検索順位を自分で確かめる。何を測り、どこまで手を入れるか
自社のサイトが検索でどのあたりに出ているのか。気になり始めると、毎日のように自分で検索して確かめたくなります。ところが、見るたびに順番が違って見えることがあります。
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自社のサイトが検索でどのあたりに出ているのか。気になり始めると、毎日のように自分で検索して確かめたくなります。ところが、見るたびに順番が違って見えることがあります。
検索結果は、見る人の場所や過去の行動、端末によって変わります。自分の画面で見えた順番が、そのまま他の人に見えているわけではありません。だから、1回の観測に一喜一憂しても判断材料にはなりません。
この記事では、何を測ればよいのか、下がったときに何から確かめるのか、そしてどこまでを自分でやり、どこから相談するのかを整理します。
順位を毎日見ても意味が薄い理由
自分で検索して順番を確かめる方法には、いくつか癖があります。
まず、過去に自分のサイトを何度も開いていると、その履歴が結果に影響することがあります。自社のページが上のほうに見えていても、それは自分にだけ起きている見え方かもしれません。
場所も影響します。地域名を含まない言葉でも、検索した場所の近くにある事業者が優先されることがあります。同じ言葉で調べても、東京と大阪では並びが違います。
さらに、検索結果の見た目は日々変わります。広告の数、地図の枠、質問と回答の欄。こうした要素が入ると、同じ順番でも画面上の位置は変わります。
こうした前提を踏まえると、順番は「今日いくつだったか」ではなく「ここ数か月でどちらに向かっているか」で見るのが現実的です。傾向を見る道具として使えば、判断を誤りにくくなります。
日々の上下に理由を探し始めると、時間だけが減っていきます。動きが小さいうちは、記事を1本書き足すほうが後に効きます。
測る前に決めること
計測を始める前に、3つ決めておきます。
ひとつ目は、対象の言葉です。自社に関係する言葉をすべて追う必要はありません。問い合わせにつながりそうな言葉、実際に使われていそうな言い回しを、まず10から20に絞ります。地域名を組み合わせた言葉も入れておきます。
ふたつ目は、確認の頻度です。毎日見るなら自動で記録される仕組みが要ります。月に一度でよいなら、手作業でも足ります。頻度は、記録を見て何かを判断できる間隔に合わせます。
3つ目は、携帯とパソコンのどちらを見るかです。訪問者の多くが携帯なら、携帯側の並びを見ます。両方を追うと手間が倍になるので、主要な側を決めます。
言葉を選ぶときは、社内で使っている呼び方に引きずられないようにします。業界の用語で書いていても、探している人は別の言い方をしていることがあります。問い合わせの電話やメールで使われた表現を書き留めておくと、そのまま候補になります。
決めたら、記録の置き場所も用意します。表計算のファイルでも構いません。あとで振り返るとき、いつ何をしたかを一緒に書いておくと原因を追いやすくなります。

順位チェックの道具の使い分け
測る手段は3つあり、それぞれ見える範囲が違います。
ひとつは、自分で検索する方法です。実際の画面が見られるのが利点で、広告や地図の枠がどう出ているかまで分かります。反面、履歴や場所の影響を受け、数が増えると続きません。
もうひとつは、検索エンジンが提供している無料の管理ツールです。実際に表示された回数、押された回数、平均の位置が分かります。自分の想像と違う言葉で見られていることに気づけるのが、この道具の価値です。ただし、平均値なので細かい動きは追えません。
3つ目が、順位の計測に特化したサービスです。登録した言葉について自動で記録が残るため、傾向を追う用途に向いています。Nobilista(クラウド型の検索順位チェックツール)のようにクラウド上で動くものなら、自分のパソコンを起動しておく必要がなく、記録は携帯からも見られます。書き出した数値を資料に使う場合も、手作業で写す手間が省けます。
使い分けの考え方はこうです。全体の傾向は管理ツールで見て、注目している言葉だけを計測サービスで追う。そして、気になる動きがあったときに自分の目で検索結果を確かめる。
計測サービスは登録できる言葉の数でプランが分かれていることが多いので、追う言葉を絞ってから選ぶと無駄がありません。料金や条件は変わることがあるため、申し込み前に公式サイトで確認してください。
下がったときに確かめる順番
記録が下向きになったとき、慌てて本文を書き換えるのは早計です。順番に確かめます。
最初に、そのページがきちんと表示されているかを見ます。サーバーの不調、証明書の期限切れ、設定の変更で見えなくなっていることがあります。検索エンジン側の管理ツールで、読み取りに失敗した記録が出ていないかも確認します。
次に、公開日と最終更新日です。情報が古いまま何年も置かれていないか。価格や制度に触れている記事なら、内容が現状と合っているかを見ます。
3つ目に、自社内での重なりです。似た内容の記事を複数書いていると、どれを見せるべきか判断が分かれ、どちらも中途半端な位置に落ち着くことがあります。この場合は1本にまとめるほうが結果につながります。
4つ目に、他のサイトの状況です。同じ言葉で上に出ているページを実際に読んでみます。より詳しい内容が出てきたのであれば、こちらの内容を足りない部分から補います。
原因はひとつとは限りません。時期的な変動、検索結果の見た目の変化、他社の更新が重なっていることもあります。1週間から数週間の記録を見て、続いている動きかどうかを判断してください。

文章の重複を確かめる
内容を増やしていく段階で気をつけたいのが、文章の重なりです。
外部に執筆を頼んでいる場合、納品された原稿が他のサイトの文章と似ていることがあります。意図的でなくても、参考にした資料の表現がそのまま残っていることがあるためです。公開してから指摘を受けると、対応の手間は大きくなります。
自社内での重なりも起こります。同じ説明を複数のページに貼り付けていると、どのページを見せるかの判断が分かれます。共通の説明は1か所にまとめ、他のページからはそこへ案内する形にすると整理できます。
照合には専用の道具があります。文節ごとに分けて、すでに公開されている文章と照らし合わせる仕組みです。原稿のファイル同士を突き合わせて、外注先の間で使い回しが起きていないかを見られるものもあります。
引用として他所の文章を載せる場合は、出典を示し、自分の文章が主になる形にします。分量の大半が引用で占められていると、記事として成り立ちません。
使うのは公開前です。公開後に直すより、渡された原稿を受け取った時点で見るほうが手戻りが少なくて済みます。外注が続く体制なら、検収の手順に組み込んでおきます。
なお、他のサイトの文章を写して使うことは勧められません。ここでの照合は、意図しない一致を見つけて自衛するための作業です。
自社でやるか、外に相談するか
計測と改善を、どこまで自分でやるかの線引きも考えどころです。
自社で回せるのは、記録を取ること、内容を書き足すこと、古い情報を直すことです。ここは外に頼んでも代わりに書けない部分が多く、自社でやったほうが早く進みます。
判断が難しいのは、複数のページをどう整理するか、どの言葉から手をつけるか、といった優先順位です。手を入れる場所を間違えると、時間をかけた割に動きが出ません。
相談する場合は、現状の数値を持って行きます。どの言葉で何位あたりにいるのか、表示された回数と押された回数、ページごとの状況。この材料があると、初回の相談から具体的な話になります。費用対効果に特化した「SEOコンサルティング」サービスのように無料の相談を受け付けているところもあるので、方針の確認だけでも聞いてみる価値はあります。
依頼先を選ぶときは、何をするのかを具体的に説明できるかで見ます。上位への表示を約束する説明には慎重になったほうがよいでしょう。検索エンジンの評価基準は数多くあり、外から操作できる範囲は限られています。
契約する前に、報告の頻度と形式、契約期間、途中で終える場合の条件も確認しておきます。作業の記録が残る形になっているか、担当者が替わったときに引き継げるかも聞いておくと安心です。
よくある質問
毎日測る必要はありますか
自動で記録される仕組みがあるなら、記録は毎日でも構いません。見るのは週に一度で足ります。動きの判断には数週間の記録が要ります。
順位が表示されなくなりました
計測の対象から外れているか、そのページが読み取れない状態になっている可能性があります。まず表示を確認し、次に管理ツールの記録を見ます。
新しい記事はいつ結果に出ますか
数日で出ることもあれば、時間がかかることもあります。公開したら管理ツールから知らせておくと、見つけてもらうまでが早くなります。
広告を出すと検索の並びに影響しますか
広告の枠と、それ以外の並びは別のものです。広告を止めたから下がった、という関係にはなりません。
外に頼むといくらかかりますか
作業範囲によって幅があります。相談だけを無料で受けているところもあるので、まず範囲を決めてから見積もりを取ります。
記事を増やせば結果は出ますか
数だけを増やすと、似た内容が重なって整理が必要になります。1本ずつ、答える相手を決めて書くほうが結果につながります。
まとめ
検索での位置を見るときは、3つを押さえておけば迷いません。
追う言葉を絞って測ること。1日の上下ではなく傾向で見ること。そして、公開前に文章の重なりを確かめること。
自社サイトをこれから用意する段階なら https://zero-press.net/columns/nocode-site-jisaku が参考になります。原稿づくりに文章生成の道具を使う場合の注意は https://zero-press.net/columns/ai-writing-tsukaikata にまとめました。測ることと書くこと、どちらも続けられる形にしておくことが結局は近道です。








