名刺をネット印刷で作る方法。データの作り方・用紙・納期の考え方
独立したり、副業を始めたり、社内で名刺が足りなくなったり。名刺を自分で用意する場面は、思っているより頻繁に訪れます。以前は印刷所に足を運ぶ必要がありましたが、いまはインターネットから注文して数日で届きます。
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独立したり、副業を始めたり、社内で名刺が足りなくなったり。名刺を自分で用意する場面は、思っているより頻繁に訪れます。以前は印刷所に足を運ぶ必要がありましたが、いまはインターネットから注文して数日で届きます。
ただ、初めて頼むときはデータの作り方でつまずきます。サイズは、色は、フォントはどうすればよいのか。この記事では、載せる情報の決め方、入稿データの基本、用紙と加工の違い、そして部数と納期の考え方を整理します。
名刺を自分で用意するときの選択肢
方法は三つあります。
自宅のプリンターで刷る方法は、必要なときに必要な枚数だけ作れるのが利点です。市販の名刺用紙を使えば、その日のうちに手元に用意できます。ただし、切り離した縁の質感や、印刷の色味は市販品と差が出ます。
店舗に持ち込む方法は、対面で相談できる安心感があります。データがなくても、その場で内容を伝えて作ってもらえる店もあります。
ネット印刷は、価格と納期のバランスがよい選択肢です。テンプレートを使えばデータ作成の知識がなくても注文でき、少部数から頼めます。最短で当日発送に対応する店もあります。
どれを選ぶかは、急ぎ具合と仕上がりへのこだわりで決まります。頻繁に配る予定があるなら、印刷所に頼んだほうが結果的に手間も費用も抑えられるでしょう。
載せる情報の決め方
名刺に何を書くかは、渡す相手を思い浮かべて決めます。
必須なのは、名前と連絡先です。個人事業主であれば、屋号と名前、メールアドレス、電話番号が基本の組み合わせになります。
肩書きは、相手に自分の立ち位置が伝わるものにします。長い説明を並べるより、一言で分かる表現のほうが記憶に残ります。
SNSのアカウントやウェブサイトを載せるかは、仕事の性質によります。作品を見てもらいたい職種なら効果的ですし、二次元コードを入れておけば読み取ってもらいやすくなります。
一方で、載せすぎには注意が必要です。自宅を仕事場にしている場合、住所を入れるかどうかは慎重に判断してください。名刺は不特定の相手に渡るものなので、伝えたくない情報は最初から入れないのが安全です。
ロゴやキャッチコピー、事業内容を盛り込める形式の商品もあります。情報量が多い場合は、裏面を使うという方法もあります。
書体と文字の大きさにも気を配りましょう。小さすぎる文字は読みづらく、渡した相手が連絡先を確認するときに苦労します。特に電話番号やメールアドレスは、はっきり読める大きさにしておきたいところです。
余白の使い方も印象を左右します。情報を詰め込むほど親切に見えますが、実際には読みにくくなります。伝えたいことを絞り、余白を残したほうが結果的に伝わります。
入稿データの基本
自分でデータを作る場合、押さえておきたい項目があります。
まずサイズです。日本で一般的な名刺は決まった寸法があり、印刷所はそれに合わせた仕上がりで裁断します。デザインを縁いっぱいまで入れる場合は、裁断のずれを見込んだ「塗り足し」を外側に付けておきます。
次に解像度です。写真やロゴを配置する場合、画面表示用の解像度では印刷に足りないことがあります。印刷所が指定する数値に合わせて用意しましょう。
フォントの扱いも重要です。デザインソフトで作ったデータでは、文字を図形に変換してから入稿するよう求められることが多くあります。この処理をしないと、印刷所の環境で別の書体に置き換わってしまうことがあります。
そして色です。画面は光の三原色で表示し、印刷はインクの色で表現します。鮮やかな青や緑は、印刷すると落ち着いた色に見えることがあります。『プリスタ。』
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のように用紙の種類が豊富な店であれば、用紙による発色の違いも含めて選べます。

なお、これらの仕様は印刷会社ごとに違います。必ず注文先のテンプレートと入稿ガイドを確認してください。
用紙と加工の違い
用紙が変わると、受け取ったときの印象が変わります。
厚みは、薄いほど扱いやすく、厚いほどしっかりした印象になります。標準的な厚さのほか、名刺入れに収まりにくいほど厚い用紙もあります。
表面の質感では、光沢のあるものと、艶を抑えたマットなものがあります。写真を大きく使うなら光沢、文字中心で落ち着いた印象にしたいならマットが選ばれる傾向があります。
特殊な紙もあります。表面に凹凸のある紙、和紙のような風合いの紙、色の付いた紙。個性を出したい場合の選択肢になりますが、書き込みがしにくい紙もあるため、用途を考えて選びましょう。
加工では、角を丸くする、箔を押す、部分的に光沢を出すといった方法があります。印象は強くなりますが、費用と納期も増えます。
初めて作るなら、標準的な用紙で一度作ってみるのが無難です。実際に人へ渡してみると、厚みや質感の好みが分かってきます。二回目以降で、用紙や加工を変えていけば十分です。
環境に配慮した用紙を選べる店もあります。事業の方針として打ち出したい場合は、そうした選択肢があるかも見ておくとよいでしょう。

部数と納期の考え方
部数は、使うペースから決めます。
営業で毎日配るなら千枚単位、年に数回の交流会で渡す程度なら百枚で足りることもあります。少部数から注文できる店なら、まず少なく作って様子を見るという進め方ができます。
刷りすぎには注意が必要です。連絡先が変わったり、肩書きが変わったりすると、残った名刺は使えなくなります。特に独立したばかりの時期は、内容が固まっていないことも多いものです。
納期は、届けたい日から逆算します。最短で当日に発送する店もありますが、地域によっては到着が翌日以降になります。交流会やイベントに間に合わせたいなら、余裕をもって注文してください。
再注文の予定があるなら、データを手元に保管しておきます。次回は同じデータで頼めるため、作業がほとんどなくなります。
複数人分をまとめて頼む場合は、名前や役職だけが違うデータを用意します。差し替え部分を一覧にしておくと、注文時の作業が整理できます。人数が多い会社では、まとめ注文に対応しているかを確認しておくとよいでしょう。
在庫の管理も決めておきます。残り何枚になったら注文するかを決めておけば、切らして慌てることがありません。名刺入れに入れる分と、机に置いておく予備を分けておくと把握しやすくなります。
印刷会社を選ぶときの確認事項
比べるときは、次の四つの項目を見ておきます。
テンプレートの数と質。百七十種類以上のデザインを用意している店もあり、選ぶだけで形になります。デザインソフトを持っていない人には、この方式が現実的です。
入稿方法。テンプレートを使うのか、自分のデータを送るのか。データ入稿に対応していれば、オリジナルのデザインも作れます。
納期と価格。少部数から低価格で頼める店もあります。ただし、価格は部数と用紙、加工の有無で変わるため、注文画面で総額を確認してください。
品質と生産体制。長い歴史を持つ印刷会社が運営するサービスもあり、自社の工場で生産していることを掲げている店もあります。ネット印刷ならプリントアース
のようなサービスは、名刺以外の印刷物もまとめて頼めるのが利点です。
会員登録による特典を用意している店もあります。継続して使う予定があるなら、そうした条件も比べておきましょう。
よくある質問
テンプレートだけで作れますか。作れます。文字を入力し、色や配置を選ぶだけで注文できる仕組みが多くの店に用意されています。
色が想像と違ったらどうなりますか。画面と印刷では色の出方が違うため、多少の差は避けられません。色にこだわる場合は、少部数で試してから本発注に進むのが確実です。
再注文はどうしますか。前回のデータを保存している店であれば、そのまま同じ内容で頼めます。保存期間は店ごとに違うので、確認しておきましょう。
社名や連絡先が変わったら。データを修正して再注文します。変更が多い時期は、少部数ずつ頼むほうが無駄になりません。
裏面も印刷できますか。多くの店で対応しています。事業内容や地図、外国語表記を入れる場合に使われます。片面のみより費用は上がります。
紙の質感は事前に確認できますか。用紙の見本を配布している店もあります。手触りを確かめたい場合は、問い合わせてみてください。見本が有料の場合もあるため、条件を確認してから申し込みましょう。
まとめ
名刺のネット印刷は、掲載情報・データ形式・納期という三点を確認すれば失敗しません。渡す相手に必要な情報を絞り、注文先の入稿仕様に合わせてデータを整え、届けたい日から逆算して注文する。この流れであれば、初めてでも滞りなく進みます。
入稿の仕様は印刷会社ごとに違うため、必ず注文先の案内を読んでください。会社を立ち上げる際に必要な印鑑は https://zero-press.net/columns/kaisha-inkan-erabikata に、開業や異動を知らせる挨拶状は https://zero-press.net/columns/aisatsujo-hagaki にまとめています。





