光熱費をまとめて見直す。ガス・電気・水まわりを見る順番
請求の金額が前より上がっている。そう感じて明細を開いても、数字が並んでいるだけで、どこが増えたのかは分かりにくい。ガスと電気と水まわりは、それぞれ別の契約なので、まとめて見直そうとすると手が止まりやすい。
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請求の金額が前より上がっている。そう感じて明細を開いても、数字が並んでいるだけで、どこが増えたのかは分かりにくい。ガスと電気と水まわりは、それぞれ別の契約なので、まとめて見直そうとすると手が止まりやすい。
ここでは、光熱費を一度に見直すときの順番を整理する。契約先を変える話に飛ぶ前に、請求の中身と使い方を見るという順序が要点になる。
まず請求の中身を見る
明細には、いくつか性質の違う項目が並んでいる。使った量にかかわらず毎月かかる部分、使った分だけかかる部分、そして燃料や原料の価格に連動して増減する調整の部分である。合計だけを見て「高くなった」と判断すると、原因を取り違える。
たとえば使った量が去年と同じでも、調整の部分が動けば合計は変わる。逆に、単価が変わっていなくても、在宅の時間が延びれば使用量が増える。どちらが動いたのかは、明細に載っている使用量の推移を見ないと分からない。
そこで、直近の一年分の明細を並べる。紙で届いていない場合は、契約先の画面から過去の分をまとめて見られることが多い。季節による差が大きいので、前の月と比べるより、前の年の同じ月と比べるほうが実態に近い。
この作業は、金額を下げるためというより、判断できる状態に戻すためのものである。どこが増えているかが分かれば、手を付ける先も自然に絞れる。
見直す順番
順番は三段階で考える。契約している内容の確認、使い方の見直し、契約先の見直しである。多くの人は三番目から入りたくなるが、最初の二つを飛ばすと、切り替えたあとで「思ったほど変わらない」となりやすい。
一段目は、今の契約が何なのかを書き出す作業である。料金の決まり方、契約している容量、割引が付いているか、その割引がいつまでか。数年前に申し込んだまま忘れている条件が出てくることは珍しくない。
二段目は使い方である。設定温度、使う時間帯、放置している機器。ここは費用をかけずにできるうえ、効果が翌月の明細に出るので確かめやすい。契約を変えるかどうかの判断材料にもなる。
三段目が契約先の見直しになる。ここまで来て初めて、他と比べる意味が出てくる。比べるときは同じ使用量を前提にしないと差が出ないので、一年分の使用量を手元に用意しておく。
ガスの契約は住まいで変わる
ガスは、供給の方式によって扱いが大きく違う。導管で供給される方式と、容器を設置して供給される方式があり、後者は契約先を選べる余地があるとされる一方、前者は地域や設備の条件に左右される。自分の住まいがどちらなのかは、明細や設備を見れば分かる。
契約先を選べる場合でも、住まいの形態で条件が変わる。持ち家の戸建てなら本人の判断で進められるが、賃貸では建物の側で契約が決まっていることが多く、入居者の一存では変更できない。集合住宅では建物全体で一つの契約になっている場合があり、その場合は一戸だけを切り替えることができない。
賃貸に住んでいる場合は、まず管理会社や貸主に確認する。所有者の同意がなければ手続きに進めないのが通常なので、比較の依頼をする前に聞いておくと無駄がない。比較を仲介するサービスもあり、【ガス屋の窓口】
のような窓口では、条件を入力すると提携している事業者の中から案内が来る形が案内されている。診断や見積もりの費用がかからないと説明されているところもあるが、条件は提供元によって違う。
切り替えを検討するときは、料金の内訳と、その料金がどれくらいの期間で見直されるのかを聞いておきたい。単価が下がっても、あとから改定されれば元に戻ることがある。契約後の料金について保証の仕組みを設けているサービスもあるので、内容と期間を確認しておく。

電気の契約を見るとき
電気は、料金の決まり方が事業者によって分かれる。使った量にかかわらずかかる部分を設けている形と、設けていない形がある。時間帯によって単価が変わる形もあれば、時間帯を問わず一律の形もある。自分の暮らし方がどちらに合うかで、向く形が変わる。
日中に家を空けていて夜に使うことが多いのか、在宅で一日を通して使うのか。この違いによって、どの形が有利かは反対にもなりうる。判断するには、時間帯ごとの使用量が分かる資料が要る。契約先の画面で見られることが多いので、比較の前に確認したい。
料金の形をできるだけ単純にしている事業者もある。使った量にかかわらずかかる部分を置かず、時間帯や契約容量によらない一律の単価にしている、と案内している例がある。この形は計算が読みやすいのが利点だが、実際の負担は使用量によるので、自分の量を当てはめて比べる必要がある。
切り替えるときは、契約の期間、途中でやめた場合の費用、供給が始まるまでの日数を確認する。多くの場合は設備の工事を伴わないと案内されているが、住まいの状況によって扱いが変わることもあるので、申し込みの前に条件を見ておきたい。なお、電気の使い方が特殊な設備を使っている住まいや、事業で使う契約は、対象外になっている場合がある。
水まわりの見直し
飲み水をどう用意するかも、毎月の支出として積み上がる。買って運ぶ、浄水して使う、宅配してもらう。この三つは費用の形が違い、手間のかかり方も違う。金額だけでなく、運ぶ負担や保管の場所まで含めて比べたい。
宅配で水を届けてもらう形を選ぶ場合、確認する項目は決まっている。機器を借りる費用、水の単価、送料、そして電気の使用量である。機器は電源につないで常時動かすので、その分の電気は別に発生する。案内に消費電力が示されていれば、目安として見ておく。
置き場所も先に決めておきたい。台所の作業台に載る大きさなのか、床に置くのか。容器を交換する高さも実際の使い勝手に関わる。持ち上げずに交換できる形の機器や、卓上に置ける小型の機器を用意していると案内している提供元もある。天然水のウォーターサーバーNo.1!【コスモウォーター】
のように、機器を借りる費用や送料がかからないと説明されているサービスもあるが、対象になる条件や期間は変わるため、最新の内容は提供元の案内で確認してほしい。
契約の期間と、途中でやめた場合の費用も見ておく。一定の期間より前に解約すると費用が発生する形をとっているところが多い。飲む量が想定より少なかった場合にどうなるかも、最低の注文量とあわせて確認しておくと、後で持て余さずに済む。

サービスごとの違いの見方
比較を仲介するサービスを使うときは、連絡が来る範囲を先に見ておく。提携している事業者の中から自分が希望した先だけに連絡が入る形をとっているところもあれば、複数から一斉に連絡が来る形もある。どちらが向くかは、電話のやりとりをどれだけ許容できるかによる。
案内されている実績の数字は、集計の方法と時期が提供元ごとに違う。世帯数や加盟している事業者の数が示されていても、その数え方までは分からないことが多い。同じ土俵で比べにくい部分なので、数字の大小より、自分の住まいが対応の範囲に入っているかを先に見たほうが実用的である。
そして、削減できる金額を前もって当て込まないことである。料金は使用量、地域、契約の内容で変わるため、案内されている例がそのまま自分に当てはまるとは限らない。見積もりが出てから、今の明細と同じ条件で比べる。この順番だけは崩さないほうがよい。
容器で供給される方式のガスを単体で見直す手順は https://zero-press.net/columns/propane-gas-minaoshi に、電気とガスをまとめて契約する形の考え方は https://zero-press.net/columns/denki-gas-setwari にまとめている。
よくある質問
賃貸でも契約先を変えられますか。建物の側で契約が決まっている場合が多く、入居者の一存では変更できないのが通常です。所有者の同意が要ることもあるため、まず管理会社や貸主に確認してください。
工事は必要ですか。電気の切り替えは設備の工事を伴わないと案内されていることが多いのですが、住まいの状況によって扱いが変わります。ガスは供給の方式と設備によるため、見積もりの段階で確認してください。
切り替えにはどのくらいかかりますか。申し込みから供給が始まるまでの期間は、事業者と時期によって変わります。引っ越しに合わせる場合は、日程を伝えたうえで間に合うかを聞いてください。
解約するときに費用はかかりますか。契約ごとの規定によります。期間の定めがある契約では、途中でやめると費用が発生する形が一般的です。申し込みの前に条件を読んでください。
まとめて契約すると安くなりますか。組み合わせと使用量によります。まとめたほうが割引が付く場合もあれば、個別に選んだほうが合う場合もあります。今の使用量を当てはめて、同じ条件で比べてください。
明細はどこまでさかのぼれますか。契約先によって異なりますが、画面から一年分程度をまとめて見られることが多くあります。紙で届いている場合は手元の分を並べてください。
まとめ
光熱費の見直しは、請求の中身を見る、使い方を見る、契約先を見るの順で進める。最初の二つを飛ばすと、切り替えたあとで結果を評価できなくなる。
ガスは住まいの形態で選べる範囲が変わる。賃貸や集合住宅では建物の側の契約になっていることが多いので、比較を始める前に確認する。電気は料金の形が事業者ごとに違うため、時間帯ごとの使用量を手元に用意して比べる。
水まわりは、機器を借りる費用と水の単価に加えて、電気の使用量、置き場所、契約の期間まで含めて見る。どれも金額だけでは決まらない部分があり、暮らし方と合うかどうかが最後の判断になる。





