歯ぐきを開く歯周病の手術は50〜54歳、治療後の定期管理は70〜74歳で最も多い。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、歯周治療を受ける年齢をレセプトから分析。
歯ぐきを開く歯周病の手術は50〜54歳、治療後の定期管理は70〜74歳で最も多い。札幌の歯科医院ユアーズデンタルクリニック院長・湯口晃弘が、歯周治療を受ける年齢をレセプトから分析。 医療法人令徳会のプレスリリース
医療法人令徳会がPR TIMESで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。


分析の概要
・調査主体:厚生労働省(統計の出典)/分析は医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック(自社分析)
・調査対象:NDBオープンデータ 歯科診療行為・性年齢階級別ファイル(2023年度分)
・対象期間:2023年度(令和5年度)の算定分
・集計方法:歯周治療に関する4つの診療行為について、年齢階級別の構成割合を抽出し、割合が高い順に並べた。実数は用いず割合のみを使用
・分析日:2026年9月29日
・出典:厚生労働省「NDBオープンデータ」
背景
歯周病の治療は、歯石を取る基本的な処置から、歯ぐきを開いて根の表面を清掃する手術、組織の再生を図る手術、症状が落ち着いた後の定期的な管理まで、段階に分かれています。
どの段階の治療がどの年代に多いのかは、レセプトの年齢階級別の集計から確かめられます。診療行為ごとに、算定が集中している年齢階級を並べました。
主なデータ
算定が多い年齢階級(2023年度・全国・外来・構成割合)
・歯肉剥離掻爬手術(フラップ手術):50〜54歳 12.5%/55〜59歳 11.8%/60〜64歳 11.2%/70〜74歳 11.2%
・歯周組織再生誘導手術(一次手術):60〜64歳 13.3%/70〜74歳 12.3%/50〜54歳 11.6%
・歯肉弁歯冠側移動術:50〜54歳 11.6%/60〜64歳 11.0%/45〜49歳 8.7%(44歳以下の合計は30.5%)
・歯周病安定期治療(20歯以上):70〜74歳 11.1%/50〜54歳 10.5%/55〜59歳 10.1%/60〜64歳 10.0%
参考(同じ年度の全国の算定回数)
・歯周基本治療 75,450,023回/歯周病安定期治療(20歯以上)22,163,759回/歯肉剥離掻爬手術 736,292回/歯周組織再生誘導手術(一次手術)1,729回

術式によって年代がずれる
歯ぐきを開いて行う歯肉剥離掻爬手術は50〜54歳が最も多く、50代から70代前半まで11〜12%台で広く分布しています。下がった歯ぐきを覆う歯肉弁歯冠側移動術は50〜54歳が最も多い一方で、44歳以下が合わせて30.5%を占め、より若い年齢階級にも分布しています。
一方で、歯周組織再生誘導手術は60〜64歳が最も多く、70〜74歳がこれに続きます。歯周病安定期治療は70〜74歳が最も多くなっています。
手術どうしで比べると、算定が最も多い年齢階級の差は10年ほどです。手術後の定期的な管理である歯周病安定期治療まで含めると、50〜54歳と70〜74歳で20年の差になります。ただし歯周病安定期治療は70〜74歳11.1%、50〜54歳10.5%と差が小さく、幅広い年代で行われています。
この分析について
この割合は、その年齢階級で算定された件数の構成比です。その年齢で治療を受けるべきであるとか、その年齢が適しているという意味ではありません。
保険点数として算定された診療行為の集計です。自由診療として行われた治療は含まれません。また本分析は当院の診療実績を示したものではありません。
性年齢階級別ファイルは男性・女性・総計が同じ表に含まれるため、実数の単純合計は二重計上になります。本分析では割合のみを用いています。
個別の症状や治療について述べたものではありません。
監修者のコメント
歯周外科の手術を受ける方は50代から60代に多く、手術のあとの定期的な管理は70代前半が最も多くなっています。注目したいのは、歯ぐきを覆う術式が40代以下にも3割ほど分布している点です。歯ぐきが下がるという変化は、歯を失うより前の段階で相談されることが多く、その年代の差が数字にも表れているのだと思います。(ユアーズデンタルクリニック 院長 湯口晃弘)
出典
・厚生労働省「NDBオープンデータ」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000177182.html
・国立保健医療科学院「歯科保健医療情報提供システム(NDBオープンデータの歯科分)」
https://www.niph.go.jp/soshiki/koku/oralhealth/data8.html
※NDBオープンデータでは、個人の特定を防ぐため、集計値が10未満の項目は数値が公表されていません(ハイフン表示)。本リリースの全国の算定回数は、こうした非公開分も含めた厚生労働省公表の総計を用いています。年齢階級別の割合は、性年齢階級別ファイルの値から算出しています。
※本リリースの数値と図は、厚生労働省「NDBオープンデータ」(2023年度)を医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックが加工して作成したものです。
監修者について

湯口晃弘(ゆぐち あきひろ)/医療法人令徳会 理事長、ユアーズデンタルクリニック 院長
・2010年〜2015年 石川県金沢市のなぎさ歯科クリニックにて船登彰芳氏に師事
・2015年 ユアーズデンタルクリニック開院(札幌市中央区)
・2022年 米国カリフォルニアのスタディグループ OSCSC にて講演
・2023年 日本臨床歯周病学会 第41回年次大会 新進気鋭セッションに登壇
・日本歯周病学会 認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医
・5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター
・2026年5月 米国歯周病学会の公式誌 Clinical Advances in Periodontics に、筆頭著者として症例報告を発表(DOI: 10.1002/cap.70076)
医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニックについて

札幌市中央区・大通駅直結の自由診療専門の歯科医院です。2015年開院。歯周外科、歯周組織再生療法、歯肉移植(根面被覆)、インプラント治療、審美歯科を診療科目としています。院長の湯口晃弘は日本歯周病学会認定医、EAO(European Association for Osseointegration)認定医、5-D Japan ペリオインプラントコース インストラクター。
医院名:ユアーズデンタルクリニック
運営法人:医療法人令徳会
設立:2015年9月
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F(地下鉄大通駅直結)
理事長:湯口 晃弘
診療科目:歯周外科、歯周組織再生療法、インプラント治療、審美歯科(自由診療専門)
ユアーズデンタルクリニック 公式サイト:https://yours-dental.com/
歯科情報メディア Save Your Teeth.:https://save-your-teeth.jp/
本件に関するお問い合わせ
医療法人令徳会 ユアーズデンタルクリニック
電話:011-206-8241
所在地:〒060-0042 北海道札幌市中央区大通西1-13 ル・トロワ6F
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