
五つ目は、レジとの関係です。会計を打つ機器と支払いを受ける機器が別だと、二度打ちになります。一つにまとめられるかを見ておいてください。
受けられる手段は後から増やせる場合もあります。最初から全部そろえず、様子を見ながら足していく進め方でも構いません。
端末と手数料の見方
比べるときは、三つの数字を並べてください。
一つ目は、初期の費用です。端末の価格、設置の費用、周辺の機器。無料と書かれていても条件がある場合があります。
二つ目は、決済ごとの手数料です。支払いの手段によって率が違うことがあります。自分の店で多い手段の率を見てください。
三つ目は、入金までの日数です。売上がいつ手元に入るか。ここは資金繰りに直結します。振込の手数料がかかるかどうかも確認してください。

この三つを、実際の売上に当てはめて計算してください。月の売上のうち、何割がその手段で払われるかを仮に置いて、手数料の合計を出します。
そのうえで、取りこぼしが減る分と比べます。断っていた分が拾えるなら、手数料は費用ではなく投資になります。
申し込みには審査があります。事業の内容や実績によって、通らない場合もあります。時間もかかるため、余裕を見て動いてください。
端末の形も見てください。据え置きの形、持ち運べる形、手持ちの機器につなぐ形。店の作りと、外で使うかどうかで選びます。
そして、故障したときの対応も聞いておいてください。代わりの機器が届くまでの日数が長いと、その間の会計が止まります。
電源も見落とされがちです。充電して使う形なら、営業の時間を通して持つか。コンセントの位置も含めて確認してください。
操作する人のことも考えてください。日によって入る人が違うなら、画面が分かりやすい形を選ぶほうが、教える手間が減ります。
店の外でも売る形
店頭だけでなく、画面上で注文を受ける方法もあります。
こうした仕組みでは、注文を受ける画面を作り、そこで支払いまで済ませられると案内されています。店頭の仕組みと同じ管理の画面で扱える形もあります。
向いているのは、遠方の客がいる場合、事前の予約や取り置きが多い場合、イベントの前に注文を受けたい場合です。
始める前に決めておきたいのは、送る手段と費用です。壊れやすいもの、冷やす必要があるものは、そこが一番の壁になります。
返品や交換の扱いも先に決めてください。決めずに始めると、都度の判断で疲れます。
在庫の管理も考えてください。店頭と画面の両方で売る場合、数が合わなくなることがあります。
注文が入ったときに誰が気づくかも決めておいてください。営業中は手が離せません。確認する時間を決めておくと、対応が遅れません。
表示しなければならない事項もあります。事業者の名前、連絡先、返品の条件など、法令で求められている項目があるため、案内を確認してください。
ネットショップを始める手順そのものは、https://zero-press.net/columns/netshop-hajimekata で整理しています。
レジまわりの消耗品
見落とされがちなのが、紙です。
領収書やレシートに使う感熱の紙は、機器ごとに幅と長さが違います。合わないものを買うと使えません。
レジロールストア(レジ用ロール紙の専門店)は、こうしたロール紙を扱う専門の店です。さまざまな機器に対応した紙を扱っていると案内されています。規格と価格は公式サイトで確認してください。

買うときは、手元の機器の型番と、いま使っている紙の幅・直径・長さを控えてから探してください。見た目が同じでも入らないことがあります。
在庫の下限も決めてください。残りが何本を切ったら注文する、と決めておかないと、忙しい日に切らします。
保管の場所も考えてください。感熱の紙は熱と日光に弱く、置き場所によっては印字が薄くなります。
まとめ買いすると単価は下がりますが、置き場所と使い切る期間を考えてから決めてください。
入れたあとの運用
機器を入れて終わりではありません。運用を決めておかないと、現場が止まります。
決めておく項目を挙げます。
一つ目は、締めの手順です。誰が、いつ、何を確認するか。現金と記録が合わない場合の対応も決めておきます。
二つ目は、返金の方法です。支払いの手段ごとに手順が違います。慌てないよう、紙に書いて貼っておくと確実です。
三つ目は、動かないときの代替です。通信が切れた、端末が反応しない。そのときにどうするかを決めておいてください。
四つ目は、記録の扱いです。売上の記録をどこにためて、いつ帳簿に反映するか。
会計のソフトとどうつなぐかは、https://zero-press.net/columns/kaikei-soft-erabikata で扱っています。
そして、一人で運用しないでください。手順を紙にして、複数の人が同じように扱えるようにしておくと、休みが取れます。
半年に一度は見直してください。使われている手段は変わります。ほとんど使われていない機器に費用を払い続けていないか、記録で確かめられます。
よくある質問
審査はありますか
あります。事業の内容によっては通らない場合もあります。申し込みから使えるまでの日数も確認してください。
手数料はどのくらいですか
支払いの手段によって違います。自分の店で多い手段の率を見て、月の売上に当てはめて計算してください。
入金はいつになりますか
仕組みと金融機関によって違います。日数と振込の手数料を合わせて確認してください。
レジの紙はどれを買えばよいですか
機器ごとに規格が違います。いま使っている紙の幅と直径と長さを控えてから探してください。
通信は必要ですか
多くの仕組みで必要になります。店の中で電波が届くかを、置き場所も含めて確かめてください。
返金はできますか
手段ごとに手順が違います。導入の前に、手順を確認して書き出しておいてください。
店の外でも使えますか
持ち運べる形なら使える場合があります。出張やイベントで使う予定があるなら、その点を条件に入れてください。
まとめ
三点にまとめます。
一つ目は、困っている場面から決めること。機器の比較から入ると、必要のないものまで買うことになります。
二つ目は、費用は三つ並べて比べること。初期の費用、手数料、入金までの日数。この三つで実際の負担が決まります。
三つ目は、止まったときの手順を決めること。動かない日は必ず来ます。
まずは今週、支払いを断った回数を数えてみてください。それが判断の材料になります。








