需給調整市場の一次調整力(オフライン枠)、10月の単価は2.69円上限価格引下げ前の8月から約7割低下(速報)
需給調整市場の一次調整力(オフライン枠)、10月の単価は2.69円上限価格引下げ前の8月から約7割低下(速報) RIA PARTNERS株式会社のプレスリリース
RIA PARTNERS株式会社がPR TIMESで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

RIA PARTNERS株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:高橋俊秀)は、系統用蓄電池(BESS)の事業性評価を支援する「BALEEN(ベイリーン)」において、需給調整市場の2026年10月の取引実績(速報)を商品別・エリア別に集計し、公開しました。
上限価格が1ΔkW・30分あたり15円から10円に引き下げられて2か月目となる2026年10月は、蓄電池の参加が多い一次(オフライン枠)の加重平均約定単価が2.69円となり、前月(5.79円)から約5割低下しました。上限価格引下げ前の2026年8月(9.63円)との比較では-72%です。
集計の詳細:https://baleen.jp/bess/intelligence/k1/

主な結果
・一次(オフライン枠)の加重平均約定単価は、2026年8月の9.63円から、2026年9月に5.79円、2026年10月に2.69円となった(2026年8月比 -72%、前月比 -54%)。下げ幅は、上限価格の引下げ幅(15円→10円、3分の1)より大きい。
・同じ商品の約定量は、2026年10月は2026年4月の約2.3倍(前月比 +13%)。約定率(近似)は62%(前月 61%)
・ほかの商品の前月からの動き:上昇:二次①・二次②・三次①、ほぼ横ばい:複合・三次②、低下:一次
収益への影響の目安
SIMULATOR と「市況から見た許容CAPEX」の式では、需給調整市場からの収入は、出力が同じなら「単価×約定率」に比例します。一次(オフライン枠)の全国の値でこれを計算すると、2026年8月を100として、2026年9月は57、2026年10月は27となりました。
市場全体の平均で見た水準で、個別の発電所の収入は、入札の方針・応札できるコマ数・アグリゲーターとの契約で変わります。卸電力市場と容量市場の収入は含みません。将来の収入を示すものではありません。2026年10月の単価と約定率が続くと置いた場合の総事業費の上限は、「市況から見た許容CAPEX」で確かめられます。

出典:一般社団法人電力需給調整力取引所『需給調整市場 取引実績データ』
一般社団法人電力需給調整力取引所『需給調整市場 取引実績データ』を基にRIA PARTNERS株式会社にて加工
商品別の加重平均約定単価(全国)

2026年8月 → 9月 → 10月(円/ΔkW・30分)
・一次(オフライン枠):9.63 → 5.79 → 2.69(前月比 -54%)
・一次:4.40 → 3.44 → 3.22(前月比 -6%)
・二次①:3.01 → 2.49 → 3.29(前月比 +32%)
・二次②:2.73 → 2.50 → 2.86(前月比 +15%)
・三次①:2.63 → 2.27 → 2.60(前月比 +14%)
・複合:3.15 → 2.63 → 2.65(前月比 +1%)
・三次②:2.03 → 2.19 → 2.22(前月比 +1%)
全国の値は、エリアの値を約定量で重み付けした BALEEN の集計です。
一次(オフライン枠)のエリア別

2026年8月 → 9月 → 10月(円/ΔkW・30分)。( )内は8月比と10月の約定率
・北海道※:3.97 → 1.38 → 4.33(+9%、68%)
・東北:13.62 → 9.29 → 4.29(-69%、100%)
・東京:11.47 → 8.59 → 4.06(-65%、47%)
・中部:9.02 → 3.64 → 2.20(-76%、43%)
・北陸:8.83 → 3.54 → 2.09(-76%、100%)
・関西:9.24 → 3.37 → 1.98(-79%、100%)
・中国:6.59 → 3.40 → 1.65(-75%、76%)
・四国※:3.97 → 2.90 → 1.74(-56%、34%)
・九州:4.88 → 3.00 → 1.40(-71%、59%)
※は約定量が少ない(30分コマ平均5MW未満)エリアです。約定率は近似の値です。
単位:円/ΔkW・30分。約定率は、落札量(送配電事業者のエリア)÷応札量(電源のある場所)による近似で、100%を上限とした。※は約定量が少ない(30分コマあたり平均5MW未満)エリアで、値がぶれやすい。
背景
需給調整市場は2026年3月に前日取引に移り、同年9月1日の実需給分からは、一次・二次①・複合商品の上限価格が1ΔkW・30分あたり15円から10円に引き下げられました※1。系統用蓄電池の収益の多くは需給調整市場から得られるため、単価と約定率の動きは、事業者・投資家・金融機関の収益の前提に直接かかわります。
集計の方法と注意
・2026年10月の値は速報値(10月31日受渡分まで)で、確報で変わることがあります
・加重平均約定単価=Σ(平均落札価格×落札量)÷Σ落札量。2026年4月以降の30分コマを対象とし、月ごとの集計値のみを示しています
・本資料は公表された取引実績の集計で、将来の単価や個別の発電所の収益を示すものではありません
月ごとの推移と、エリア・商品の切り替えは「Market Now」(https://baleen.jp/bess/intelligence/market/)で確かめられます。2026年10月の単価をもとにした総事業費の上限の試算「市況から見た許容CAPEX」(https://baleen.jp/bess/intelligence/capex/)も、2026年10月の集計で更新しています。
※ 本資料の数値を引用される際は、「出典:BALEEN(https://baleen.jp/bess/)、電力需給調整力取引所の取引実績データを基に RIA PARTNERS 株式会社が集計」とご記載ください。
BALEEN について
BALEEN(https://baleen.jp/bess/)は、系統用蓄電池の市場情報と事業性分析を提供するプラットフォームです。市場の実績データと公的資料をもとに答えるAIアナリスト「MELON」、目標利回りから総事業費の上限を逆算する「市況から見た許容CAPEX」、収益の目安を確かめる簡易シミュレーター、市場・制度・系統の情報を無料で提供しています。需給調整市場の取引実績は、毎月集計して公開します。
会社概要
社名:RIA PARTNERS株式会社(RIA PARTNERS INC.)
代表者:代表取締役 高橋俊秀
所在地:〒107-0052 東京都港区赤坂5-2-33
設立:2021年1月29日
資本金:5,000万円
事業内容:事業性評価・意思決定支援サービスの企画、開発及び運営、デューデリジェンス、投資採算分析、取引のストラクチャリング及び資金調達支援
URL:https://ria.jp/
本件に関するお問い合わせ
RIA PARTNERS株式会社 BALEEN事務局
E-mail:press@ria.jp
参考資料・データ出典
※1 資源エネルギー庁「需給調整市場について」(2026年7月14日、資料6)p.4・p.22。
出典:一般社団法人電力需給調整力取引所『需給調整市場 取引実績データ』
一般社団法人電力需給調整力取引所『需給調整市場 取引実績データ』を基にRIA PARTNERS株式会社にて加工
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