印刷物・PDFの「見やすさ」を自動チェック 写真上の文字コントラスト、色覚、行間・字間、読み上げ順まで確認できるWebサービス「MUDアクセシビリティチェッカー」を公開
株式会社ココラボ(神奈川県横浜市)は、印刷物やPDFの情報アクセシビリティを多角的に確認できるWebツール「MUDアクセシビリティチェッカー」(以下、MUDチェッカー)を公開しました。 PDFや画像をアップロードするだけで、文字サイズ、書体、1行の文字数、行間、字間、文字と背景のコントラスト、色の区別しやすさ、文字サイズのジャンプ率などを、自治体等のガイドラインに準拠して自動解析。さらに、色覚特性や白内障などを想定した見え方のシミュレーションや、PDFの読み上げ順の確認にも対応する支援ツールです。

株式会社ココラボ(神奈川県横浜市)は、印刷物やPDFの情報アクセシビリティを多角的に確認できるWebツール「MUDアクセシビリティチェッカー」(以下、MUDチェッカー)を公開しました。
Webアクセシビリティへの対応が広がる一方で、チラシ、パンフレット、広報紙、報告書などの印刷物やPDFについては、「どの程度見やすいのか」「どこを改善すべきなのか」を客観的に確認する手段が十分に整っていませんでした。
「MUDチェッカー」は、PDFや画像をアップロードするだけで、文字サイズ、書体、1行の文字数、行間、字間、文字と背景のコントラスト、色の区別しやすさ、文字サイズのジャンプ率などを、自治体等のガイドラインに準拠して自動解析。さらに、色覚特性や白内障などを想定した見え方のシミュレーションや、PDFの読み上げ順の確認にも対応します。
単純な基準適合判定ではなく、制作担当者が「どこを見直すべきか」を確認し、より多くの人に伝わりやすいデザインへ改善するための支援ツールです。
▼行間・字間まで、実際に描画された文字から解析
読みやすさは、文字の大きさだけで決まるものではありません。行間が狭すぎると文章を追いにくくなり、広すぎても行同士の関係が分かりにくくなります。また、字間についても極端に狭い、あるいは広い場合には可読性が低下します。
MUDチェッカーでは、PDF内部の設定値だけではなく、実際に描画された文字の位置をもとに行間や字間を測定します。文字サイズだけでなく、印刷物の「組版」そのものをアクセシビリティの観点からチェックできる点が特徴です。
▼色覚特性や白内障など、さまざまな見え方をシミュレーション
MUDチェッカーでは、P型・D型色覚などを参考にした色の区別しやすさの確認に加え、色覚特性、白黒表示、白内障などを想定した見え方を画面上でシミュレーションできます。
デザイナーや広報担当者自身が、「この色分けは伝わるか」「重要な情報が見落とされないか」を視覚的に確認できます。
▼自治体や業界団体のガイドラインに準拠
MUDチェッカーの特徴のひとつが、自治体や業界団体のユニバーサルデザインやアクセシビリティに関するガイドラインの指摘項目に準拠している点です。文字だけ、色だけではなく、ガイドラインが示す総合的な制作物の見やすさ、読みやすさを判定することができます。
Ver1.0では、全日本印刷工業組合連合会が提唱するメディア・ユニバーサル・デザイン(MUD)ガイドラインをはじめ、全国の6自治体のガイドラインから選択することができます。数値による自動判定だけでなく、人の感覚で配慮すべき項目は、別途ガイドラインに応じた注意点を表示して注意を促すようにしています。
▼PDFの読み上げ順も確認
PDFは画面上では正しく見えていても、スクリーンリーダーで読み上げると、意図しない順序で読まれてしまう場合があります。MUDチェッカーでは、PDFのタグ情報や読み上げ順についても確認可能です。視覚的な見やすさだけではなく、音声による情報取得まで含めて確認できることも、本ツールの特徴です。
▼対象者や媒体に応じて判定基準を変更可能
情報の見やすさは、媒体や利用者によって異なります。MUDチェッカーでは、高齢者、見えない・見えにくい人、聞こえない・聞こえにくい人、知的障害のある人、発達障害のある人、日本語を母語としない人、子どもなど、情報を届ける対象者を意識しながら確認できます。
また、最低文字サイズ、コントラスト比、1行の文字数、行間、字間などの基準値を利用者自身で変更できるため、企業や自治体などが定める独自の制作基準にも対応できます。
▼「○×判定」ではなく、改善のためのチェックツール
アクセシビリティの多くの要素は数値だけでは判断できません。文章そのものが分かりやすいか、図表の意味が伝わるか、重要な情報が適切に強調されているかといった点については、人による確認が必要です。そのためMUDチェッカーでは、すべてを一律に「適合」「不適合」と判定するのではなく、自動解析によって見つかった内容を「改善候補」として提示し、あわせて人が確認すべきポイントも示します。
制作担当者が判断しながら、より伝わりやすい情報へ改善していくことを支援します。
【主なチェック機能】MUDチェッカーでは、主に以下の項目を確認できます。
- 文字サイズ、字間、行間、1行当たりの文字数
- 文字と背景のコントラスト
- 写真、模様、グラデーション背景上の文字コントラスト
- P型・D型色覚などを考慮した色の区別しやすさ
- 色覚特性、白黒、白内障などの見え方シミュレーション
- 使用書体、斜体、UDフォントなどの使用状況
- 本文と見出しなどの文字サイズ差(ジャンプ率)
- PDFのタグ情報、読み上げ順
- 人による確認が必要なアクセシビリティ上のチェックポイント
【開発の背景】
企業や自治体では、Webサイトだけでなく、広報紙、パンフレット、商品カタログ、報告書、各種案内など、多くの情報が現在も紙媒体やPDFで提供されています。一方で、こうした媒体のアクセシビリティについては、Webのように制作工程の中で簡単にチェックできる環境が十分に整っていません。
株式会社ココラボでは、65年以上にわたり印刷・デザイン・情報発信の現場で蓄積してきた知見をもとに、印刷物のアクセシビリティを特別な専門分野として切り離すのではなく、日常の制作工程の中で確認できる環境が必要と考え、本ツールを開発しました。
「できるだけ多くの人に、正しく、分かりやすく情報を届ける」。MUDチェッカーを通じて、デザイナー、制作会社、企業・自治体の広報担当者などが、アクセシビリティを意識した情報制作に取り組みやすい環境づくりを目指します。
【サービス概要】
- サービス名:MUDアクセシビリティチェッカー
- URL:https://mud-checker.cocollabo.jp/
- 利用方法:Webブラウザ上でPDF・画像をアップロードして解析
- 公開日:2026年10月14日
- 対応フォーマット:PDF、PNG、JPEG、WebP形式 40MB以下
- 利用料:無料
- 運営:株式会社ココラボ
〒221-0003横浜市神奈川区大口仲町108
http://cocollabo.jp
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