プレスリリースの書き方。初めてでも1本書き上げる手順
ネタの選び方から書き出し、推敲までの手順を順番に解説します。書く前に決めておく3つのことと、A4一枚に収める型を示します。

プレスリリースは、書き慣れていなくても型に沿えば書けます。逆に、型を知らずに書き始めると「何を書けばいいか分からない」まま時間が過ぎます。ここでは、書く前の準備から仕上げまでを順番に説明します。
書き始める前に決める3つのこと
パソコンに向かう前に、この3つを紙に書き出してください。ここが決まっていないと、何度書き直しても仕上がりません。
- 一番伝えたい事実は何か。 一文で言い切れる形にします。「9月1日から、○○を始めます」のように、主語と動詞がある文にするのがコツです
- 誰に届けたいか。 業界紙の記者なのか、一般消費者向けメディアなのか。相手によって専門用語をどこまで使えるかが変わります
- なぜ今なのか。 記者が最初に考えるのは「なぜこのタイミングで報じる必要があるのか」です。季節、法改正、社会の動き、自社の節目——何か1つ答えを用意します
全体の型はA4一枚
プレスリリースは1枚に収めるのが基本です。読み手は1日に何十通も受け取っており、長い文書は後回しになります。構成は次の順序で固定されています。
- 発信日と会社名
- タイトル(見出し)
- リード文(要約)
- 本文
- 会社概要
- 報道関係者向けの問い合わせ先
この順番には理由があります。上から読んでいって、途中でやめても要点が伝わるようになっているのです。詳しくはプレスリリースの構成要素で1つずつ説明しています。

書く順番は「本文→リード→タイトル」
構成の順序と、書く順序は別です。上から順に書こうとすると、たいていタイトルで止まります。おすすめは逆順です。
- まず本文。 事実を思いつく順に箇条書きで並べます。文章にするのは後回しで構いません
- 次にリード文。 本文に書いたことの中から、外せない要素だけを拾って150字程度にまとめます
- 最後にタイトル。 リード文をさらに削って30字前後にします
こうすると、タイトルが本文の内容とずれません。逆順で書いたタイトルは、たいてい本文と噛み合わないものになります。
事実と意見を混ぜない
プレスリリースで最も多い失敗が、事実の中に主観が混ざることです。
- 避けたい書き方: 「業界に革命を起こす画期的なサービスを、満を持してリリースしました」
- 望ましい書き方: 「従来3日かかっていた手続きを、当日中に完了できるサービスを開始しました」
前者は情報がゼロで、後者には「3日→当日」という検証可能な事実があります。記者は前者を読み飛ばし、後者を記事にします。「画期的」「革新的」「業界初」といった評価の言葉は、根拠を添えられないなら削ってください。
なお「業界初」「日本初」は、根拠を示せる場合のみ使えます。調査した範囲と時点を注記に書ける準備がないなら、書かないほうが安全です。
数字を1つは入れる
記事にしやすいリリースには、必ず数字が入っています。価格、日付、人数、削減率、実績——どれでも構いません。数字は編集せずにそのまま引用できるため、記者にとって扱いやすい素材になります。
数字が本当にない場合は、比較を作ってください。「従来はAだったものがBになる」という形にすれば、変化の大きさが伝わります。
書き上げたら一晩おいて読み返す
推敲では次の点を確認します。
- 見出しだけを読んで、何の発表か分かるか
- 社内でしか通じない略語や商品コードが残っていないか
- 主観的な形容詞が事実を押しのけていないか
- 日付・価格・固有名詞に誤りがないか(ここは二重に確認する)
- 問い合わせ先が実際につながるか
配信直前の最終確認は配信前のチェックリストにまとめてあります。
書けたら、まず1本出してみる
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