書き方の基本

プレスリリース本文の書き方。5W1Hと事実の並べ方

本文をどの順序で組み立てるか、事実と主観をどう分けるか、コメントや調査データをどう扱うかを、具体例を交えて解説します。

プレスリリースの書き方を表したデスク上のイラスト

本文は、リード文で示した結論を詳細と根拠で支える部分です。分量はA4一枚に収まる範囲、およそ600〜900字が目安になります。ここでは組み立ての順序と、事実の扱い方を説明します。

逆ピラミッドで書く

新聞記事と同じで、重要な情報から順に書きます。下から削っても意味が通る構造にするのが目的です。

  1. 発表内容の詳細(最重要)
  2. 背景・課題
  3. 数字による裏づけ
  4. コメント
  5. 今後の展開(削っても困らない)

記者が字数の都合で後半を切ることを想定しています。逆に、重要なことを最後に書くと、そこが落ちます。

小見出しで区切る

段落が3つ以上になるなら、小見出しを付けてください。「■ サービスの概要」「■ 開発の背景」のように短い語で構いません。拾い読みができるようになり、記者が必要な部分だけを探せます。

情報を整理してプレスリリースを完成させる流れのイラスト

事実と主観を分ける

本文で最も重要な原則です。判断の基準は単純で、「第三者が検証できるか」を問えば分かります。

主観(避ける)事実(書く)
使いやすいデザイン打刻までの操作を3タップに削減
多くの企業から支持導入企業1,000社(2026年8月末時点)
圧倒的な低価格月額980円(税込・従業員10名まで)
大幅に効率化月次集計が平均3時間から15分に短縮

主観を書きたくなったら、その根拠になっている事実を探して、それを書いてください。「使いやすい」と思ったのは何かが具体的に短かったからのはずです。

数字には出典と時点を添える

調査結果や実績を出すときは、必ず次の情報をセットにします。これがないと記者は使えません。

  • 調査・集計の期間
  • 対象と方法(誰に、どうやって聞いたか)
  • サンプル数
  • 実施主体(自社調査なのか、第三者機関か)

例を挙げます。

当社の調査(2026年6月実施、従業員50名以下の企業300社を対象としたインターネット調査)では、62.3%が勤怠集計を手作業で行っていました。

自社調査であることを隠す必要はありません。むしろ明示したほうが誠実に読まれます。詳しくは調査・アンケート結果のリリースにまとめました。

コメントは1人分だけ入れる

代表者や開発責任者のコメントは、記事に引用しやすい素材です。ただし複数人分を並べると冗長になるので、1人分に絞ってください。

コメントで書くべきは、事実の繰り返しではなく「なぜやるのか」という動機や姿勢です。

  • 悪い例:「月額980円で提供します」(本文と重複していて引用価値がない)
  • 良い例:「集計作業に月3時間を使っている担当者を、本来の仕事に戻したいと考えました」

肩書きと氏名を正確に添えてください。

専門用語の扱い

送り先が業界紙なら専門用語をそのまま使って構いません。一般紙や消費者向けメディアに送るなら、初出に短い説明を添えます。

API(外部のソフトウェアと連携するための接続口)

説明が2行以上必要な用語は、そもそも使わずに言い換えられないか検討してください。

リンクと補足資料

本文にすべてを詰め込む必要はありません。仕様の詳細、料金表、画像素材などは自社サイトに置き、本文からURLで案内します。リリース本体は要点だけにしたほうが読まれます。

書き終わったら削る

初稿はたいてい長くなります。次の観点で削ってください。

  • 同じことを2回言っている段落
  • 「なお」「また」で始まる補足のうち、なくても通じるもの
  • 修飾語(「非常に」「きわめて」「まさに」)
  • 発表内容と直接関係しない会社の実績自慢

削ったあとに残ったものが、本当に伝えたいことです。仕上げの確認は配信前のチェックリストで行ってください。

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