PRESS RELEASE 調査・レポート

【10/10ふとんの日】天日干ししても、ダニの約8〜9割が生き残る。ダニ研究企業が検証データを公開

【調査結果】 ●真夏に4時間天日干ししても布団は50℃に届かず、ダニの約80%が生存 ●冬の天日干しでは、布団のどの位置でもダニの90%以上が生存 ●掃除機で布団内部のダニを吸い取れた割合は、1%以下 ●敷布団1枚に平均 …

出典: 日革研究所

日革研究所がPR FREEで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

  • #インテリア・雑貨

【調査結果】
●真夏に4時間天日干ししても布団は50℃に届かず、ダニの約80%が生存
●冬の天日干しでは、布団のどの位置でもダニの90%以上が生存
●掃除機で布団内部のダニを吸い取れた割合は、1%以下
●敷布団1枚に平均約10万匹のダニが推定され、表面だけでなく布団の奥にも分布

■背景
10月10日は「ふとんの日」。10が2つで「ふ(2)とん(10)」と読める語呂合わせにちなんだ記念日です。

夏の終わりから秋にかけては、ダニに刺されやすい時期といわれており、朝起きたときにかゆみを感じた経験がある方も多いのではないでしょうか。

人を刺す「ツメダニ」は、布団などにいるヒョウヒダニ(チリダニ)をエサにしています。そのため、ヒョウヒダニが増えるとツメダニも増え、刺され被害につながります。

さらに、ヒョウヒダニの死骸やフンはアレルギーの原因物質(アレル物質)にもなるため、快適な睡眠には布団のダニ対策が欠かせません。

ダニ対策といえば「天日干し」や「掃除機がけ」を思い浮かべる方が多いと思いますが、こうしたケアでどこまでダニを退治できているのかは、あまり知られていないのが実情です。その対策、実は「やっているつもり」になっているだけかもしれません。

そこで日革研究所では、布団に生きたダニを入れて天日干しと掃除機がけを行い、実際にどれだけのダニを退治できるのかを検証しました。

■【検証1】真夏の天日干しでも、ダニの約8割が生存
ダニを死滅させるには、50℃以上で数十分から数時間の過熱が必要とされています。では、天日干しで布団の温度はどこまで上がるのでしょうか。

冬の晴天日に4時間天日干しを行ったところ、布団の温度は表面で最高16℃、裏面で最高21℃にとどまり、布団のどの位置でもダニの90%以上が生存していました。

真夏の晴天日に同じ条件で検証しても、布団の温度は表面で最高43℃、裏面で最高35℃までしか上がらず、比較的短時間でダニが死ぬ50℃には届きませんでした。ダニの生存率は冬より下がったものの、全体平均で約80%のダニが生き残る結果となりました。

「天日干しでダニを退治できる」というイメージとは異なり、天日干しだけで生きたダニを退治するのは難しいといえます。

<検証方法>
敷布団の表面・内部・裏面の3カ所に、生きたヤケヒョウヒダニを入れた装置を設置。晴天日の11時〜15時の4時間、天日干しを行い、ダニの生存率と布団の温度を測定しました(冬:2017年3月、夏:2017年8月実施)。
引用:布団のダニ退治「天日干し」の効果を検証

■【検証2】掃除機で吸い取れた布団内部のダニは1%以下
次に、3種類の掃除機で、布団の中の生きたダニをどれだけ吸い取れるかを検証しました。

布団表面のダニは、サイクロン式で77.4%、ハンディタイプで41.3%、紙パック式で60.9%を吸い取ることができました。ところが布団内部では、どの掃除機でも吸い取れたダニは1%以下にとどまりました。

掃除機の種類にかかわらず、表面のダニには一定の効果がある一方、布団の奥にいるダニはほとんど吸い取れないことがわかりました。

<検証方法>
敷布団の表面・内部上層・内部の3カ所に生きたダニを入れ、サイクロン式・ハンディタイプ・紙パック式の3種類の掃除機を「強」モードで使用し、2分間吸引。吸い取れたダニの数から吸引率を算出しました(2017年実施)。 
※ 調査した掃除機の性能であり、全ての掃除機に当てはまるわけではありません。
引用:一般掃除機による布団内部の生きているダニ吸引可否検証

■ダニは、布団の表面だけでなく布団の奥にも潜んでいる
では、ダニは布団のどこに潜んでいるのでしょうか。

2022年に学会誌「衛生動物」に掲載された研究では、全国1都10府県から集めた使用中の敷布団20枚を切り開き、内部のダニを調査しています。その結果、敷布団1枚あたりのダニ(生きたダニ・死んだダニ)は平均約10万匹と推定され、表面付近だけでなく中綿の内部にも分布していることが確認されました。

表面付近にいたダニの割合は、布団によって15.6〜94.3%と大きく異なり、ダニの多くが布団の中層に潜んでいる布団もありました。「ダニは布団の表面にいる」とは限らないのです。

また、論文のデータを集計すると、確認されたチリダニ類の約99%は死んだダニでした。ダニは死んでも布団から自然になくなるわけではなく、論文では脱皮殻が布団内に蓄積していることも指摘されています。こうした死骸や脱皮殻もアレル物質となるため、取り除くことを意識する必要があります。

つまり、天日干しでは退治しきれず、掃除機でも届かない「布団の奥」にもダニは潜んでいるのです。

■それでも「天日干し」と「掃除機がけ」が重要な理由
今回の検証では、天日干しや掃除機がけに、生きたダニを退治する大きな効果は認められませんでした。しかし、この2つのケアには、ダニ対策としてそれぞれ別の重要な役割があります。

▼天日干し:布団の湿気を取り、ダニが増えにくい環境をつくる
ダニは高温多湿の環境を好み、湿度30%以下の乾燥した環境が苦手です。天日干しで布団にこもった湿気を取り除くことで、ダニが繁殖しにくい状態を保つことができます。

▼掃除機がけ:布団表面のアレル物質を取り除く
布団にはダニの死骸やフン、脱皮殻がたまっていきます。これらはダニが死んだ後も布団に残り続け、アレル物質となります。掃除機がけは、布団の表面にたまったこれらを取り除くのに役立ちます。

さらに、布団には人の髪の毛やフケ、アカなど、ダニのエサとなるものも日々たまっています。掃除機でこれらを取り除くことで、ダニが住みにくい環境づくりにもつながります。

ただし、どちらも「生きたダニを短時間で退治する」ための方法ではない点には注意が必要です。天日干しや掃除機がけをしているからといって安心せず、ダニそのものを退治する対策と組み合わせることが大切です。

■調査結果まとめ
今回の検証で見えてきたのは、「天日干し」や「掃除機がけ」だけでは、生きたダニを十分に退治できないという実態です。

真夏の天日干しでも布団は50℃に届かず約8割のダニが生き残り、掃除機では布団内部のダニを1%以下しか吸い取れませんでした。さらに学術論文では、ダニが布団の表面だけでなく奥にも潜んでいることが報告されています。

天日干しや掃除機がけをしていても、それだけでは「やっているつもり」のダニ対策になっているかもしれません。

天日干しは湿気取り、掃除機はアレル物質とダニのエサの除去と、それぞれのケアの役割を知ったうえで、生きたダニを退治する対策と組み合わせることが大切です。

【検証からわかった、快眠のための布団ケア3つのポイント】
●天日干しは「湿気取り」として定期的に行う
●掃除機は「アレル物質とダニのエサの除去」として日常的にかける
●生きたダニの退治には、50℃以上の熱を20分以上加える、ダニ退治グッズを使うなどの対策を取り入れる

秋は寝具を見直すのにぴったりの季節です。ふとんの日をきっかけに、「生きたダニの退治」まで意識したケアで、快適な睡眠環境を整えてみませんか。

■日革研究所 研究担当者コメント
天日干しや掃除機がけは長年親しまれてきた布団のケアですが、今回の検証により「生きたダニの退治」においては十分な効果が得られないことが明らかなデータとして示されました。

しかし、これは従来のケアが無意味ということではありません。天日干しは「湿気取り」、掃除機は「アレル物質やエサの除去」という重要な役割を担っています。大切なのは、それぞれのケアの限界と役割を正しく理解し、適切に組み合わせることです。

生きたダニの退治には50℃以上の加熱や専用グッズを活用し、日常ケアとして天日干しや掃除機を併用する。夏に増えたダニによる被害やアレルギー症状が出やすい秋だからこそ、「ふとんの日」をきっかけにご家庭の対策を見直し、根拠に基づいた正しいケアで快適な睡眠環境を整えていただければ幸いです。

■調査・検証概要
●天日干し検証:日革研究所調べ(2017年3月・8月実施)
●掃除機検証:日革研究所調べ(2017年実施)
●参考論文:亀崎宏樹ほか「屋内生息性ダニ類の敷布団における種類相と布団内部の分布調査」衛生動物 73巻3号 p.137‒143(2022)

■日革研究所について
株式会社日革研究所は、ダニアレルギーに苦しむ創業者の初孫を救いたいという想いから、20年以上にわたりダニ対策製品の開発を続けてきました。約10年をかけて開発した、ダニを集めて捕獲・乾燥させる「ダニ捕りマット」を原点に、研究・開発・製造までを自社で一貫して手がけています。2014年には分子生物学的なアプローチも可能な研究室を新設し、科学的根拠に基づいたダニ対策の研究を重ねています。

●会社名:株式会社日革研究所
●所在地:〒679-4153 兵庫県たつの市揖保町門前松の後20-1 
●代表者:渡邊敏也
●企業HP:https://nikkaku-j.com/

【お問合せ先】
株式会社日革研究所(電話:0791-67-1687)

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日革研究所
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