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自宅でできる検査キット。わかることと限界、受診との使い分け

自宅で検体を採り、郵送すると結果が返ってくる。そうした検査サービスが、通販で手に入るようになりました。

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自宅で検体を採り、郵送すると結果が返ってくる。そうした検査サービスが、通販で手に入るようになりました。

便利になった一方で、何が分かって何が分からないのかは、案内文だけでは読み取りにくいのも事実です。この記事では、種類ごとの違い、結果の受け止め方、そして医療機関との使い分けを整理します。

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自宅でできる検査が増えている背景

仕組みは共通しています。申し込むと採取のための道具が届き、自宅で検体を採って郵送し、しばらく経ってから結果を確認する。結果は紙ではなく、画面上で見られる形式が主流になりました。

背景には、解析にかかる費用と時間が下がってきたことがあります。研究機関と共同で開発されたと説明しているサービスもあり、蓄積されたデータをもとに解析する形が取られています。

利用する側の動機はさまざまです。健康診断では扱われない項目に関心がある、受診するほどではないが気になっている、家族の生活習慣を見直したい。そうした場面で選ばれています。

ただし、健康診断や医療機関での検査と同列に考えるものではありません。目的も位置づけも違います。ここを取り違えると、結果の読み方を誤ることになります。

もうひとつ、申し込む前に決めておきたいのが「結果を見たあとどうするか」です。何かの傾向が示されたときに医療機関へ相談する気があるのか、生活を見直す材料にとどめるのか。ここを決めずに受けると、結果だけが手元に残って不安になりがちです。検査は入口であって、答えそのものではありません。

検査でわかること・わからないこと

最初に、いちばん大事な点を書きます。これらは医療行為に該当するものではなく、それを代替するものでもありません。病名を判定するものではないという前提で使ってください。

示されるのは、傾向やリスクの目安です。多くのサービスは、すでに報告されている研究の中で、特定の集団と対象集団を比較して得られた統計値に基づいて情報を提供しています。つまり「あなたと似た傾向を持つ人たちについて、こういうデータがある」という形の情報です。

そのため、現在の健康状態や、いま体の中で起きていることが分かるわけではありません。将来どうなるかを言い当てるものでもありません。

逆に、結果が良好に見えたからといって、何もないと確認できたことにもなりません。受診の必要性は、検査の結果とは別に判断してください。

体調に不安がある、症状が出ている。そういう状態であれば、検査を申し込むより先に医療機関を受診してください。検体を送って結果を待つ数週間は、症状があるときには長すぎます。

種類ごとの特徴

扱われている検査には、いくつかの系統があります。

腸内の細菌の構成を調べるものは、便を採取して郵送する形式です。二〇一五年から販売され、累計で二十万件以上の実績があると説明しているサービスがあります。便に含まれる細菌の遺伝子を解析し、五段階の評価で表示するもの、目的別のカテゴリに分けて現状を可視化するものなどがあります。結果に応じて生活習慣についての情報が添えられることもあります。

同じ系統でも、解析の考え方が異なるサービスがあります。日本人のデータをもとにした独自の解析を採用していると説明しているもの、管理栄養士による助言を任意で受けられるとしているものもあります。子ども向けに、特定の菌の割合を三段階で示す検査を用意しているサービスもあります。ご自宅でできる検査サービスショップ【プリメディカショップ】 では、大人向けと子ども向けの両方が扱われています。

尿を採取して郵送し、リスクを調べる系統のものもあります。全身の複数の部位について、網羅的に調べられると案内されています。

遺伝子を解析する系統のものは、体質の遺伝的な傾向を示すものです。項目数が多いものでは、疾患の遺伝的なリスクに加えて、食や運動、肌、睡眠、性格といった特性まで含めて数百項目の結果が返ってきます。

どの系統も、調べているものが違います。目的をはっきりさせてから選んでください。

結果の受け止め方

結果が届いたあとの扱い方が、いちばん難しいところです。

まず、数値や段階だけを見て判断しないでください。評価が低い項目があっても、それが今の体調を表しているとは限りません。逆に高い評価が並んでいても、それは安心の保証ではありません。

気になる結果が出たら、医療機関に相談してください。結果の画面や書面を持参し、いつ受けた検査か、何を調べたものかを伝えると話が早くなります。自己判断で食事や生活を大きく変えたり、市販の商品を選び直したりする前に、専門家の意見を聞いてください。

不安が大きくなったときも、抱え込まずに相談するのが得策です。統計に基づく情報は、読み方を知らないまま見ると必要以上に重く感じられることがあります。

医療機関で相談する場面

また、検査を受けたことで受診の代わりになったと考えないでください。定期的な健康診断や、自治体の検診は、これまでどおり受けてください。

家族に結果を伝えるかどうかも、事前に考えておくとよいでしょう。遺伝的な傾向を扱う検査では、血縁者に関わる情報が含まれることがあります。

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申し込みから結果までの流れ

実際の手順を追っておきます。

申し込むと、採取のための道具が郵送で届きます。専用の容器と説明書が同梱されており、初めてでも手順どおりに進められるようになっているのが一般的です。

採取のタイミングには条件があることがあります。食事や服薬の影響を避けるための指定が書かれている場合があるため、説明書を先に最後まで読んでから採取してください。

採取した検体は、指定された方法で梱包して投函します。気温の高い時期は、届くまでの時間に注意が必要なことがあります。

結果が出るまでの期間はサービスによって異なります。数週間かかるものが多く、三週間から四週間ほどと案内しているものもあります。結果は画面で確認する形式が主流です。

結果を見るためにアカウントの登録が必要な場合や、事前にアンケートへの回答を求められる場合もあります。登録に使ったメールアドレスとパスワードは、結果を見返すときに必要になるため控えておきましょう。

申し込みの前に、個人情報と検体の扱いについての説明を読んでおいてください。誰が解析するのか、データはどのくらい保管されるのか、退会したときにどうなるのか。事業者のページに説明があるはずです。研究に利用される場合の同意についても、記載を確認しておきましょう。

検査室の機器

サービスを選ぶときの確認事項

選ぶときに見ておく項目をまとめます。

まず、何を調べる検査なのか。腸内の細菌なのか、尿を使うものなのか、遺伝子なのか。目的に合っているかを確かめてください。

次に、結果として何が返ってくるか。項目数、表示の形式、助言が付くかどうか。項目が多ければよいというものではなく、読み切れる量かどうかも考えどころです。【遺伝子検査キット チャットジーン】 では、疾患の遺伝的な傾向に加えて、体質や特性まで含めた項目数の多いレポートが案内されています。

対象年齢も確認します。子どもが受けられるかどうかは、サービスによって異なります。

費用については、健康保険が使えないのが一般的です。表示されている価格が総額なのか、送料や解析の費用が別なのかを見てください。割引の案内が出ていることもありますが、条件と期限は変わります。注文する前に、販売元のページで最新の内容を確認してください。

結果が出たあとの相談先が用意されているかも見ておきましょう。専門家に質問できる仕組みがあるサービスもあります。ただし、それも診察の代わりにはなりません。

よくある質問

健康保険は使えますか。使えないのが一般的です。自費で受けるものと考えてください。

検査を受けたら受診しなくてよいですか。いいえ。これらは医療行為に該当するものではなく、それを代替するものでもありません。健康診断や検診は続けてください。

家族の分もまとめて申し込めますか。サービスによります。人数分の道具が必要になるため、申し込みの単位を確認してください。

結果はいつまで見られますか。閲覧できる期間や、退会後の扱いは事業者によって異なります。申し込む前に確認してください。

採取に失敗したらどうなりますか。再採取に対応しているかどうかは事業者によります。追加の費用がかかる場合もあります。

症状があるときに使ってもよいですか。症状があるなら、まず医療機関を受診してください。結果を待つ時間が無駄になります。

結果が悪かったらどうすればよいですか。結果を持って医療機関に相談してください。読み方を含めて説明を受けるのが確実です。

子どもでも受けられますか。対象年齢が定められています。子ども向けに設計された検査もあるため、表示を確認してください。

まとめ

押さえておきたいのは、目的をはっきりさせること、限界を理解すること、受診と併用することの三点です。

これらの検査は、統計に基づく傾向やリスクの情報を提供するものであり、医療行為に該当するものでも、それを代替するものでもありません。現在の健康状態や病気が分かるものではないという前提で使い、気になる結果が出たら医療機関に相談してください。体質に関する検査については https://zero-press.net/columns/idenshi-kensa-taishitsu に、郵送での性感染症の検査については https://zero-press.net/columns/seibyo-kensa-yusou にまとめています。

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