プレスリリースは代行に頼むべきか、自社で書くべきか
配信代行・PR会社に依頼した場合の費用と得られるもの、自社で書く場合に必要な体制を比較し、判断の基準を示します。

プレスリリースを外部に頼む方法はいくつかあり、費用も関与の深さも違います。何を任せられて、いくらかかるのかを整理します。
外注の3つの段階
1. 配信のみ代行(実質は配信サービスの利用)
原稿は自社で書き、配信作業だけをサービスに任せます。1配信3万円前後が相場です。
2. 原稿作成の代行
発表内容を伝えて、プレスリリースの原稿を書いてもらいます。1本あたり3万〜10万円程度。配信費用は別途かかります。
3. PR会社との継続契約
広報戦略の設計、メディアリレーション、記者への個別提案までを含みます。月額20万〜100万円程度が一般的で、成果は担当者の力量とネットワークに大きく左右されます。
それぞれで得られるもの
| 段階 | 主に買っているもの | 向いている状況 |
|---|---|---|
| 配信のみ | 配信先と手間の削減 | 原稿を自社で書ける |
| 原稿作成 | 書く時間と文章の型 | 書き手がいない、時間がない |
| PR会社 | メディアとの関係と戦略 | 継続的な露出が事業に直結する |

自社で書く場合に必要なもの
外注しない場合、次の体制が要ります。難しく考える必要はなく、ほとんどの会社で用意できるものです。
- 書く人(1本あたり2〜4時間程度。慣れると1〜2時間)
- 事実確認する人(価格・日付・固有名詞のチェック)
- 承認する人(対外発表として問題ないかの判断)
- 配信後に対応する人(問い合わせや取材依頼の受け口)
小さな会社なら1〜2人が兼ねて構いません。重要なのは、配信後に連絡が来たときに応じられる状態を作っておくことです。
自社で書くメリット
事業のことを一番よく知っているのは社内の人間です。 外部のライターに背景を説明する時間を考えると、自分で書いたほうが速いこともあります。
書く過程で発表内容が整理されます。 「なぜ今なのか」「何が新しいのか」を言語化する作業は、そのまま事業の整理になります。
継続しやすくなります。 1本3万〜10万円の原稿料がかかると、本数を絞らざるを得ません。自社で書ければ、小さな発表も気軽に出せます。
外注したほうがよい場合
次のケースでは、費用を払う価値があります。
- 上場や大型調達など、失敗できない発表。 表現の適切さが問われる場面では、経験のある書き手に任せたほうが安全です
- 社内に書ける人が本当にいない。 無理に書いて質の低い1本を出すより、最初の数本を外注して型を学ぶという使い方もあります
- メディアとの関係構築が事業戦略に組み込まれている。 この場合は配信ではなくPR会社の領域です
折衷案: 最初だけ外注して型を持つ
現実的な進め方として、1〜2本目だけ原稿作成を外注し、その原稿を自社のテンプレートとして使い回す方法があります。型が手元に残るので、3本目以降は自社で書けるようになります。
外注せずに型を得たい場合は、プレスリリースのテンプレートに穴埋め形式のひな形を用意しています。まずはこれで1本書いてみて、それでも難しければ外注を検討する、という順序で十分です。
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