『The Myopia of Learning』ダニエル・レヴィンサール (Daniel A. Levinthal)著 論文読書会開催のお知らせ
『The Myopia of Learning』ダニエル・レヴィンサール (Daniel A. Levinthal)著 論文読書会開催のお知らせ AIマネー大学株式会社のプレスリリース
AIマネー大学株式会社がPR TIMESで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

AIマネー大学株式会社(本社:東京都練馬区、以下「当社」)は、クラリベイト引用栄誉賞に選出され、2026年ノーベル経済学賞の候補として注目されるペンシルベニア大学ウォートン・スクールのダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal)教授の論文「The Myopia of Learning(学習の近視眼)」(『Strategic Management Journal』1993年)をテーマとした論文読書会を開催いたします。なお、本読書会の講師は、弊社のコンサルタント兼学長を務める山中裕が担当いたします。
本論文は、レヴィンサール教授が組織論の巨匠ジェームズ・G・マーチ(James G. March)教授とともに、組織が経験から学ぶ仕組みに潜む限界を論じたものです。企業は成功した方法を繰り返し、得意な活動へ専門化することで、現在の仕事を効率よく進められるようになります。しかし、経験から得られる情報は不完全です。売上の増加が自社の戦略の成果なのか、景気回復や競合の失敗によるものなのかを正確に区別することは容易ではなく、採用しなかった戦略の結果は観察できません。本論文は、組織が複雑な経験を単純化し専門化する過程で特定の情報を体系的に見落としてしまうことを指摘し、学習を続けても組織が必ずしも最良の判断へ導かれるとは限らないと論じました。
本論文の特徴は、組織学習の偏りを「遠い時間」「遠い場所」「失敗」の三つを見落とす近視眼として整理した点にあります。短期間で確認できる成果を重視して長期的な影響を見落とす時間的な近視眼、自社の経験や現在の顧客・近い競合から学ぶ一方で離れた産業や専門分野の知識を見落とす空間的な近視眼、そして成功した事例ばかりが記録され、失敗した試行や中止された計画が分析から抜け落ちる近視眼です。さらに、新しい可能性を試す「探索」と現在の能力を利用する「活用」の間で、成果が早く見える活用へ組織が過度に傾く仕組みを示しました。成功企業の共通点から「勝ち筋」を導く発想の危うさを指摘したことは、企業分析や投資判断にも直結します。
本読書会では、企業はなぜ過去の成功から離れられないのか、三つの近視眼は経営のどのような場面に現れるのか、探索と活用の均衡をどう保つのか、そして短期業績への偏重や生存者バイアスを避けた企業評価・中長期投資の視点にこの考え方をどう組み込むかを主な論点として議論を行います。経営戦略、組織論、イノベーション、企業分析・バリュエーション、中長期投資に関心のある方にとって、有益な学びと対話の場となることを目指しています。
取り上げる研究者の業績とクラリベイト引用栄誉賞における位置づけは、解説記事『ダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal)とは何を変えた経済学者か――組織学習と「近視眼的な探索」の理論』(https://note.com/syousuukabu_koho/n/nff25977bd3a1)で詳しく紹介しています。あわせてご覧ください。
なお、本論文は『Strategic Management Journal』誌のウェブサイト(英語原文、https://doi.org/10.1002/smj.4250141009)から入手できます。事前にお読みいただいたうえでのご参加を推奨いたしますが、当日は山中裕が論文の要旨を日本語で解説いたしますので、未読の方もご参加いただけます。
論文URL:https://doi.org/10.1002/smj.4250141009
■論文情報
著者:ダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal) ほか
題名:The Myopia of Learning
掲載誌:Strategic Management Journal, Vol. 14, No. S2(Special Issue, 1993年), pp. 95–112
論文URL:https://doi.org/10.1002/smj.4250141009
■著者プロフィール
ダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal)氏
ペンシルベニア大学ウォートン・スクールのReginald H. Jones Professor of Corporate Strategy(企業戦略講座教授)、Professor of Management。ハーバード大学で学士号、スタンフォード大学経営大学院で博士号を取得し、カーネギーメロン大学を経て1989年にウォートン・スクールへ移りました。産業進化、組織学習、技術競争、組織適応を主な研究領域とし、「学習の近視眼」や適応度地形を用いた組織適応の分析で知られ、Strategic Management Society、Academy of Management、Academy of International Businessのフェローとして、学術誌Strategy ScienceとOrganization Scienceの編集長も歴任しました。2018年、ウェズリー・M・コーエン(Wesley M. Cohen)教授とともに、企業が外部知識を評価・同化・応用する能力である「吸収能力」の概念を導入・発展させた業績によりクラリベイト引用栄誉賞(経済学分野)に選出され、2026年ノーベル経済学賞の候補として注目されています。
■開催概要
テーマ:『The Myopia of Learning』(著:ダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal))論文読書会
シリーズ:2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会 クラリベイト引用栄誉賞編 第10回
講師:山中裕(AIマネー大学株式会社 コンサルタント兼学長)
開催日:2026年10月12日(12時開始ノーベル経済学賞発表まで)
開催形式:Zoomオンラインウェビナー開催
参加費:無料(事前登録制)
対象者:投資家、経営者、経営企画・研究開発・新規事業開発のご担当者、組織開発・人事のご担当者、企業アナリスト、経営学や経済学を学ぶ学生・大学院生
申込方法:aimoneyuniversity@aimu.info 宛てに、件名へ「『The Myopia of Learning』論文読書会参加希望」と明記してお申し込みください。
主催:AIマネー大学株式会社
■講師プロフィール
山中 裕(やまなか・ゆたか)
1976年東京都文京区生まれ、練馬区育ちの日本を代表する投資家。ADHDや難読症に苦しみながらも、独自の学習法を開発し、東京大学経済学部を総代で卒業後、コロンビア大学大学院(金融工学)修士号取得、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学。
保谷硝子(現HOYA株式会社)創業者のひとり、山中茂の孫。世界的にも「テクノロジーのわかるアクティビスト」と評される一方、地道な銘柄研究により、2010年代初頭にNVIDIAに着目したほか、ブロードコムや、TSMC、モンスター・ビバレッジ、ノボノルディスクなどの銘柄を早期に発掘して、投資を実行し、極めて高いリターンをあげることに成功した。
日本国内では、株主提案実務を牽引し、2010年、HOYAに創業家株主として15議案の株主提案を提出。役員報酬の個別開示(45パーセント強の賛成)、社外取締役のみの経営会議設置、株主提案説明文字数の拡大(4,000字)など、ガバナンス改革を求める内容で、ISS・Glass Lewis・日本プロクシー・ガバナンス研究所の3社すべてから、複数の議案で、賛成推奨を受け、2011年にはハーバード大学法科大学院で講演し、その後も、みずほFG・MUFG・りそなHDなどでも40%台の支持を集める株主提案を実施した。
株主補助参加人として参画したハイアス・アンド・カンパニー(現くふう住まいコンサルティング)損害賠償請求事件で、2025年勝訴判決を得るなど、少数株主の権利行使でも実績を重ねる。現在、徳島県美馬市の株式会社河野メリクロンの筆頭株主としてスマート農業に注力。コーカサス地方のジョージア(トビリシ)では農業・病院・学校経営を展開し、代理出産などを含む医療サービスも手がけている。
投資ブラザーズ合同会社共同代表社員、少数株ドットコム株式会社共同創業者兼会長。世界の上場企業1,000社超、非上場企業200社超の株主。座右の銘は故・柴田保光投手の「チャンピオンに立ち向かって勝つことがプロの目標のひとつ」。30年来の日本ハムファイターズファンでもある。
■本読書会の関連資料
ダニエル・レヴィンサール(Daniel A. Levinthal)とは何を変えた経済学者か――組織学習と「近視眼的な探索」の理論
2026年ノーベル経済学賞 予想 クラリベイト引用栄誉賞(少数株ドットコム株式会社広報部 note マガジン)
・論文(Strategic Management Journal):https://doi.org/10.1002/smj.4250141009
・ペンシルベニア大学 ウォートン・スクール 公式ページ:https://mgmt.wharton.upenn.edu/profile/dlev/
・クラリベイト引用栄誉賞 公式サイト(Clarivate Citation Laureates):https://clarivate.com/citation-laureates/
・ノーベル経済学賞 公式サイト(The Nobel Prize):https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/
【関連リンク】
男女産み分けドットコム:https://danjo-umiwake.com
CapitalJusticeLab:https://capital-justice-lab.com/
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【本件に関するお問い合わせ先】
AIマネー大学株式会社
担当部署:広報担当窓口 aimoneyuniversity@aimu.info
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