【岡山大学】微生物のストレス応答を利用した抗ウイルス物質の増産機構を解明
<発表のポイント> ・シネフンギンの生産が、熱ストレスおよび酸ストレスによって大きく向上する条件を確立、抗ウイルス剤...
ぷれりり掲載リリースがぷれりりで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

<発表のポイント>
・シネフンギンの生産が、熱ストレスおよび酸ストレスによって大きく向上する条件を確立、抗ウイルス剤の増産を支えるタンパク質品質管理遺伝子群(分子シャペロン)の機能分担を初めて明らかにしました。
・複数のパラログ(類似遺伝子)を構成する分子シャペロンの発現制御を経時的に比較・定量できる新たなRT-qPCR法を開発しました。
・重複して存在するパラログがロバストネスだけではなく、異なる役割を持って協調的に機能している役割分担を持っている可能性が示されました。
◆概 要
国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:那須保友)の学術研究院環境生命自然科学学域(農)の田村隆教授らの研究グループは、抗ウイルス・抗原虫作用を持つ核酸系抗生物質シネフンギンの生産が、熱ストレスおよび酸ストレスによって大きく向上する条件を確立するとともに、抗ウイルス剤の増産を支えるタンパク質品質管理遺伝子群(分子シャペロン)の機能分担を初めて明らかにしました。
本研究では、複数のパラログ(類似遺伝子)を構成する分子シャペロンの発現制御を経時的に比較・定量できる新たなRT-qPCR法を開発しました。その解析法を駆使して、重複して存在するパラログがロバストネスだけではなく、異なる役割を持って協調的に機能している役割分担を持っている可能性が示されました。
本成果は2026年4月27日 に、国際科学誌『Scientific Reports』に掲載されました。
本件は、2026年6月22日 に開催された岡山大学2026年6月 定例記者会見において公表されました。
◆田村隆教授からのひとこと
抗生物質シネフンギンは、抗真菌、抗ウイルス、抗原虫活性など多様な病原体の増殖を抑制しつつ、哺乳類には毒性を示さない発酵産物です。しかし、生産性が乏しく最適化した培地中でも4 ppm程度しか得られません。あるとき、適度な熱処理(44℃)や酸性ストレス(pH4)で2〜3倍に増産できることを見つけました。環境ストレスからタンパク質を保護・修復する分子シャペロンが微生物の発酵産物の増産にも関わるという未知のメカニズムを探求し始めたのが2016年で、気づけばこの課題も10年越しの研究になっていました。微生物に学び、メカニズムを追い続けることの大切さを感じます。
◆論文情報
論 文 名:Dual-calibration RT-qPCR reveals distinct dnaK1/2/3 and groEL1/2 expression dynamics under heat and acid stress in the sinefungin producer Streptomyces incarnatus
掲 載 誌:Scientific Reports
著 者:Xiao-Hui Zhao, Mao Kubo, Haruka Yamagata, Yuriko Nakashima, Tomohisa Hasunuma, Tadayoshi Kanao & Takashi Tamura
U R L:https://www.nature.com/articles/s41598-026-50057-5
YouTube:

◆詳しい研究内容について
微生物のストレス応答を利用した抗ウイルス物質の増産機構を解明
https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/press_r8/press20260622-2.pdf
◆参 考
・岡山大学農学部
https://www.okayama-u.ac.jp/user/agr/
・岡山大学大学院環境生命自然科学研究科
https://www.elst.okayama-u.ac.jp/
◆参考情報
・【岡山大学】早生樹アカシアの網羅的発現遺伝子の解読と育種マーカー配列の同定〜5年で森をつくるマメ科樹木の網羅的発現遺伝子の解読と育種〜
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000002644.000072793.html
・【岡山大学】機械学習(Sparse解析)とゲノム編集を活用した抗ウイルス活性物質の増産 ~眠れる宝の山、核酸系抗生物質の社会実装を目指す~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000072.000072793.html
◆本件お問い合わせ先
岡山大学 学術研究院 環境生命自然科学学域(農) 教授 田村 隆
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1丁目1番1号 岡山大学津島キャンパス
TEL:
FAX:
https://www.okayama-u.ac.jp/tp/release/release_id1563.html
<岡山大学病院との連携等に関する件(製薬・医療機器企業関係者の方)>
岡山大学病院 新医療研究開発センター
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
下記URLより該当する案件についてお問い合わせください
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/ph_company/
<岡山大学病院との連携等に関する件(医療関係者・研究者の方)>
岡山大学病院 研究推進課 産学官連携推進担当
〒700-8558 岡山県岡山市北区鹿田町2-5-1
TEL:
E-mail:ouh-csnw◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
http://shin-iryo.hospital.okayama-u.ac.jp/medical/
<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 産学官連携本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
E-mail:sangaku◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://www.orsd.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学の研究機器共用(コアファシリティ)などに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究機器の共用の体制・整備等の強化促進に関するタスクフォース(略称:チーム共用)
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
TEL:
FAX:
E-mail:cfp◎okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://corefacility-potal.fsp.okayama-u.ac.jp/
<岡山大学のスタートアップ・ベンチャーなどに関するお問い合わせ先>
岡山大学研究・イノベーション共創機構 スタートアップ・ベンチャー創出本部
〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
E-mail:start-up1◎adm.okayama-u.ac.jp
※ ◎を@に置き換えて下さい
https://venture.okayama-u.ac.jp/
国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています。地域中核・特色ある研究大学として共育共創を進める岡山大学にご期待ください
岡山大学 文部科学省「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」に採択~地域と地球の未来を共創し、世界の革新の中核となる研究大学:岡山大学の実現を加速とともに世界に誇れる我が国の研究大学の山脈を築く~
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001935.000072793.html
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