IT職の職務経歴書。書き始める前に集めておく材料と書く順番
職務経歴書を開いたまま、一行も進まない。そういう時間を過ごしたことがある人は多いはずです。
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職務経歴書を開いたまま、一行も進まない。そういう時間を過ごしたことがある人は多いはずです。
書けないのは文章力の問題ではありません。多くの場合、手元に材料がないまま書き始めているのが原因です。この記事では、書き出す前に集めるものと、集めたあとの並べ方を整理します。
書けないのは材料がないから
記憶をたどりながら書こうとすると、必ずどこかで詰まります。三年前に何をしていたかを正確に思い出せる人は少ないからです。
思い出せない部分は、飛ばすか、曖昧にごまかすかになります。曖昧なまま書いた箇所は、面接で聞かれたときに答えられません。そこで話が止まると、書いた内容全体の信頼が下がります。
順番を変えてください。まず材料を集める。次に並べる。文章にするのは最後です。この順番なら、書きながら悩む時間がほとんどなくなります。
材料を集める作業は、文章を書くより気楽です。思い出したことを箇条にして並べていくだけなので、細切れの時間でも進みます。
集める段階では、載せるかどうかを判断しなくて構いません。あとで削るほうが簡単です。
集めておく材料
具体的に何を集めるかを挙げます。
まず、関わった仕事の時期です。いつからいつまで、どの案件に入っていたか。月単位で分かれば十分です。これが並べ替えの土台になります。
次に、その中での役割です。設計から関わったのか、実装だけだったのか、運用を引き継いだのか。担当した工程を書き出してください。
使った技術も並べます。言語、環境、道具。バージョンまで覚えていれば書いておきますが、思い出せないなら無理に埋めなくて構いません。
体制の情報も役に立ちます。チームの人数、自分の下に何人いたか、他社との分担があったか。規模が伝わると、書かれた役割の意味が読み手に伝わります。
そして、困った場面とその対処です。うまくいった話だけでなく、詰まった箇所をどう抜けたかは、面接でよく聞かれます。
手元の記録も掘り返してください。作業の記録、勤務表、当時のやりとり、引き継ぎのために作った資料。日付と作業内容が残っているものがあれば、記憶より正確です。持ち出せない資料でも、自分の手元で年表を作る材料としては使えます。
集める作業は一度で終わらせなくて構いません。書き出した表を数日置いてから見返すと、抜けていた案件を思い出すことがあります。思い出した時点で足していくつもりで進めてください。
ここで注意が要るのが、書いてよい情報の範囲です。顧客の名前、公開されていない数値、社内の資料そのものは持ち出せません。在職中の会社との取り決めが優先されます。案件を特定できない形に置き換えて書くのが基本です。
書く順番と粒度
材料がそろったら、並べ方を決めます。
基本は新しい順です。読む人はまず直近の経験を見ます。古い順に並べると、読み進めないと今の姿が分からない構成になります。
一件あたりの分量はそろえてください。ある案件だけ詳しく、他は一行という状態だと、全体の印象が偏ります。直近を厚めにして、古いものは短くまとめる。この配分が読みやすくなります。
専門用語の扱いも考えておきましょう。書類に最初に目を通すのが技術職とは限りません。人事の担当者が読む場面もあります。用語を並べただけでは何をしたのかが伝わらないため、何のために使ったのかを一言添えると読み手が広がります。
数値を入れる場合は、出せる範囲にとどめてください。処理する件数や利用者の規模は、公開されている情報かどうかを確認してから書きます。
冒頭に短い要約を置く形もあります。どの分野で何年、何を担当してきたかを数行にまとめておくと、読み手が全体像をつかんでから細部に入れます。この要約は応募先ごとに書き換えるのが前提です。求められている役割に近い経験を先に置きます。
見た目の整え方も軽く押さえておきましょう。同じ項目は同じ書き方でそろえる、年月の表記を統一する、見出しの階層を深くしすぎない。内容が同じでも、そろっているだけで読みやすさが変わります。

経験が浅いときの書き方
書けることが少ないと感じる場合の考え方です。
まず、誇張はしないでください。書いた内容は面接で確認されます。実際より広く書くと、そこを掘られたときに苦しくなります。事実の範囲で、何をどこまでやったかを丁寧に書くほうが結果的に伝わります。
個人で作ったものや学習の記録は、材料になります。何を作ったか、なぜ作ったか、どこで詰まってどう解決したか。この三点を書けると、実務経験とは別の形で考え方が伝わります。
研修や講座を経由した場合は、そこで扱った範囲を書いておくと、何ができる状態かが伝わりやすくなります。修了しただけの記述より、扱った内容と作ったものを添えるほうが具体的です。
未経験からハイスキルまで【エンジニア就活】
では、学生向けにIT分野の求人や就職の支援を扱うサービスが案内されています。求人の検索やスカウトのほか、研修やセミナーを用意していると説明されています。学生の段階で書類を作る場合は、こうした場で助言を受ける方法もあります。
前の職種で身についたことも書いてよい材料です。段取りを組む、記録を残す、人に説明する。分野が変わっても評価される要素はあります。前職の業務を細かく書くより、その中で身についた進め方を一段抽象化して書くほうが、読み手に伝わります。
第三者に見てもらう
自分で書いた書類は、自分では読みにくくなります。何を省略したかが分からなくなるためです。
読んでもらう相手として現実的なのは、転職の相談を受けている担当者です。多くの書類を見ている立場なので、伝わらない箇所を具体的に指摘してもらえます。
指摘の受け取り方も決めておいてください。全部を直す必要はありません。指摘の意図を聞いたうえで、事実を曲げない範囲で直します。表現を強めるよう勧められた場合も、実態と離れるなら断って構いません。
見てもらう前に、自分でも一度声に出して読んでみてください。読みながら息が続かない一文は長すぎます。専門用語が続いて説明が入らない箇所も、読み上げると気づきます。
複数の人に見せると、意見が食い違うことがあります。その場合は、どこが伝わりにくかったのかという事実だけを拾ってください。伝わらなかった箇所は、誰が読んでも分かりにくい可能性が高い部分です。

サービスごとの違いの見方
書類を見てもらう相手を選ぶときに、どこを見るかを挙げます。
見るのは、扱う分野、対象となる経験の幅、面談の形式、そして書類の添削や面接の練習まで含むかどうかです。同じ転職支援でも、力を入れている部分が違います。
面接の練習の回数に制限を設けていないことを掲げるサービスもあります。人前で話すことに慣れていない場合は、この点が判断材料になります。
未経験から分野を変える人に向けたサービスもあります。初回の面談に時間をかけることを掲げているところや、研修を経て就業する形を取っているところがあり、進み方がそれぞれ違います。
未経験OK|3か月研修でエンジニア転職+キャリアアップ【BREXA SOLVIA】
では、未経験からエンジニアとして働くことを想定した研修つきのサービスが案内されています。雇用の形を取るもので、学校とは仕組みが異なると説明されています。どういう形で働くことになるのかは、申し込む前に確認してください。
掲載されている条件や支援の範囲は変わることがあります。最新の内容は各社の案内で確認してください。
よくある質問
何枚くらいが適切ですか。決まりはありませんが、二枚前後にまとまっている書類が読みやすいとされます。経験が多い場合は直近を厚くして古いものを短くします。
顧客の社名を書けない案件はどうしますか。業種と規模に置き換えて書きます。在職中の会社との取り決めが優先されます。
働いていない期間の説明は必要ですか。期間があること自体は珍しくありません。何をしていたかを一行で添えておくと、面接で聞かれたときに答えやすくなります。
未経験の場合は何を書きますか。学習の記録、作ったもの、前の職種で身についた進め方です。事実の範囲で書いてください。
使い回してよいですか。土台は同じで構いませんが、応募先に合わせて順番や強弱を変えたほうが伝わります。
手書きは必要ですか。一般には作成した文書で提出します。指定がある場合は募集要項に従ってください。
書類が通らないのはなぜですか。理由が開示されるとは限りません。伝わりにくい箇所を第三者に見てもらうのが現実的な対処です。
まとめ
進め方は、材料を集める、順番と分量をそろえる、第三者に見てもらうの三段階です。
書ける範囲は在職中の会社との取り決めによります。顧客名や未公開の数値は書かず、案件を特定できない形に置き換えてください。誇張は面接で確認されるため避けます。複数のサービスを併用する場合の管理は https://zero-press.net/columns/tenshoku-agent-kakemochi に、企業から声がかかる仕組みの使い方は https://zero-press.net/columns/it-scout-tenshoku にまとめています。





