自社サイトを自分で作る。ノーコードのツールで始めるときの進め方
開業したばかりで予算をかけられない。とりあえず1ページだけでも自社の情報を出しておきたい。そういう状況で、サイトを自分で作る道具を探し始める人は多いはずです。
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開業したばかりで予算をかけられない。とりあえず1ページだけでも自社の情報を出しておきたい。そういう状況で、サイトを自分で作る道具を探し始める人は多いはずです。
コードを書かずにページを組み立てられるサービスは増えました。ただ、道具が用意されていることと、手間がかからないことは別の話です。用意する情報や、あとから困らないための確認事項は、自作でもなくなりません。
この記事では、自作が向く場合の見極めから、ツールを選ぶときに見る点、公開してからの手入れ、そして作り直しにつながりやすい落とし穴までを順に整理します。
自作が向く場合・向かない場合
自分で作るのが向いているのは、載せるページが少なく、内容を自分で頻繁に直したい場合です。営業時間、メニュー、お知らせ。こうした情報は、自分で触れたほうが早く反映できます。
予算が限られていて、まず存在を知ってもらう状態を作りたいときも自作が現実的です。名刺やSNSからたどり着ける置き場所があるだけで、問い合わせの受け皿になります。
逆に向いていないのは、独自の予約や決済の仕組みが要る場合、ページ数が数十に及ぶ場合、そして複数人で役割を分けて更新する場合です。無理に自作を続けるより、外に頼んだほうが結果的に早く安く済むことがあります。
見た目の細かい調整にこだわりたい場合も、途中で行き詰まりやすい部分です。用意されたパーツの組み合わせで作る仕組みなので、思いどおりの配置にならない場面が出てきます。
作業にあてられる時間も考えておきます。道具の操作を覚え、文章を書き、写真を選ぶ。慣れていない人が1ページ仕上げるまでには、まとまった時間が要ります。営業や施工の合間に進めるなら、公開の期限を決めて逆算しておくと止まりにくくなります。
判断に迷うなら、まず小さく作って公開し、手が足りなくなった時点で相談する形でも構いません。作り直す前提で始めるなら、後述する持ち出しの可否だけは先に確認しておきます。
最初に用意するもの
道具を選ぶ前に、載せる中身を集めます。ここが揃っていないと、どのサービスを使っても手が止まります。
まず、事業の基本情報です。屋号、所在地、連絡先、営業時間、定休日、対応できる範囲。名刺やチラシに書いてある内容がそのまま使えます。
次に、写真です。外観、内観、商品や作業の様子、担当者の顔。スマートフォンで撮ったもので構いませんが、明るい時間に撮り直すだけでも印象は変わります。人が写り込む場合は了解を取っておきます。
そして、問い合わせをどう受けるかです。電話だけにするのか、メールも置くのか、フォームを設けるのか。フォームを使うなら、届いた内容を誰がいつ確認するかまで決めておきます。
最後に、独自ドメインを使うかどうかです。サービスから割り当てられるアドレスのまま始めることもできますが、あとから独自ドメインへ変えられるかはサービスによって違います。

ツールを選ぶときに見る点
見た目の好みだけで選ぶと、あとで動かせなくなります。次の点を先に見ておきます。
スマートフォンでの表示です。訪問者の多くは携帯から見ます。編集画面がパソコン向けでも、出来上がりが携帯で崩れないかを確認します。携帯だけで作成と更新ができるものもあり、スマホでも簡単!ホームページ作成なら!PAGE STOCKのように移動中に手を入れられる形は、机に向かう時間が取りにくい人に向いています。
問い合わせフォームの有無と、届いたデータの扱いです。フォームの内容がどこに保存され、どこへ通知されるのか。個人情報を受け取る以上、保管場所を把握しておく必要があります。
独自ドメインを設定できるか。無料の範囲で使い続ける場合、広告が表示されたり、アドレスにサービス名が入ったりします。名刺に載せるアドレスをどうしたいかで判断が変わります。
そして、データの持ち出しです。書いた文章や画像を書き出せるか、他のサービスへ移せるか。ここは公式の説明に書かれていないことも多いので、問い合わせて確認する価値があります。
月額の上限も見ておきます。ページを増やしたとき、独自ドメインを付けたとき、フォームの数を増やしたときに、どのプランになるのか。使い始めてからプランを上げる展開は珍しくありません。
1ページ目に書くこと
自作でつまずくのは、道具の操作より「何を書くか」であることが多いものです。1ページ目に置く内容は、順番が決まっています。
最初に、何をしている事業かを一文で書きます。「◯◯市で内装工事をしています」「平日夜も開けている歯科医院です」。訪問者が最初に知りたいのはこれです。
次に、どこにあるか、いつ開いているか。地図と営業時間は、実店舗なら最も見られる情報です。
そして、どう連絡するか。電話番号は押すだけでかけられる形にし、フォームは項目を絞ります。名前と連絡先と用件があれば足ります。
創業の思いや経歴は、その後で構いません。長い自己紹介を先頭に置くと、必要な情報にたどり着く前に離れてしまいます。
料金は、書けるなら書いたほうが問い合わせの質が上がります。一律の金額を出せない仕事でも、「基本料金はいくらから」「見積もりは無料」といった目安があるだけで、相談のハードルは下がります。
写真は、文章より先に見られます。何をしている場所なのかが1枚で伝わる写真を先頭に置くと、その下の文章も読まれやすくなります。
公開してからの手入れ
公開した日がゴールではありません。むしろ、そこから信用を積む作業が始まります。
営業時間や価格が変わったら、その日のうちに直します。実際と違う情報が載っているサイトは、見た人の判断を誤らせます。年末年始や臨時休業の告知も同じです。
問い合わせが届いていないかを定期的に確認します。フォームからの通知が迷惑メールに入っていて数か月気づかなかった、という話は本当にあります。自分宛てにテスト送信して、届く経路を確かめておきます。
写真の差し替えも効きます。季節が違う写真、改装前の内装、古い商品。気づいたときに撮り直すだけで印象は保てます。
検索から人が来ているかどうかは、検索エンジンが用意している無料の管理ツールで見られます。どの言葉で表示されているかが分かると、次に書き足す内容の手がかりになります。
更新が止まったサイトは、営業しているのかどうかが伝わりません。月に一度でも何か書き足す習慣にすると、放置された印象は避けられます。フォームや地図、求人情報の掲載といった機能を備え、年額1万円台の有料プランで広告表示を外せるサービスもあります。

作り直しになりやすい落とし穴
自作の失敗は、作った直後ではなく1年後、2年後に表面化します。よくあるのは3つです。
ひとつ目は、ドメインを他人名義で取ってしまうことです。知り合いや外注先の名義で契約すると、連絡が取れなくなったときに動かせません。自分の名義とメールアドレスで契約し、更新の通知が自分に届く状態にします。
ふたつ目は、データを出せないことです。数十ページ書き溜めてから移そうとして、手作業でコピーし直す羽目になります。乗り換える可能性が少しでもあるなら、書き出しの手段があるサービスを選びます。
3つ目は、後から独自ドメインに変えられないことです。無料のアドレスで名刺やチラシを刷ってしまうと、変更のたびに刷り直しになります。
顧客の情報をサイト側で管理したい場合は、その前提で道具を選んでおくと乗り換えが減ります。3do1(ホームページ作成/顧客管理ツール)のように、ページの作成と顧客の管理をひとつにまとめたサービスもあり、サーバーやドメインの契約を別に用意せずに始められます。
いずれの落とし穴も、始める前の確認で避けられます。契約の名義、書き出しの可否、独自ドメインの扱い。この3つをメモしてから登録してください。
よくある質問
無料のままでも大丈夫ですか
情報を置くだけなら足ります。広告の表示、アドレスの形、フォームの制限が気になった時点で有料への切り替えを考えます。できる範囲はサービスごとに違うので、公式の料金ページで確認してください。
独自ドメインは要りますか
名刺やチラシに載せるなら、取っておくと後が楽です。取得と設定の流れは https://zero-press.net/columns/dokuji-domain-shutoku にまとめています。
SNSがあればサイトは不要ですか
役割が違います。SNSは流れていく情報、サイトは置いておく情報です。営業時間や料金のように、あとから確かめたい内容はサイト側が向いています。
あとから制作会社に頼めますか
頼めます。その際、自作で書いた原稿と写真はそのまま資産になります。頼むときの準備は https://zero-press.net/columns/hp-gaichu-hiyou-kimekata を参考にしてください。
複数人で編集できますか
対応するサービスとしないサービスがあります。担当者ごとにアカウントを分けられるかを確認しておくと、引き継ぎのときに困りません。
作るのにどれくらいかかりますか
写真と文章が揃っていれば、1ページなら数時間で形になります。時間がかかるのは道具の操作より、載せる内容を決める部分です。
まとめ
自分でサイトを作るときは、3つを押さえておけば大きく外れません。
載せる情報と写真を先に集めること。ツールは見た目より、独自ドメイン・フォーム・データの持ち出しで選ぶこと。そして、公開後に手を入れ続けること。
最初から完成形を目指す必要はありません。1ページ作って公開し、足りない部分を足していく進め方のほうが、結局は長く続きます。
サイトを公開したら、その告知をプレスリリースとして出す手もあります。当サイトの配信は無料なので、開業や移転の知らせと合わせて使ってみてください。








