COLUMN

作る技能と、数字を見る技能。掛け合わせて仕事にする学び方

動画を編集できるようになった。デザインの道具も一通り触れる。それなのに、仕事として続く形にならない。単価の低い作業を数でこなすことになり、次に進む道が見えない。

本記事にはプロモーション(アフィリエイト広告)が含まれています。

動画を編集できるようになった。デザインの道具も一通り触れる。それなのに、仕事として続く形にならない。単価の低い作業を数でこなすことになり、次に進む道が見えない。

作れる人が増えたことが背景にあります。道具が手に入りやすくなり、学べる場所も増えました。作れるだけでは、選ばれる理由になりにくくなっています。

この記事では、単体の技能で止まる理由、掛け合わせで変わること、数字を見る技能の中身、実務の経験の作り方、学ぶ形の選び方、そして案件の受け始め方を整理します。

広告

作れるだけでは選ばれにくくなった

十年前なら、動画を編集できること自体が希少でした。いまは違います。

道具の価格が下がり、無料で使えるものも増えました。操作を教える動画も大量にあります。学ぼうと思えば、独学でも一定の水準に到達できます。

その結果、何が起きたか。作れる人が増え、単価が下がりました。同じ作業をより安く引き受ける人が現れるので、価格で競うことになります。

さらに、依頼する側の見方も変わりました。以前は「作れる人を探す」ことが目的でしたが、いまは「成果につながるものを作れる人」を探しています。

ここで問われるのが、何のために作るのかを自分で説明できるかどうかです。言われたとおりに作るだけなら、代わりはいくらでもいます。

だから、止まっている場所は技術ではありません。目的から逆算して形を決める部分が抜けているのです。

これは編集に限りません。デザイン、文章、写真。制作にあたる技能はすべて同じ構造にあります。

掛け合わせで何が変わるか

制作の技能に、数字を見る技能を足すと何が変わるか。

一つ目は、提案ができるようになります。「この動画を作りましょう」ではなく、「この目的なら、こういう形にして、こう配信するのが良い」と言えるようになります。

二つ目は、判断の基準が持てます。色や構成を感覚で決めるのではなく、届いた人数や離脱の位置といった事実から決められます。

三つ目は、仕事の範囲が広がります。作って納品して終わりではなく、出したあとの改善まで関われます。継続的な関係になりやすくなります。

四つ目は、価格の根拠が持てます。作業の時間ではなく、達成する目的で話ができるようになります。

五つ目は、代わりが利きにくくなります。作れる人は多く、数字を読める人も多いのですが、両方を一人でできる人は減ります。

もちろん、両方を中途半端に持っているだけでは意味がありません。それぞれが実務で通用する水準に届いている必要があります。

実務に触れながら学ぶWebマーケティングのスクールは、実務に触れながらWebマーケティングを学ぶ形をとっているスクールだと案内されています。学習の期間中に実際の分析や広告の運用を経験する構成だと説明されています。内容や条件は変わることがあるため、個別の面談で確認してください。

画面に表示された分析のレポート

数字を見る技能とは何を指すか

漠然と「マーケティング」と言うと範囲が広すぎるので、絞って考えます。

一つ目は、誰に届いたかを見ることです。何人に表示され、そのうち何人が反応したか。届いていないのか、届いたが響かないのか。ここで問題の場所が分かれます。

二つ目は、どこで離れたかを見ることです。動画なら何秒で離脱したか、ページならどこまで読まれたか。作ったものの弱点が具体的に見えます。

三つ目は、次に何を変えるかを決めることです。数字を見ただけでは何も変わりません。一箇所だけ変えて、また見る。この繰り返しが改善になります。

四つ目は、配信の設計です。誰に、いつ、どこで見せるか。同じものでも、届け方で結果が変わります。

五つ目は、費用の管理です。かけた金額に対して何が返ってきたか。ここが説明できると、依頼する側の判断材料になります。

難しい統計の知識は要りません。必要なのは、数字を見て次の一手を決める習慣です。

動画制作とマーケティングを合わせて学べるコースのように、制作と配信の運用を合わせて扱うコースもあります。編集の技術から入って、広告として配信するところまで通す構成だと案内されています。

実務の経験をどう作るか

学ぶ段階で最も差が出るのが、実在するものを題材にできるかどうかです。

架空の課題で作ったものは、公開されません。公開されないものには反応がなく、反応がなければ数字も出ません。つまり、改善の練習ができません。

だから、実在する題材を探してください。自分のサイト、家族や知人の店、所属している団体。小さくても、実際に人が見るものであることが重要です。

題材が見つからない場合、学ぶ形のほうで用意しているかを確認してください。実際の広告を運用する機会が含まれているなら、そこが経験になります。

経験を作るときの順序は、小さく始めることです。予算の小さい配信から入り、数字を見て、次を変える。この一周を経験しているかどうかで、話せる内容が変わります。

そして、記録を残してください。何を作り、どう配信し、どんな数字が出て、何を変えたか。この記録が、次の仕事を得るときの材料になります。

制作の技術そのものの学び方は https://zero-press.net/columns/satsuei-henshu-manabu で扱っています。

机で作業をするフリーランス
広告

学ぶ形を選ぶときの見どころ

独学で進められる部分と、そうでない部分があります。

道具の操作は独学で足ります。調べれば手順が出てくるので、時間をかければ習得できます。

一方、判断の基準は独学で身につけにくい部分です。自分の作ったものが良いのか悪いのかを、自分で判定できないからです。ここに人の目が要ります。

学ぶ形を選ぶときは、次の点を見てください。

一つ目は、講義の形式です。動画を見るだけか、決まった時間に人と話す機会があるか。

二つ目は、質問の窓口です。止まったときにいつ聞けるか。回数や時間帯に制限があるか。

三つ目は、期間です。標準の期間と、延長できるかどうか。働きながらなら余裕のある設定が向きます。

四つ目は、修了後の扱いです。教材を見られるのか、相談できるのか。

五つ目は、費用と、その内訳です。金額は個別の面談で確認する形が多いので、聞く準備をしていってください。

講座の費用と面談での確認事項は https://zero-press.net/columns/webmarke-manabu-hiyou-mendan にまとめています。

案件を受け始めるときの順序

学んだあと、いきなり大きな仕事を狙わないでください。

一つ目は、小さく受けることです。予算も範囲も小さい案件から入ります。失敗しても被害が小さく、次に生かせます。

二つ目は、範囲を明確にすることです。どこまでが自分の仕事か。作るだけか、配信まで見るか。曖昧なまま始めると、際限なく求められます。

三つ目は、記録を残すことです。何をして、どんな数字が出たか。次の交渉で使えます。

四つ目は、結果を約束しないことです。数字は多くの要因で動きます。約束できるのは作業の内容であって、結果ではありません。

五つ目は、断ることです。合わない依頼や、条件が見合わない依頼は受けない。受け続けると、単価の低い仕事で時間が埋まります。

紹介の仕組みを持つ学び先もありますが、案件が保証されるわけではありません。何がどこまで含まれるのかを、申し込みの前に確認してください。

よくある質問

未経験でも学べますか

基礎から扱う構成のものがあります。ただし進む速さは前提知識で変わるため、自分の状況を伝えて面談で確認してください。

どのくらいの期間がかかりますか

学ぶ形によって設定が違います。標準の期間と延長の可否を確認し、働きながらなら余裕のある設定を選んでください。

働きながら続けられますか

動画中心で時間を選ばない形なら両立している人もいます。課題の時間を含めて週に何時間取れるかを先に計算してください。

案件は紹介してもらえますか

紹介の仕組みを持つ学び先もありますが、保証されるものではありません。何がどこまで含まれるのかを面談で確認してください。

費用はどのくらいですか

金額は個別の面談で案内される形が多くなっています。総額と、含まれる範囲を聞いてから判断してください。

制作と数字、どちらから学ぶべきですか

すでに作れるなら数字から、これから始めるなら作るところからが自然です。両方を扱う形なら順序も設計されています。

独学では無理ですか

道具の操作は独学で足ります。判断の基準を身につける部分に人の目が要る、と考えてください。

まとめ

技能を掛け合わせるときの要点は三つです。

一つ目は、単体で止まる理由を知ることです。作れる人が増え、価格で競う構造になりました。何のために作るのかを説明できるかどうかが分かれ目になります。

二つ目は、実在の題材で経験を作ることです。架空の課題では公開されず、数字も出ず、改善の練習ができません。小さくても実際に人が見るものを扱ってください。

三つ目は、小さく受けて記録することです。予算の小さい案件から入り、範囲を決め、結果ではなく作業を約束する。記録が次の交渉の材料になります。

学ぶ形を選ぶときは、講義の形式、質問の窓口、期間、修了後の扱い、費用の内訳を確認してください。独学で足りる部分と、人の目が要る部分は違います。

費用や内容は変わることがあります。申し込む前に、個別の面談や公式サイトで最新の情報を確認してください。

広告

← コラム一覧へZero Press トップへ