PRESS RELEASE 技術・開発

AIに仕事を任せる前に、権限と依頼の食い違いを検査――Netsujo、OSS「Agent Role Contracts」v0.5.0を公開

Netsujo株式会社は、AIエージェントの役割・権限・作業範囲・レビュー・引き継ぎに関する宣言の矛盾を、実行前に検査するOSS「Agent Role Contracts」v0.5.0を公開しました。AIモデルのAPIキーを必要とせず、ローカル環境で検査可能。MITライセンスでGitHub・npmから利用できます。

配信元: Netsujo株式会社

Netsujo株式会社(本社:京都府京都市、代表取締役:飯田友広)は、AIエージェントに仕事を任せる前に、役割・権限・作業範囲などの宣言に矛盾がないかを検査するOSS「Agent Role Contracts」v0.5.0を、2026年10月6日に正式公開しました。

2026年9月30日の初回公開から機能を拡張した安定版で、GitHubおよびnpmを通じて提供しています。

AIエージェントの能力が上がるほど、「何を任せてよいか」が重要になる

生成AIは、質問への回答や文章作成だけでなく、プログラムの変更、データ処理、複数のAIエージェントによる分担作業など、実際の業務を担う段階に進んでいます。

そこで問題になるのが、AIエージェントに与えられた仕事と権限の食い違いです。

例えば、あるAIエージェントにはプログラムの一部だけを変更する役割を与えていたにもかかわらず、次に渡された依頼が、その範囲外の重要なファイルの変更を求めているかもしれません。

また、実装担当とレビュー担当を分けたつもりでも、宣言上は同じ役割に割り当てられている可能性もあります。

Agent Role Contractsは、こうした問題を、AIエージェントが実際の作業を始める前に検査するためのOSSです。

許可した作業範囲と、実際の依頼を照合

Agent Role Contractsでは、AIエージェントの役割、権限、タスクなどをJSON形式で宣言し、それらの整合性を機械的に検査します。

例えば、ある役割に許可された変更範囲が「src/**」であるとします。

ところが、次のタスクで「secrets/production.txt」への変更が要求された場合、チェッカーは宣言上の許可範囲と依頼内容の食い違いを検出し、「TASK_WRITE_SCOPE_OUTSIDE_AUTHORITY」という診断コードを返します。

さらに、次のような宣言も検査対象になります。

  • 役割に対する権限の許可・禁止の矛盾

  • 実装担当とレビュー担当が宣言上で同一になっている状態

  • 存在しない役割への参照

  • タスクとアクションの対応関係の不整合

  • 担当者間の引き継ぎ情報の矛盾

v0.5.0では、これらの基本機能に加えて、ファイル書き込みに関する任意のアダプター、タスクや成果物などのライフサイクル宣言、オンチェーン金融向けの任意プロファイルも提供しています。

AIエージェントを起動せず、ローカル環境で検査できる

Agent Role Contractsは、Node.js向けのCLIおよびJavaScript APIとして公開されています。

GitとNode.js 22.5以上があれば、公開リポジトリのデモを実行できます。デモにAIモデルのAPIキーやAIエージェントの実行環境は必要ありません。

デモでは、正常な作業範囲の宣言をPASSと判定し、範囲外への変更要求をFAILとして検出した後、宣言を修正して再びPASSになる流れを確認できます。

実際のAIエージェントを起動したり、変更対象のファイルを書き換えたりすることなく、事前検査の動作を体験できます。

検査のPASSは、実行許可を意味しない

Agent Role Contractsが検査するのは、入力された宣言同士の整合性です。

PASSという結果は、実行した検査の範囲で宣言に矛盾が見つからなかったことを意味します。

実際のアクセス権限の強制、本人確認、証拠の真正性、成果物の品質、マージやデプロイの承認まで保証するものではありません。

Netsujoは、こうした責任を明確に分離することが、AIエージェントを実務で継続的に活用するための重要な設計条件だと考えています。

自社のAIエージェント開発・運用で得た知見をOSSとして公開

Agent Role Contractsは、Netsujoが複数のAIエージェントを活用した開発・運用に取り組む中で生まれた課題を出発点としています。

同社は「Building trustworthy infrastructure for AI agents in the real world.」を技術的な旗印として、明示された権限、検証可能な証拠、復旧可能な運用を重視した技術開発を進めています。

Agent Role Contractsは、この取り組みのうち、役割や権限などの宣言を実行前に検査する部分を独立したOSSとして公開したものです。

今後は外部開発者による実際のワークフローでの検証や改善提案を受け付け、利用実態に基づいて開発を進めていきます。

Agent Role Contracts 公開情報

製品名:Agent Role Contracts

安定版:v0.5.0

初回公開日:2026年9月30日

ライセンス:MIT License

対応環境:Node.js 22.5以上

提供形態:CLI/JavaScript API

GitHub:
https://github.com/suirindo/agent-role-contracts

npm:
https://www.npmjs.com/package/@netsujo/agent-role-contracts

製品紹介:
https://netsujo.jp/products/agent-role-contracts

Product Hunt:
https://www.producthunt.com/products/agent-role-contracts?launch=agent-role-contracts

Netsujo株式会社について

「技術で、人の可能性をひらく。」

Netsujo株式会社は、京都を拠点にWeb3・AIを中心とした事業開発、PoC、システム・アプリ開発、Web営業基盤の構築に取り組むスタートアップです。

会社名:Netsujo株式会社

設立:2023年6月

代表者:代表取締役 飯田友広

所在地:京都府京都市下京区平居町55-1

公式サイト:https://netsujo.jp

お問い合わせ:info@netsujo.jp

Zero Press のデータで見るこのリリース

配信
Zero Press から配信
カテゴリ
技術・開発
直近 7 日の配信
技術・開発 367 本 / 全体 12,057 本

Zero Press が取り込んだ配信データから自動集計しています。カテゴリ別・業界別のより詳しい分析は週間動向レポートで毎週公開しています。

このジャンルのリリースを書くときのガイド

このリリースの配信元

Netsujo株式会社

企業概要・過去のリリース・提供資料は企業ページでご覧いただけます。

企業ページを見る →

← 新着リリース一覧へ