プレスリリースのリード文の書き方。150字で全体を伝える
タイトル直後の要約文に何を入れるか。5W1Hの使い分けと、そのまま記事の書き出しに使われる書き方を例文つきで説明します。

リード文は、タイトルの直後に置く150〜200字の要約です。ここまで読んで内容が伝わらなければ本文には進んでもらえません。逆にここがよく書けていると、記事の書き出しにそのまま使われることがあります。
リード文の役割は「10秒で判断させること」
記者がリード文を読む目的は、記事にするかどうかではなく「これは自分の担当分野か、続きを読む価値があるか」の判断です。だから、判断に必要な要素をすべて入れます。
具体的には5W1Hですが、6つ全部を詰め込むと読みにくくなります。優先順位をつけてください。
- 必ず入れる: 誰が(発信者)、何を(発表内容)、いつ(開始日や開催日)
- 内容次第で入れる: なぜ(背景・課題)、どこで(場所)、どのように(方法・仕組み)
基本の型
次の順序で組み立てると、自然な日本語になります。
[会社名](本社:[所在地]、代表者:[氏名])は、[日付]、[何を]を[どうする]。[補足となる特徴や数字を一文]。
例を挙げます。
株式会社サンプル(本社:東京都板橋区、代表取締役:山田太郎)は、2026年9月1日、従業員50名以下の企業向けの勤怠管理サービス「サンプル勤怠」の提供を開始します。月額980円(税込)から利用でき、これまで平均3時間かかっていた月次の集計作業を15分に短縮します。
172字です。会社の正式情報、日付、対象、サービス名、価格、効果——判断に必要な材料が一通り入っています。

括弧書きで会社情報を圧縮する
「(本社:〜、代表者:〜)」という括弧書きは、プレスリリース特有の書き方です。冗長に見えますが、これには理由があります。記者が記事を書くとき、会社の正式表記を確認する手間が省けるからです。慣例なので、そのまま使ってください。
本文の先取りをしすぎない
リード文で全部説明してしまうと、本文を読む理由がなくなります。リード文には「結論」を書き、本文には「詳細と根拠」を書くという分担にします。
- リード文に書く: 何を始めるか、いつから、いくらで、どんな効果があるか
- 本文に書く: なぜそれができるのか、どんな課題があったのか、調査の詳細、今後の計画
よくある失敗
背景から書き始めてしまう。 「近年、働き方改革が進む中で……」という書き出しは、リード文では避けてください。記者が知りたいのは、あなたの会社が何をしたかです。背景は本文で書きます。
主語が長すぎる。 「創業以来20年にわたり中小企業の業務改善を支援してきた株式会社サンプルは」——読み終わる前に疲れます。会社の説明は括弧書きに逃がしてください。
一文が長い。 リード文を1文で書き切ろうとすると、読点だらけの文になります。2〜3文に分けたほうが読みやすくなります。
書けたか確認する方法
書いたリード文を、内容を知らない人に読んでもらってください。社内の別部署の人でも構いません。読んだあとに「で、何をするの?」と聞かれたら、必要な要素が抜けています。
もう一つの確認方法は、リード文だけを残して他を全部隠すことです。それだけで短いニュース記事として成立していれば合格です。
タイトルとの関係
タイトルとリード文で同じ表現を繰り返す必要はありませんが、内容が食い違うのは避けてください。タイトルで「15分に短縮」と書いたなら、リード文にも同じ数字が入っているべきです。
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