写真と動画を学ぶ。撮ることと編集することをどこから始めるか
カメラを買ったものの、自動の設定のまま使っている。動画を撮ってはみたが、切ってつなぐところで手が止まる。撮ることと編集することは別々の技術に見えるが、実際にはひと続きの作業で、片方だけを覚えても形にならない。
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カメラを買ったものの、自動の設定のまま使っている。動画を撮ってはみたが、切ってつなぐところで手が止まる。撮ることと編集することは別々の技術に見えるが、実際にはひと続きの作業で、片方だけを覚えても形にならない。
ここでは、写真と動画を学ぶ順番を整理する。機材の話より前に、どの段階で何が決まってしまうのかを押さえると、遠回りが減る。
撮ると編集はつながっている
編集で直せることと直せないことがある。明るさや色味はある程度まで調整できるが、ぶれてしまった映像や、飛んでしまった明るい部分は元に戻らない。音も同じで、録れていない音を後から作ることはできない。
この境目を知っているかどうかで、撮影中の意識が変わる。直せないものだけを気にすればよいと分かると、現場での確認事項が減って、被写体そのものに集中できる。逆にここを知らないと、あとで直せることに時間をかけて、直せないほうを取りこぼす。
もう一つ、編集を経験すると撮り方が変わるという効果もある。つなぐ作業をしてみると、素材が足りない場面が具体的に分かる。同じ場面を長さを変えて撮っておく、寄りと引きの両方を撮っておく、といった判断は、編集を知って初めて出てくる。
だから、順番としては撮影の基礎を一通り押さえたうえで、早い段階で一度編集まで通す。短い素材でよいので、撮って、切って、書き出すところまでやってみる。ここまで通すと、次に何を学べばよいかが自分で分かるようになる。
撮影で先に覚えること
最初に覚えるのは設定の名前ではなく、失敗の原因を減らすことである。多くの失敗は、明るさ、ぶれ、構図、音の四つのどれかに由来する。この四つを一つずつ潰していくほうが、機能を順番に覚えるより早い。
明るさは、画面が暗すぎたり、明るい部分が白く飛んだりする問題である。撮る前に、被写体と光源の位置関係を見る。窓を背にすると人の顔は暗くなるので、光の来る側に回るだけで結果が変わる。
ぶれは、構え方と支え方で減らせる。脇を締める、壁や柱に体を預ける、三脚や固定する道具を使う。動画では特に効くので、歩きながら撮る場面では持ち方を意識したい。
構図は、何を写して何を写さないかの判断である。余計なものが入っていないかを撮る前に一度見る、というだけでも変わる。そして音。動画では音の良し悪しが仕上がりの印象を大きく左右するため、風の音や周囲の雑音を避けられる位置を探す。機械の操作に不安がある人向けに、映像で設定の手順を見せる形の教材もあり、文字を読むより分かりやすいと案内されている。
編集で覚えること
編集で最初に覚えるのは、不要な部分を切ることと、順番を決めることである。凝った効果は後回しでよい。見る人にとって分かりやすい流れになっているかが、技術的な完成度より先に効く。
次に音を整える。音量のばらつきをそろえる、雑音を抑える、必要なら別に録った音を重ねる。映像の見栄えを整えるより、音を整えるほうが仕上がりの印象は変わりやすい。
書き出しの設定も、早い段階で覚えておきたい。どこで見せるかによって適した形式や大きさが違う。作り込んだあとで書き出しの条件が合わないと分かると、やり直しになる。
作業に使う機材の性能も確認しておく。編集の作業は、映像の解像度が上がるほど負荷が大きくなる。手元の機械で動くかどうかは、実際に短い素材で試してみるのが早い。動かない場合は、素材の解像度を下げて作業し、書き出しのときに戻す方法もある。

学ぶ手段を選ぶ
学ぶ手段は大きく三つある。教材を買って自分の速さで進める、講座に申し込んで課題を出しながら進める、実際の仕事を受けながら覚える。どれが向くかは、使える時間と費用、そして締め切りがないと進まない性格かどうかで決まる。
教材は費用を抑えやすく、自分の生活に合わせて進められる。反面、分からない箇所で止まりやすい。質問できる仕組みが付いているかどうかを見ておくと、止まったときに前に進める。
講座の形は、内容が体系立てて並んでいるのが利点である。動画編集を教える講座では、現役で制作している人が講師を務め、編集用の主要な道具の操作を扱うと案内されているものがある。動画編集スクール【クリエイターズジャパン】
のような講座では、個別に相談できる窓口や受講生の集まる場が用意されていると説明されている。仕事の受け方を扱う内容が含まれる場合もあるが、実際に受注できるかは本人の経験と市場の状況によるので、収入を見込んで判断しないほうがよい。
三つ目の、仕事を受けながら覚える形は、上達は早いが最初の一歩の負担が大きい。身近な人の記録を撮る、所属している団体の告知用の映像を作るといった形から始めると、責任の重さと学びの量が釣り合いやすい。
サービスごとの違いの見方
講座や教材を比べるときは、案内に書かれている範囲で条件を並べる。扱う内容の範囲、講師の人数と経歴、質問できる仕組み、受講の期間、そして前提となる経験である。最後の項目は見落とされやすい。
たとえば、すでに編集の経験がある人を対象にした講座では、道具の基本的な使い方を扱わないと明記されている場合がある。案内に対象ではない人の条件が書かれていることもあるので、申し込む前に自分が当てはまるかを確認したい。基礎から始めたい人が経験者向けの内容を選ぶと、時間も費用も無駄になる。
内容の形も違う。映像の教材だけの形、集まって話す機会が組み合わされた形、実際の作業を通して学ぶ工程が含まれる形がある。修了後に認定を出す仕組みや、仕事の紹介を伴う仕組みを設けている講座もあるが、紹介の有無や条件は運営ごとに違い、受注や報酬を約束するものではない。
割引の案内が出ている場合、その条件と期間も見ておく。表示されている金額や特典は変わることがあるため、申し込みの前に提供元のページで最新の内容を確認してほしい。カメラの操作そのものは https://zero-press.net/columns/ichigan-camera-joutatsu に、編集を仕事として考える場合の見方は https://zero-press.net/columns/douga-henshu-fukugyo にまとめている。
作ったものを人に見せるとき
撮った物を外に出す段階で、確認する事項が増える。まず、写り込んだ人の扱いである。個人が特定できる形で写っている場合、公開してよいかを本人に確認する。子どもが写る場合は保護する立場の人にも確認が要る。
場所の条件もある。施設や敷地によっては撮影が禁止されていたり、私的な利用に限られていたりする。商業的な利用には別の手続きが要る場所も多いので、撮る前に案内の掲示や管理者の規定を見ておく。
音楽や素材の利用条件も確認する。使ってよい範囲は提供元が定めており、個人の利用は認められていても、収益を伴う場面では条件が変わることがある。写真の撮り方を扱う教材もあり、“感動の1枚”をわずか3ステップで撮れる!一眼レフカメラ講座
のような講座では、同じ機材でも仕上がりに差が出る理由を扱うと案内されている。技術が上がるほど人に見せる機会も増えるので、権利の確認は早い段階で習慣にしておきたい。
仕事として受ける場合は、取り決めを文書にしておく。納品の形式、修正できる回数、素材の権利がどちらに残るか、公開してよい範囲。口頭だけで進めると、あとで食い違いが出やすい部分である。

よくある質問
機材は何から用意すればよいですか。手元にあるもので始めて構いません。撮る内容が決まってから、足りないと感じた部分に足していくほうが無駄が出ません。
スマートフォンでもよいですか。用途によっては十分です。明るさやぶれの扱い、音の録り方といった基礎は、機材が変わっても同じように効きます。
編集用のパソコンはどのくらい必要ですか。扱う映像の解像度と長さによります。手元の機械で短い素材を試して、作業が滞るようなら見直す順序で判断してください。
どのくらいで形になりますか。取り組む時間と作る物によって差が出ます。案内に書かれた期間は講座や教材の構成を示すもので、到達点を約束するものではありません。
仕事にできますか。受注できるかどうかは経験と市場の状況によります。講座で仕事の受け方を扱う場合でも、成果を保証するものではないと考えてください。
人が写り込んだ映像は公開できますか。個人が特定できる形なら、本人の了解を得てください。場所によっては撮影自体が制限されていることもあります。
音楽は自由に使えますか。提供元が定めた条件によります。個人の利用が認められていても、収益を伴う場面では条件が変わることがあるため、都度確認してください。
まとめ
撮ることと編集することはつながっている。編集で直せないもの、つまり明るさの飛び、ぶれ、録れていない音を撮影の段階で減らすと、あとの作業がずっと軽くなる。
学ぶ順番は、撮影の基礎を一通り押さえたうえで、短い素材で編集まで一度通す。ここまでやると、自分に足りないものが具体的に見えるので、教材にするか講座にするかの判断もしやすい。
そして、人に見せる段階では権利の確認を習慣にする。写り込んだ人、撮影した場所、使った素材。この三つを毎回確認する癖がつけば、作る物の幅を広げても足元がぐらつかない。





