動画変換・編集ソフトの選び方。用途別の機能と買い切り/サブスクの違い
動画や写真を扱い始めると、標準の機能では足りない場面が出てきます。形式が合わない、書き出しに時間がかかる、思ったように色が出ない。
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動画や写真を扱い始めると、標準の機能では足りない場面が出てきます。形式が合わない、書き出しに時間がかかる、思ったように色が出ない。
そこで専用のソフトを探すことになりますが、種類が多く、名前だけでは何ができるのか分かりません。この記事では、目的別に必要な機能を整理し、契約の形の違いと選ぶときの確認事項をまとめます。
やりたいことからソフトを決める
最初に、自分の目的をはっきりさせてください。
形式を変えたいのか。撮った素材をつなぎたいのか。画面の様子を記録したいのか。写真の色を調整したいのか。古い画像を扱いやすくしたいのか。目的が違えば、必要な機能もまったく違います。
ひとつのソフトで全部をまかなおうとすると、使わない機能に費用を払うことになります。逆に、複数の目的があるなら、まとめた製品のほうが管理は楽です。
もうひとつ考えておきたいのが、自分の技量と時間です。多機能なソフトほど操作は複雑になります。最初から専門的なものを選ぶと、覚える前に使わなくなります。
多くの製品には、試せる版が用意されています。書き出したものに印が入る、使える回数に制限があるといった条件付きですが、操作の感触を確かめるには十分です。買う前に必ず試してください。
そして、扱う素材の権利についても意識しておく必要があります。この点は各項目で触れます。
動画の形式と変換
動画の形式は、二つの要素で決まります。
ひとつが、映像と音声をどう圧縮するかという方式です。もうひとつが、それらをどうまとめて一つのファイルにするかという入れ物の形式です。ファイル名の末尾に付く文字は、後者を指しているのが一般的です。
そのため、同じ末尾の文字が付いていても、中身の方式が違えば再生できないことがあります。「対応しているはずなのに再生できない」という状況は、たいていこれが原因です。
変換とは、この方式や入れ物を作り変える処理です。手持ちの機器で再生できるようにする、容量を減らす、投稿先の条件に合わせるといった目的で行います。

変換の際には、多くの場合で再圧縮が発生します。圧縮の設定によって仕上がりは変わるため、条件を上げれば容量が増え、下げれば容量は減るという関係になります。どの程度の変化を許容するかは、用途によって判断してください。
高い解像度で撮影した素材や、圧縮率の高い方式で記録された素材は、処理に時間がかかります。処理を速くする設計を掲げたソフトもあり、大きな素材を頻繁に扱うなら検討する価値があります。
なお、著作権で保護された内容を、権利者の許諾なく複製することはできません。技術的な保護が施されたものを回避する行為は法律で制限されています。手持ちの素材や、利用が認められた素材を扱う前提で使ってください。
画面録画と記録
画面の様子を記録する機能も、多くのソフトに搭載されています。
範囲を選べるのが一般的です。画面全体、指定した範囲、特定の窓だけ、といった形で指定します。あわせて、機器の映像を重ねて記録できる製品もあります。
音声については、機器から出る音と、話す声を別々に扱えるかを確認してください。あとで編集するなら、分けて記録できるほうが扱いやすくなります。
記録する細かさと、一秒あたりの枚数も設定できます。高い設定にすると滑らかになりますが、容量と処理の負荷が増えます。
【Aiseesoft】
では、変換や復元など複数の用途に対応するソフトを提供している事業者が案内されています。用途ごとに別々の製品を探すより、まとめて見られるほうが比べやすい場合もあります。
記録するときの注意もあります。配信されている内容や、参加している会議の様子を記録する場合、提供元の利用規約と、その場にいる人への配慮が必要です。規約で記録が禁じられている場合があります。
業務で使う場合は、社内の規程も確認してください。画面に映る情報の扱いについて定めがあることがあります。
写真の現像と画質の調整
写真を扱う場合は、また別の種類のソフトが必要になります。
まず、記録形式の違いを押さえてください。撮影機器が記録する未加工の形式は、情報量が多く、あとから明るさや色の調整をしやすい性質があります。一方、圧縮された形式は容量が小さく扱いやすい反面、調整できる幅は狭くなります。
未加工の形式を扱うソフトは、現像と呼ばれる処理を行います。写真編集をもっと楽しく、もっと身近に。初めての写真編集にも最適なRAW現像ソフト。【SILKYPIX Developer Studio Pro12】
では、基本の調整をまとめた画面と、細かい機能を並べた画面を切り替えられる設計のソフトが案内されています。初めて扱う人向けの製品と、圧縮された形式に特化した製品が用意されていることも説明されています。
調整できる項目としては、明るさ、色の傾向、階調、部分的な補正などがあります。かすみを取り除く処理や、複数の写真を合成する機能を備えたものもあります。

これとは別に、既存の画像を扱いやすくするための道具もあります。粒状のざらつきを減らす、ぼやけた輪郭を整える、大きさを拡大するといった処理を行うもので、複数の処理方式から選べる製品もあります。
ただし、限界は理解しておいてください。これらの処理は、失われた情報を推測して補うものです。元の画像に写っていないものが復元されるわけではなく、仕上がりは元のデータの状態によって大きく変わります。試せる版で自分の素材を処理してみるのが確実です。
拡大についても同様です。大きくできるからといって、細部が撮影時と同じ精度になるわけではありません。
買い切りと継続契約の違い
料金の形は大きく二つに分かれます。
一度支払えば使い続けられる形式は、長く使うほど負担が軽くなります。ただし、大きな更新があったときに、別途費用が必要になる場合があります。対応する基本ソフトが新しくなったときに動かなくなる可能性もあります。
毎月あるいは毎年支払う形式は、常に最新の状態で使えるのが利点です。一方で、支払いをやめると使えなくなります。
どちらが得かは、使う期間によります。数年にわたって使う見込みがあるなら前者、一時的な作業のために必要なだけなら後者が向くことがあります。
継続契約の場合、自動で更新される設定になっているかを確認してください。解除の方法と期限を、契約の前に把握しておきましょう。
使える台数も確認が必要です。一つの契約で何台まで使えるか、機器を買い替えたときに移せるかは、製品によって条件が異なります。
契約をやめたあと、作成したファイルがどうなるかも見ておいてください。書き出したファイルは手元に残るのが一般的ですが、編集の途中のデータが専用の形式で保存されている場合、開けなくなることがあります。
ソフトを選ぶときの確認事項
購入前に見ておく項目をまとめます。
まず、対応する基本ソフトと、その版です。古い環境で使う場合は、動作条件を必ず確認してください。
次に、必要な処理能力です。動画を扱うソフトは要求が高く、条件を満たさない環境では処理に時間がかかります。推奨される条件が公開されているので、手持ちの機器と照らし合わせてください。
試せる版の有無と、その制限も確認しておきましょう。書き出しに制限がある場合、仕上がりの確認まではできないことがあります。
返金に応じる条件も読んでおいてください。動作しなかった場合の対応が定められていることがあります。
対応する形式の一覧も見ておきましょう。手持ちの素材の形式が対象に含まれているかは、実用上いちばん重要な条件です。
日本語の表示に対応しているか、問い合わせが日本語でできるかも確認の対象です。海外の事業者が提供する製品では、ここが差になります。
価格やキャンペーンは変わります。注文する前に、販売元のページで最新の内容を確認してください。
よくある質問
無料のソフトとの違いは何ですか。対応する形式の幅、処理の速さ、問い合わせの窓口の有無などが挙げられます。用途が限られるなら無料のもので足りることもあります。
どのくらいの性能の機器が必要ですか。扱う素材によります。推奨される条件が公開されているので、確認してください。
一つの契約で何台まで使えますか。製品によって異なります。購入前に条件を読んでください。
返金してもらえますか。条件が定められている場合があります。購入前に確認してください。
高画質化すればどんな写真でもきれいになりますか。元のデータの状態によります。試せる版で自分の素材を確かめてください。
保護された動画を変換できますか。技術的な保護を回避する行為は法律で制限されています。手持ちの素材や、利用が認められた素材を扱ってください。
会議の様子を記録してよいですか。提供元の規約と、参加者への周知が前提です。社内の規程も確認してください。
買い切りと継続契約はどちらがよいですか。使う期間によります。数年使うなら前者、一時的なら後者が向くことがあります。
まとめ
選ぶときに押さえるのは、目的、対応する環境、契約の形の三点です。
変換や画質の調整の結果は、元のデータによって変わります。また、著作権で保護された内容の扱いには制限があるため、手持ちの素材や利用が認められた素材を扱う前提で使ってください。パソコン向けのソフト全般については https://zero-press.net/columns/mac-windows-soft に、撮影機材を借りる方法については https://zero-press.net/columns/satsuei-kizai-rental にまとめています。





