COLUMN

整水器と浄水器の違い。管理医療機器という区分と選ぶときの視点

台所の水を見直そうと調べていると、浄水器のほかに整水器という言葉が出てきます。名前が似ているため同じものだと思われがちですが、制度上の位置づけが異なります。

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

台所の水を見直そうと調べていると、浄水器のほかに整水器という言葉が出てきます。名前が似ているため同じものだと思われがちですが、制度上の位置づけが異なります。

この記事では、その違いを整理したうえで、設置の条件、維持にかかる費用、使うときの注意をまとめます。区分が分かると、比べる基準もはっきりします。

広告

浄水器と整水器は何が違うのか

まず、目的が違います。

浄水器は、水道水をろ過して不純物を取り除くことを目的とした機器です。内部の濾材を通すことで、対象となる物質を減らします。

整水器は、ろ過した水をさらに電気分解する機能を備えた機器です。分解によって性質の異なる水を作り分けられる仕組みで、飲用に使う水と、それ以外の用途に使う水を切り替えられる製品もあります。ろ過の機能も併せ持っているのが一般的です。

つまり、整水器はろ過に加えて別の処理を行う機器だと理解すると分かりやすくなります。値段の差も、この機能の差から生じています。

三種類の水を作り分けられる製品もあります。飲用に向けたもの、別の用途に向けたもの、ろ過しただけのもの、といった形で切り替えられる設計です。

どちらを選ぶかは、何を求めるかで決まります。ろ過だけでよいなら浄水器で足ります。次の項目で説明する区分の意味を理解したうえで検討してください。

管理医療機器という区分

ここがいちばん重要な違いです。

整水器の中には、管理医療機器として承認を受けている製品があります。承認を受けた機器には、認められた範囲の表示が許されています。

具体的には、胃腸症状の改善が認められた管理医療機器として販売されている製品があります。胃もたれや胃の不快感をやわらげること、胃腸の働きを助けてお通じを良好にすることが、その範囲として案内されています。

大切なのは、この範囲を超える説明はできないという点です。病気の治療や予防に関する説明は、承認された範囲に含まれていません。ここを誤解したまま導入すると、期待と実際がずれることになります。

また、承認を受けていない機器については、そもそもこうした表示ができません。同じように見える製品でも、区分が異なれば説明できる内容が変わります。

体調に不安がある場合や、治療を受けている場合は、導入の前に医師に相談してください。飲む水を変えることが、いま受けている治療にどう関わるかは、専門家に確認するのが確実です。

ろ過の性能については、試験の規格に基づいて確認されているものがあります。家庭用の浄水器に関する日本産業規格と、業界の自主規格に定められた試験方法で、複数の物質について浄水の能力を試験していると案内されている製品もあります。数値を見るときは、どの試験方法によるものかを併せて確認してください。

設置と工事の確認

導入を決める前に、台所の条件を確認する必要があります。

多くの製品は、水栓から水を分岐させて本体につなぐ形式です。そのため、いま使っている水栓に分岐用の部品を取り付けられるかが最初の条件になります。

水栓の形状は住宅によってさまざまで、対応する部品が用意されていない場合もあります。取り付けの可否は、水栓の型番から判断できることが多いため、購入の前に確認してください。

本体を置く場所も必要です。調理台の上に置く形式のものが一般的で、幅と奥行きに加えて、上方に手が入る余地があるかも見ておきましょう。細身の設計で置きやすさに配慮した製品もあります。

では、設置が簡単だと案内されている製品が紹介されています。取り付けの方法や本体の大きさについて説明があるので、台所の条件と照らし合わせる材料になります。

コップに注いだ水

電源も必要です。電気分解を行う機器なので、近くに差込口があるかを確認してください。水回りで電源を使うことになるため、配線の取り回しにも配慮が要ります。

借りている住まいの場合は、取り付け方法を管理会社に確認してください。水栓そのものを交換する必要がある場合、原状回復の対象になります。

排水の経路も見ておきましょう。切り替えによって出る水を流す先が必要になる製品もあります。

維持にかかる費用

本体の代金だけで判断しないでください。

濾材の交換が定期的に必要になります。交換の目安は使用量や期間で示されており、水を多く使う家庭では早くなります。交換用の部品の価格と、購入の手間を確認しておきましょう。

交換を怠ると、ろ過の性能が落ちます。目安を過ぎたまま使い続けるのは避けてください。交換時期を知らせる仕組みを備えた製品もあります。

電気を使う機器なので、電気代もかかります。使い方によって変わりますが、常時大きな電力を使う種類の機器ではありません。

台所まわり

点検や修理の体制も、長く使う前提では確認しておきたい項目です。何年使う想定なのか、部品の供給はどのくらい続くのか。問い合わせの窓口があるかも見ておきましょう。

本体の価格については、割引の案内が出ていることがあります。注文の際に指定の割引の符号を入力することで、割引後の価格で購入できると案内されている製品もあります。ただし条件と期限は変わるため、注文の前に販売元のページで最新の内容を確認してください。

数年使ったときの合計で比べると、本体の価格差より部品の費用差のほうが大きくなることもあります。

広告

使い方の注意

導入したあとの扱いについてもまとめておきます。

まず、取扱説明書に従うことが基本です。作り分けられる水には、それぞれ想定された用途があります。飲用に向かない設定の水を飲まないでください。

飲む量についても、説明書に案内がある場合はそれに従ってください。多く飲めばよいというものではありません。

薬を服用している場合は、その飲み方についての指示を確認してください。判断に迷う場合は、医師または薬剤師に相談してください。

体調に変化を感じた場合は使用を中止し、医療機関に相談してください。合う合わないは人によって違います。

乳児に与える水については、自己判断せず、説明書の記載と医師の指示に従ってください。この年齢層は水分の扱いに配慮が必要です。

日常の手入れも欠かせません。使わない期間があった場合の扱いについて、説明書に記載があります。長期間使わなかったあとは、指示された手順で水を流してから使ってください。

保存する場合の注意もあります。作った水を汲み置きしておく場合、いつまで使ってよいかは製品によって案内が異なります。容器に入れて長く置くことは想定されていないことが多いため、その都度使う前提で考えてください。

製品を選ぶときの確認事項

購入前に見ておく項目をまとめます。

まず、区分です。管理医療機器として承認を受けているのか、そうでないのか。承認の有無で、表示できる内容が変わります。

次に、取り付けられるかどうかです。水栓の形状、置き場所、電源、排水。ひとつでも条件を満たさなければ設置できません。

では、複数の種類の水を作り分けられる製品について説明されています。何ができる機器なのかを仕様の面から確認できるので、比べるときの材料になります。

濾材の交換周期と部品の価格も確認してください。数年分を計算すると、実際の負担が見えてきます。

保証の期間と、問い合わせの窓口も読んでおきましょう。設置を伴う機器なので、故障したときの対応は重要です。

引っ越しの予定がある場合は、取り外しと再設置ができるかも聞いておくとよいでしょう。転居先の水栓に対応するかは、その時点で確認することになります。

価格やキャンペーンは変わります。注文する前に、販売元のページで最新の内容を確認してください。

よくある質問

料理に使えますか。用途については説明書に案内があります。指定された用途の範囲で使ってください。

乳児のために使えますか。自己判断せず、説明書の記載を確認し、医師の指示に従ってください。

治療を受けているのですが使えますか。導入の前に医師に相談してください。

濾材はどのくらいで交換しますか。製品と使用量によります。目安が示されているので、それに従ってください。

賃貸でも設置できますか。取り付け方法によります。管理会社に確認してから進めてください。

引っ越し先でも使えますか。転居先の水栓に対応する部品があるかによります。事前に確認してください。

浄水器との違いは何ですか。ろ過を目的とする機器と、ろ過に加えて電気分解を行う機器という違いです。区分も異なる場合があります。

停電したらどうなりますか。電気を使う機能は止まります。詳細は取扱説明書を確認してください。

まとめ

確認すべきは、区分、設置の条件、維持にかかる費用の三点です。

管理医療機器として承認を受けた製品には、認められた範囲の表示があります。その範囲を超える効果を期待しないでください。体調に不安がある場合や治療を受けている場合は、導入の前に医師に相談してください。ろ過を目的とする機器については https://zero-press.net/columns/josuiki-erabikata に、空気を扱う機器については https://zero-press.net/columns/kuki-seijoki-erabikata にまとめています。

広告

← コラム一覧へZero Press トップへ