テレビと照明を取り付ける。壁掛けとシーリングの前に見ること
テレビ台をなくして部屋を広く使いたい。天井の照明を替えて雰囲気を変えたい。そう思って調べ始めると、金具の種類や取り付けの条件が出てきて、途中で止まってしまいます。
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テレビ台をなくして部屋を広く使いたい。天井の照明を替えて雰囲気を変えたい。そう思って調べ始めると、金具の種類や取り付けの条件が出てきて、途中で止まってしまいます。
壁や天井に物を取り付ける作業は、失敗すると落下や感電につながります。だからこそ、買う前に見るべき順番があります。
この記事では、取り付けられる壁かどうかの見方、金具の種類、賃貸での選択肢、天井の照明を替えるとき、電球だけを替える方法、そして工事を頼む線引きを整理します。
取り付けられる壁かどうかを先に見る
最初に確認するのは、製品ではなく壁です。
日本の住宅で多いのは石膏ボードの壁で、ボードそのものにはほとんど強度がありません。ねじが効くのは、その裏にある柱や間柱といった下地の部分だけです。
下地の位置は、壁を軽く叩いたときの音の違いで見当がつきます。詰まった音がする場所が下地、軽く響く場所は空洞です。専用の探知具を使えば、より正確に分かります。
下地の間隔は45センチや30センチ前後で並んでいることが多く、その位置に合わせて金具を取り付けます。取り付けたい位置に下地がなければ、板を渡して支えるといった方法が必要になります。
重さの上限も確認してください。テレビ本体の重量に加え、金具そのものの重さもかかります。製品には対応する画面の大きさと重量が示されているので、必ず手元の機種と照らしてください。
コンクリートの壁は下地の考え方が変わり、専用のアンカーが必要になります。壁の材質が分からない場合は、無理に進めず専門の業者に見てもらってください。
賃貸か持ち家かも、この段階で確認しておく必要があります。
地震に強い!壁掛けテレビの専門店エース・オブ・パーツのように、テレビやモニターの壁掛け金具、天吊り金具を専門に扱う店もあります。専門店として幅広い品ぞろえを持つと案内されており、大型の機種に向けた製品や、賃貸向けの製品も扱っているとされています。価格帯や対応する機種は公式サイトで確認してください。
金具の種類で見え方が変わる
金具には、大きく三つの形があります。
固定式は、壁にぴったり付くため、見た目がすっきりします。壁との隙間が少ない代わりに、配線を通す余裕も少なくなります。角度は変えられません。
角度を変えられる式は、上下や左右に少し動かせます。座る位置が決まっている部屋なら、この程度で十分なことが多いものです。
腕が伸びる式は、壁から引き出して向きを大きく変えられます。台所から見たい、隣の部屋から見たいといった使い方に対応できますが、そのぶん壁にかかる力が大きくなります。下地の条件も厳しくなります。
選ぶときは、実際にどこから見るかを考えてください。動かさないのであれば、固定式が一番すっきりします。
高さも決めておきます。座って見る高さと立って見る高さは違い、一度取り付けると変更には穴の開け直しが伴います。段ボールなどで画面の大きさを再現し、壁に当てて確認する方法が確実です。
配線の処理も先に考えてください。電源、外部の機器、通信の線。壁の中を通すには工事が必要になるため、配線カバーで見えにくくするという方法もあります。
賃貸で穴を開けられない場合
賃貸では、原状回復の条件があります。壁に穴を開ける前に、契約の内容を確認してください。
小さな穴であれば許容される場合もありますが、判断は貸主や管理会社によります。自己判断で進めず、事前に相談するのが確実です。
穴を開けずに設置する方法もあります。床から天井までの支柱で突っ張る形や、家具の背面を利用する形です。壁を傷めにくい一方で、安定させるための条件があります。
支柱式は、天井の強度も関わります。天井裏の構造によっては、突っ張る力を受け止められないことがあります。設置の説明をよく読んでください。
家具と一体になった形もあります。テレビ台の背面に支柱が立っている製品なら、壁に触れずに高さを出せます。
なお、退去のときに戻せるかどうかは、あらかじめ写真を撮って記録しておくと話が早く進みます。
一人暮らしの部屋づくり全般については、https://zero-press.net/columns/hitorigurashi-heyazukuri で扱っています。

天井の照明を替えるとき
照明の話に移ります。天井に付ける器具は、取り付け部の形で選べる製品が決まります。
天井側には、引掛シーリングと呼ばれる差し込み口が付いていることが多く、この形であれば工具なしで交換できる器具が使えます。形状にはいくつか種類があるため、いま付いている部分を写真に撮っておくと選ぶときに役立ちます。
一方、直結されている器具は、取り外しに電気工事の資格が必要です。ここは自分で触らないでください。
天井の高さと形も影響します。吹き抜けや傾斜のある天井では、取り付けられる製品が限られます。羽の付いた器具を検討する場合は、天井から羽までの距離や、部屋の広さに対する大きさの目安を確認してください。
こうした器具を専門に扱う店では、選び方の相談から取り付けまでを一つの窓口で扱っている場合があります。家電量販店では扱いの少ない吹き抜けや勾配のある天井向けの製品をそろえているところもあり、保証の内容も含めて公式サイトで確認してください。
羽の付いた器具は、風の向きを切り替えられるものがあります。夏と冬で回す向きを変えると、空気の流れが変わります。
掃除のしやすさも見ておいてください。高い位置にある器具は、埃が溜まっても手が届きません。
電球だけを替えるという方法
器具はそのままで、電球だけを替える方法もあります。これが一番手軽です。
見直すのは、明るさと色です。同じ部屋でも、白っぽい光と暖かい色の光では印象がまったく変わります。
作業をする場所は白っぽい光、くつろぐ場所は暖かい色。目的で分けると、同じ部屋でも使い分けができます。調光や調色に対応した製品なら、時間帯で切り替えられます。
口金の形も確認してください。差し込み口の規格がいくつかあり、合わないものは取り付けられません。いまの電球を外して、刻印を見るのが確実です。
大きさにも注意します。器具のカバーに収まらない大きさだと、取り付けても閉まりません。
コズムワン(LEDライトや電球)のように、電球や各種のライトを幅広く扱う通販もあります。屋内用だけでなく、屋外や作業用の製品まで扱っていると案内されており、保証の内容とあわせて公式サイトで確認してください。
まとめて買い替える場合は、同じ色温度でそろえてください。部屋の中で色が混ざると、落ち着かない印象になります。
照明と雑貨の組み合わせ方は、https://zero-press.net/columns/interior-zakka-shomei で整理しています。

工事を頼むかどうかの線引き
最後に、自分でやらない範囲を決めておきます。
配線を触る作業には、資格が必要なものがあります。天井の器具を直結で付け替える、コンセントを増やす、壁の中に線を通す。こうした作業は有資格者に依頼してください。
高い場所での作業も、自分でやらない範囲に入れておくのが安全です。脚立から落ちる事故は毎年起きています。
重いものを持ち上げながらねじを締める作業も、一人では危険です。テレビの取り付けは、二人以上で行ってください。
取り付けまで含めて依頼できる店もあります。製品と工事をまとめて頼めると、責任の所在がはっきりします。
費用は内容によりますが、事前に見積もりを取って比べてください。出張の費用や、既存の器具の処分費が別になっている場合があります。
自分でやるか頼むかは、費用だけで決めないでください。落下や感電は、やり直しがききません。
よくある質問
下地はどうやって探しますか
壁を叩いた音の違いで見当をつけ、専用の探知具で確認する方法が一般的です。分からない場合は業者に見てもらってください。
賃貸でも取り付けられますか
契約の条件によります。穴を開けない支柱式や家具と一体の形もあるため、まず貸主や管理会社に相談してください。
配線は隠せますか
壁の中を通すには工事が必要です。配線カバーで見えにくくする方法もあります。
重さの上限はどのくらいですか
金具ごとに定められています。テレビ本体の重量と画面の大きさを確認したうえで、対応する製品を選んでください。
保証はどうなりますか
製品ごとに条件が違います。取り付けを自分で行った場合の扱いも含めて確認してください。
取り付けを頼めますか
製品と工事をまとめて扱う店があります。見積もりを取って、含まれる範囲を確認してください。
電球の口金はどう調べますか
いまの電球を外して刻印を見るのが確実です。器具の説明書にも記載があります。
まとめ
三点にまとめます。
一つ目は、壁と天井を先に確認すること。下地の位置と重さの上限が分からなければ、製品は選べません。
二つ目は、使い方で金具を選ぶこと。動かさないなら固定式、向きを変えるなら可動式。見た目と用途で決まります。
三つ目は、配線は資格のある人に頼むこと。ここは費用の話ではなく安全の話です。
部屋の印象は、壁と天井で大きく変わります。まずはいまの状態を写真に撮るところから始めてください。








