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議事録づくりを軽くする。録音・文字起こし・見直しの組み立て方

打ち合わせが終わったあと、議事録を書く時間が確保できずに翌日へ持ち越す。数日経つと、そもそも何が決まったのか思い出せない。会議そのものより、その後の記録に負担を感じている人は少なくありません。

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打ち合わせが終わったあと、議事録を書く時間が確保できずに翌日へ持ち越す。数日経つと、そもそも何が決まったのか思い出せない。会議そのものより、その後の記録に負担を感じている人は少なくありません。

議事録が重くなる原因の多くは、書く量を絞れていないことにあります。発言をできるだけ再現しようとすると、1時間の会議に1時間かかります。

この記事では、記録づくりを軽くするための組み立て方を整理します。会議前の準備、録音と自動の文字起こしの使いどころ、書き起こしから議事録に落とす手順、共有と保管の決め方までを順に見ていきます。

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全部を書こうとするから重くなる

議事録の目的は、会議を再現することではありません。あとから見て、何が決まり、誰が何をいつまでにやるのかがわかればよいはずです。

この前提に立つと、残すのは3種類に絞れます。決まったこと。決まらなかったこと(次に持ち越すもの)。そして、誰が何をいつまでにやるか。

発言の細かいニュアンスや、議論の途中経過は、必要な場合だけ補足します。全員が同じ会議に出ていたのですから、詳細を全部書き残す必要はありません。あとから参加する人のためというなら、要点だけのほうが読まれます。

書く量が減れば、書く時間も減ります。まずここを社内で合意しておくと、議事録の担当者だけが頑張る構図から抜けられます。

過去の議事録を読み返してみると、判断の材料になっているのは決定と宿題の部分だけだと気づくはずです。読まれない部分に時間をかけていないか、いちど確かめてみてください。

会議の前にできる準備

記録が楽になるかどうかは、会議が始まる前にほぼ決まっています。

議題を先に配ります。何を話すのかが決まっていれば、記録もその枠に沿って書けます。逆に議題がないまま始まると、話が散らばって整理に時間がかかります。

決めることを1行で書いておきます。「見積もりの提出先を決める」「公開日を確定する」のように、会議の出口を先に置いておくと、終わったときに何を書けばいいか迷いません。

記録の担当と形式も先に決めます。誰が書くのか、どこに置くのか、いつまでに出すのか。ここが決まっていないと、終わったあとに押し付け合いになります。

会議中は、決定事項をその場で口に出して確認する習慣をつけると、記録の精度が上がります。「では、この件は来週金曜までに私が確認します」と言葉にしてもらえば、書き写すだけで済みます。

進行役と記録係を分けられるなら、そのほうが精度は上がります。一人で両方を担うと、話をまとめることに意識が向いて記録が薄くなりがちです。人数が少ない打ち合わせでは、記録を音声に任せて進行に集中するという分け方もできます。

録音と文字起こしの使いどころ

会議の音声を自動で文字にするサービスは、下書きを作る道具として便利です。ただし、そのまま議事録になるわけではありません。

固有名詞、社内の略語、専門用語は誤変換されやすい部分です。数字の聞き取りも、話し方や環境によって精度が変わります。読み返して直す前提で使います。

向いているのは、聞き逃しを防ぎたい会議です。参加しながら書くと、書いている間の話を聞き逃します。音声を残しておけば、あとから確認できます。

逆に向いていないのは、雑談と本題が入り混じる短い打ち合わせです。文字にすると量ばかり増えて、要点を探す作業が発生します。この場合は、その場でメモを取ったほうが早く終わります。

短い打ち合わせや、月に数回だけの利用なら、使った分だけ支払う形のサービスが合います。WITH TEAM AI文字起こし(自動文字起こしツール)のように月額の固定費なしで使えるものなら、必要なときだけ依頼できます。長い会議が毎日あるなら、定額のほうが向いているかもしれません。

なお、音声データをどこにアップロードするのか、保存期間はどうなっているのかは確認しておきます。社外秘の内容を含む会議では、この確認は欠かせません。

書き起こしから議事録にする手順

下書きができたら、そこから議事録に落とします。順番を決めておくと迷いません。

まず、決定事項を拾います。「〜することにした」「〜で進める」という部分を抜き出し、短い文にまとめます。

次に、宿題を拾います。誰が、何を、いつまでに。この3つがそろっていないものは、宿題として成立していません。会議中に決まっていなければ、後で確認します。

そして、保留になったものを書きます。なぜ決まらなかったのか、次にいつ話すのかまで書ければ十分です。情報が足りないのか、判断する人がいなかったのか。理由まで残しておくと、次の会議の準備が具体的になります。

発言者の名前を残すかどうかは、会議の性質で決めます。社外との打ち合わせでは残したほうが後で追いやすく、社内の自由な議論では名前がないほうが率直に話せることもあります。

文書を編集しているノートパソコンの画面

最後に、会議に出ていない人が読んでもわかるかを確認します。略語や社内の言い回しは、必要に応じて補います。

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見直しと共有

書き終わったら見直します。ここも全部を人がやる必要はありません。

誤字や表記のゆれは、道具で拾えます。Shodo(AI校正・執筆サービス)のような校正のサービスを使えば、送る前の確認を短くできます。ただし、事実関係や数字の確認は人が行います。日付や金額を間違えたまま共有すると、あとの作業に影響します。

共有の範囲を決めます。参加者だけか、関係する部署も含めるか、社外に出すのか。社外に出す議事録は、社内向けとは別に整えるのが安全です。社内の事情や検討の経緯まで書いたものをそのまま送ると、意図しない情報が伝わります。

置き場所も一つに決めます。メールに添付して回すと、最新版がどれかわからなくなります。共有の場所にまとめ、そこへのリンクを知らせる形にすると、後から探す時間が減ります。

修正の受け付け方も決めておきます。「2営業日以内に指摘がなければ確定」といった形にしておくと、いつまでも確定しない状態を避けられます。

録音するときの断りと保管

音声を記録する場合は、参加者に事前に伝えます。黙って録音すると、後で問題になります。オンライン会議では録音を知らせる機能があることも多いので、それを使うのが確実です。

社外の人が入る会議では、目的と保管期間まで伝えておくと安心してもらえます。「議事録作成のために録音し、作成後に削除します」という一言があるだけで印象が変わります。

保管の期間も決めます。音声を残し続けると容量が増え、管理の対象も増えます。議事録が確定したら音声は消す、という運用にしている組織もあります。

自動で削除される仕組みを持つサービスもあるので、そうした条件も選ぶときの材料になります。

小さな会議室で打ち合わせをしている様子

会議室にいる人だけでなく、オンラインで参加している人の音声も記録されます。参加者全員に伝わっているかを、開始時に一度確認しておくと確実です。

よくある質問

全文を残したほうがいいですか

必要な場合を除いて、要点で十分です。全文が必要なのは、発言そのものが記録として意味を持つ会議(契約や監査に関わる場面など)に限られます。

方言や早口があると精度は落ちますか

話し方や録音環境によって結果は変わります。マイクの位置を近くする、複数人が同時に話さないようにするといった工夫で読みやすさは上がります。

オンライン会議の音声はそのまま使えますか

会議ツールの録音機能で保存したファイルを使えることが多いです。対応している形式はサービスによって違うので、事前に確認してください。

社外秘の会議でも使えますか

データの保管場所と保存期間、削除の方法を確認したうえで判断します。社内の規程で外部サービスの利用が制限されている場合もあります。

清書はどこまでやるべきですか

読む人が誤解しない範囲で十分です。体裁を整えることに時間をかけるより、決定事項と宿題が明確かどうかを優先します。

いつまでに共有すべきですか

早いほど価値があります。翌営業日までに出せると、宿題が動き出す前に認識をそろえられます。完璧さより速さを優先して、修正は受け付ける形にするほうが実務は回ります。

英語の資料を扱う会議では

英語の文章を人に見てもらう場合の考え方は https://zero-press.net/columns/eibun-koutsei-business にまとめています。

記録の作成そのものを外に頼めますか

事務作業として依頼する方法もあります。頼める範囲と渡し方は https://zero-press.net/columns/jimu-gyoumu-gaichu で整理しています。

まとめ

議事録づくりを軽くするには、3つの切り分けが効きます。

目的を絞ること。残すのは決定事項・宿題・保留の3つで、会議の再現ではありません。下書きは機械に任せ、判断は人がやること。文字起こしは便利ですが、固有名詞と数字の確認は人の仕事です。そして、共有の範囲と修正の期限を決めること。

会議前に議題と出口を決めておけば、この作業はさらに短くなります。記録を軽くする工夫は、会議そのものを短くする工夫と同じ方向を向いています。

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