COLUMN

施工管理・建築系の転職。求人を見る前に整理しておくこと

現場が一段落したタイミングで、次を考える。工期に追われる日々の中で、そう思いながら求人を眺めるだけになっている人は多いはずです。

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

現場が一段落したタイミングで、次を考える。工期に追われる日々の中で、そう思いながら求人を眺めるだけになっている人は多いはずです。

建設・建築の求人は数が多く、条件の書き方も会社によってばらばらです。眺めるだけでは違いが分からず、結局は動かないまま次の現場が始まります。

この記事では、求人を見る前に整理しておくこと、経歴の書き方、資格の扱い、そして在職中に進めるときの段取りまでを順にまとめます。

広告

何を変えたいのかを先に言葉にする

転職で変えられることは複数ありますが、全部を同時に満たす求人はほとんどありません。だから、順位をつけます。

考える軸は4つです。勤務地。勤務時間と休日。扱う工種や建物の用途。そして現場での役割です。

このうち、いちばん変えたいものを1つ選びます。「土日を確保したい」なのか、「大きな建物に関わりたい」なのか、「転勤をなくしたい」なのか。ここが定まらないまま面談に行くと、勧められた求人に流されます。

次に、譲れる条件を決めます。給与が同水準でも休日が増えるなら受け入れるのか、勤務地が変わっても役割が上がるほうがよいのか。トレードオフを先に考えておくと、判断が速くなります。

そして、変えなくてよいものも書き出します。今の職場で満足している点は、次の職場でも保ちたい条件です。人間関係、任される裁量、通勤時間。案外、こちらのほうが日々の満足度を左右します。

経歴の棚卸し

書類の質は、思い出す作業の丁寧さで決まります。まず、担当した工事を一覧にします。

書き出すのは、工事の種類と規模です。用途(住宅、商業施設、工場、土木構造物)、延床面積や階数、工期、請負金額の規模。数字で書けるものは数字で書きます。

次に、自分の役割です。主任として担当したのか、補助として入ったのか。何人の職人と協力会社をまとめたのか。安全書類を作っていたのか、原価の管理まで見ていたのか。

使っていた書類とソフトも並べます。施工計画書、工程表、出来形の管理、安全衛生の書類。図面や工程の管理に使ったソフトの名前も、そのまま書いて構いません。

改善した経験があれば、それも書きます。工程の組み替えで遅れを取り戻した、資材の手配を早めて手待ちを減らした。規模が小さくても、考えて動いた記録は伝わります。

一覧にすると、自分の経験がどの方向に偏っているかが見えてきます。その偏りが強みになる求人もあれば、埋めておいたほうがよい部分もあります。

安全に関する取り組みも忘れずに書きます。無事故で完了した現場、朝礼やパトロールでの工夫、危険予知の進め方。施工管理の評価では、工程や原価と並んで重く見られる部分です。

発注者や設計事務所とのやり取りを担っていたなら、それも記録します。打ち合わせの回数、変更への対応、書類の作成。社内での調整と社外との折衝は、別の経験として扱われます。

図面とヘルメットを机に広げて経歴を整理する様子

資格をどう扱うか

資格は選択肢を増やす手段です。持っていれば決まるものではありませんが、応募できる求人の幅は変わります。

まず、受験の要件を確認します。実務経験の年数や内容が要件になっていることが多く、制度は見直されることがあります。受験の可否は、必ず試験実施機関の公式な案内で確かめてください。

勉強の時間も現実的に見積もります。現場の合間に確保できる時間は限られます。学科と実地では対策の仕方が違い、実地の記述は書き慣れが要る部分です。文章を書くことに苦手意識がある場合は、1級舗装施工管理技術者のような受験対策の講座を使う手もあります。自分の工事経験をもとにした記述の指導を受けられるものなら、独学で止まりやすい部分を埋められます。

取得前に動いてよいかは、状況によります。「取得見込み」や「勉強中」を評価する会社もあり、入社後の取得を支援する会社もあります。取ってから動くと決めると、1年から2年動けなくなることは意識しておきます。

資格の有無だけで判断されるわけではありません。現場での実績、扱える工種、人をまとめた経験も同じくらい見られます。

求人の見方

求人票は、書かれていることと書かれていないことの両方を見ます。

まず、工種と規模です。同じ施工管理でも、住宅と大型施設と土木では日々の仕事が違います。今の経験が生きるのか、覚え直しになるのかで、入社後の負担が変わります。

雇用の形も確認します。会社が直接雇う形なのか、現場に派遣される形なのか。給与だけを見ると分からない部分なので、募集要項の雇用形態の欄を読みます。

転勤の範囲は具体的に聞きます。「全国」と書かれていても、実際は特定の地域を回っているだけということもあれば、その逆もあります。過去数年の異動の実績を聞くのが確実です。

休日の実態も同じです。年間休日の日数と、実際に取れている日数は違うことがあります。現場が動いている土曜の扱い、繁忙期の休日出勤、代休が取れているかどうかまで聞きます。

書かれていない条件は面談で確かめる。求人票は募集の入り口にすぎないと考えておくと、入社後の落差が減ります。

広告

特化型のサービスを使う

建設・建築に詳しい担当者がいるサービスを使うと、条件のすり合わせが早く進みます。

工種の違い、資格の位置づけ、現場の役割分担。こうした前提を説明せずに済むと、面談の時間を条件の話に使えます。コンストワーク(施工管理の転職サポート)のように業界に絞ったサービスであれば、求人票に書かれていない社風や仕事の進め方まで聞ける場合があります。

複数に登録する前提で使います。1社だけだと、その会社が扱う求人の範囲でしか比べられません。2社から3社を並行して使い、同じ条件を伝えて出てくる求人を比較します。

担当者との相性もあります。話を聞かずに求人を並べるだけの担当なら、変更を申し出て構いません。こちらの優先順位を理解してくれる人と進めたほうが、結果的に早く決まります。

紹介された求人は、その場で返事をしなくてよいものです。持ち帰って条件を並べ、家族とも相談してから判断します。

面談の前に、聞きたいことを紙に書き出しておくと取りこぼしが減ります。休日の実績、残業の平均、直近で入社した人がどう定着しているか。その場で思い出そうとすると、たいてい後から思い出します。

在職中に進めるときの段取り

働きながら動く場合は、現場に迷惑をかけない進め方を考えます。

まず、連絡が取れる時間を伝えます。日中は現場にいるなら、朝と夕方、あるいは特定の曜日を指定します。折り返しの前提を共有しておくと、やり取りが滞りません。

面接の日程は、まとめて入れます。半休を何度も取ると周囲に気づかれやすくなります。オンラインでの面談に対応している会社も増えているので、初回は画面越しで済ませる方法もあります。

退職の申し出は、内定を受けてからにします。順番を逆にすると、条件が折り合わなかったときに戻れません。就業規則で申し出の時期が決まっている場合は、それに沿って動きます。

引き継ぎは、現場の区切りに合わせるのが基本です。工期の途中で抜けると、残る人の負担が増えます。次の会社にも事情を伝え、入社日を調整できないか相談してみてください。

在職中は、書類の作成に時間を取られます。経歴の一覧を先に作っておけば、応募のたびに書き直す手間が減ります。

活動の期間も、あらかじめ区切っておきます。だらだら続けると現場にも家庭にも負担がかかります。3か月なら3か月と決め、その中で結論を出す。決まらなければ一度止めて、次の区切りで再開する形にすると気持ちが持ちます。

現職に残るという結論も、同じ重みで扱ってください。条件を並べた結果、いまの職場のほうが総合的に良いと分かることもあります。それも整理した成果です。

机に向かって応募書類を書き込む様子

よくある質問

未経験からでも入れますか

未経験を受け入れる求人はあります。ただし覚える範囲が広いため、教育の体制がどうなっているかを面談で確かめてください。

資格を取得中でも応募できますか

応募できる求人はあります。学習の進み具合と受験の予定を伝えれば、選考の判断材料になります。

転勤なしの求人は探せますか

地域に絞って施工している会社もあります。ただし数は限られるため、勤務地を優先するなら他の条件で調整が要ります。

年齢は不利になりますか

経験の内容と役割で見られる部分が大きい仕事です。年齢だけで判断されるとは限りません。

今の会社に知られませんか

登録の際に、現職の社名を伏せる設定ができるサービスがあります。心配な場合は、登録時に相談してください。

資格の勉強と転職活動は同時に進められますか

進められますが、どちらも中途半端になりやすいものです。優先する期間を決め、時期をずらす方法も検討してください。

給与はどのくらい上がりますか

会社と役割によって変わるため、一般化できません。求人ごとの内訳(基本給、各種手当、賞与の実績)を並べて比べてください。

まとめ

動き出す前に押さえる要点は3つです。

変えたいことに順位をつけること。経歴を工事の種類・規模・役割・数字で書けるようにすること。そして、求人票に書かれていない条件は面談で確かめること。

資格については https://zero-press.net/columns/genba-kokka-shikaku に、資格を持っている場合の生かし方は https://zero-press.net/columns/shikaku-ikashita-tenshoku にまとめました。取ってから動くか、動きながら取るか。この判断も含めて、順番を決めてから始めてください。

広告

← コラム一覧へZero Press トップへ