「第55回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム」各賞受賞決定!
「第55回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム」各賞受賞決定! 一般財団法人日本科学技術連盟のプレスリリース
一般財団法人日本科学技術連盟がPR TIMESで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

一般財団法人日本科学技術連盟(本部:東京都新宿区、理事長:小笠原 浩、以下 日科技連)は、2026年7月16日(木)~17日(金)に「第55回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム」をオンライン・ライブ配信で開催し、ものづくり日本を支える研究者・技術者による研究・経験・実践事例が発表報告されました。
参加者からの投票結果をもとに、本シンポジウム報文小委員会による厳選なる審査と組織委員会の最終審議を経て2026年10月14日(水)、今年度は「優秀事例賞(1件)」「奨励発表賞(1件)」を授与することを決定いたしました。

※発表番号、所属は発表時のものです、Session番号順、敬称略、○は発表者
【優秀事例賞】(Best Application Award)
Session1-1
発表事例:EBSD分析を用いたはんだ結晶粒からの市場熱ストレス予測
著 者:佐藤 航
所 属:富士電機株式会社
[受賞理由]
本発表は、車載用電子部品の熱サイクルに伴う半田付け部の劣化挙動を解析し、信頼性設計の最適化を実施した報告でした。
半田結晶粒数の増加メカニズムの解析を有限要素法(Finite Element Method : FEM)を用いてシミュレーションすると同時に、現品を使った後方散乱電子回折(Electron BackScatter Diffraction : EBSD)解析を行い、温度サイクル試験の試験サイクル数と半田結晶粒数の相関モデルを構築し、熱ひずみの伝播及び結晶粒の動的微細化プロセスを明確に解明されました。さらに、従来実施している温度サイクル試験条件が、目標寿命に対しておよそ8倍の設計余裕度を有することを定量的に示しており、信頼性確保と開発効率向上の両立が可能であることを実証しました。
その成果は、過剰設計の是正、製品開発期間の短縮、試験条件の合理化に大きく貢献する実用性の高いものであり、信頼性設計の最適化における模範的な事例として高く評価できることから、本発表は優秀事例賞にふさわしいと判断しました。
【奨励発表賞】(Incentive Application Award)
Session2-3
発表事例:HHリテーナ溶着量産不具合撲滅に向けた最適条件の明確化
著 者:○林 勝久、中川 祐介、塩野 明、白金 佑太
所 属:トヨタ自動車株式会社
[受賞理由]
本発表は、「廃棄ゼロによる循環型社会の実現」に向けて、量産工程における不具合撲滅をテーマにした改善報告であり、課題の捉え方からアプローチ方法、各種技法の使い方まで、抜け漏れのない解決に導いた事例として、多くの技術者にとって大いに参考になる報告でした。
特に、単なる不良の撲滅に限定せず、工程開発を行うスタンスで「あるべき姿とのギャップ」を認識し、特性値の詳細な計測と故障部の破面解析など固有技術を駆使して原因を究明したこと、応答曲面解析を活用し、最適条件を明らかにしたこと、物理的・統計的根拠に基づく再発防止を確実なものとしている点が高く評価できます。
また、PDCA、多変量解析、信頼性解析等の手法を効果的に組み合わせて、課題解決のアプローチから管理の定着まで論理的に推進している点は、多くの技術者にとって模範となることから、本発表は奨励発表賞にふさわしいと判断しました。
1.賞の種類と紹介
(1)優秀報文(事例)賞
優秀報文/事例賞は、理論・方法などに従来試みられなかった新しい知見を有する内容、あるいは信頼性業務の遂行上裨益をもたらす内容を有する、優れた発表に与えられるものです。
(2)奨励報文(発表)賞
奨励報文/発表賞は、一般投票では選出されにくい専門分野や理論的な研究について、今後の信頼性・保全性・安全性の研究や発展を期待して奨励報文・発表に与えられるものです。
(3)学術/技術貢献賞
学術貢献賞は、発表の内容が学術的また労力的見地から見て表彰に値すると判断されるもの。技術貢献賞は、発表内容が啓蒙的であって参加者にとって大いに有益と判断された発表に与えられるものです。
2.優秀報文・優秀事例制度の目的と選考方法
本シンポジウムは、企業の第一線で活躍されている研究者や技術者の方々が現実的に重要な信頼性、保全性さらにヒューマンエラー防止など安全性にかかわる問題を解決していくための知見を共有する場であり、発表者と参加者との討論により問題点を整理し、得られた知見をより体系化して知識の共有化を図ることを目的としています。
その目的を達成する1つとして、優秀な報文・事例を表彰する制度を設けています。そのねらいは、研究発表者のインセンティブを喚起するとともに、一般参加者には推薦を通して本シンポジウムへ積極的に参画していただくことです。
このような背景から、参加者全ての方々に幅広く優秀報文・事例の推薦をお願いし、これに基づいて選考を行っています。本年も、参加者の皆様の多様な視点から投票をいただきました。
一般発表(研究報文/事例報告)16件について参加者からの投票結果をもとに、本シンポジウム報文小委員会(委員長:弓削哲史氏(防衛大学校 電気情報学群 電気電子工学科 教授))による厳選なる審査と組織委員会(委員長:田中健次氏(電気通信大学 産学官連携センター 客員教授))の最終審議を経て、上記に示す各賞受賞を決定いたしました。
優秀報文賞、推奨報文賞、学術/技術貢献賞は該当者なし。
3.第55回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム
「優秀報文(事例)賞、奨励報文(発表)賞、学術/技術貢献賞 受賞報文・事例の紹介」
<第55回 信頼性・保全性・安全性シンポジウム>
・各賞受賞決定
https://www.juse.jp/rms/award/
・開催レポート
4.信頼性・保全性・安全性シンポジウムとは
1971年の開始以来、半世紀以上にわたり信頼性・保全性・安全性分野の発展に貢献してまいりました「信頼性・保全性・安全性シンポジウム」は、2026年度をもって単独での開催を一区切りとし、2027年度より、品質管理・品質保証をはじめ、品質経営に関わる幅広い関係者が集う「クオリティフォーラム(品質経営総合大会)」に活動の場を移し、新たな展開を図ることとなりました。今後は、本シンポジウムが長年にわたり培ってきた専門性、人的ネットワーク、発表・交流機能を継承しながら「クオリティフォーラム」の枠組みの中で、信頼性・保全性・安全性分野の知見や実践事例を発信してまいります。
インフラ保全や安全・安心な製品づくり、さらにはAI活用をはじめとする新たな設計・開発環境に対応した品質の作り込みなど、信頼性・保全性・安全性分野の重要性がますます高まる中、その価値を品質に関わるより幅広い分野・層の皆様へ届けるとともに、多様な立場や専門分野を超えた交流・連携を促進し、新たな価値創出につながる場へと発展させてまいります。
これまで本シンポジウムにお力添えをいただきました多くの皆様に、心より感謝申し上げます。今後とも、信頼性・保全性・安全性分野のさらなる発展に向け、変わらぬご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
クオリティフォーラム(品質経営総合大会)Webページ
https://www.juse.jp/quality_forum/
5.問合わせ先
一般財団法人日本科学技術連盟 信頼性・保全性・安全性シンポジウム担当
TEL. 03-5378-9850
E-mail: rms-sympo@juse.or.jp

一般財団法人日本科学技術連盟
所在地:〒163-0704 東京都新宿区西新宿2-7-1 新宿第一生命ビルディング4階
代表者:理事長(代表理事) 小笠原 浩(おがさわら ひろし)
創立:1946年5月1日
事業内容:経営管理技術、特に品質管理(QC)を中心にした普及事業
基本財産:23億1,720万円
URL:https://www.juse.or.jp
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- 一般財団法人日本科学技術連盟(Zero Press 掲載 4 本)
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