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【整形外科医解説】「歩けるから大丈夫」は危険?捻挫と骨折の違い・見分け方と受診すべきサイン

捻挫と骨折は見た目では区別が難しく、「歩けるから大丈夫」は危険です。受傷直後のRICE処置や骨折が疑われるサインを知り、強い痛みや腫れが続く場合は整形外科で早めに検査を受けましょう。まえだ整形外科リウ...

出典: まえだ整形外科リウマチクリニック

まえだ整形外科リウマチクリニックが@Pressで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

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転んだり足首をひねったりした直後の強い痛み。「ただの捻挫だろうか、それとも骨折しているのか」と不安になる方は多いです。

「歩けるから骨折ではない」「腫れているだけだから捻挫」と考えがちですが、見た目だけで正確に見分けることは極めて困難です。骨折を捻挫と思い込んで放置すると骨がずれて治る恐れがあり、捻挫も適切な治療を怠れば関節が緩む原因になります。今回は捻挫と骨折の違いや受診の目安、受傷直後の正しい初期対応を整形外科専門医が分かりやすく解説します。

捻挫と骨折の根本的な違いは「損傷している組織」です。

関節に許容範囲を超える外力が加わり、関節を支える靱帯や関節包を傷めた状態です。足首を内側にひねり外側の靱帯を傷めるケースが多くみられます。

強い外力やねじれの力で、骨の連続性が断たれた(ヒビ・欠損・完全骨折)状態です。

どちらも「強い痛み」「腫れ」「内出血」「荷重時の痛み」という共通の症状が現れるため、外見だけでは区別できません。特に「歩ける=骨折していない」という判断は危険です。骨折部位やヒビの程度によっては受傷直後でも歩けてしまう一方、重度の捻挫では骨が無事でも激痛で歩けなくなります。

「たかが捻挫」と過信して放置するのは避けましょう。

痛みを我慢して歩行やスポーツを続ける 小さな骨折や剥離骨折がある場合、無理に動かすと骨のズレ(転位)が広がり手術が必要になるリスクが高まります。

痛む部位を強く揉む・無理に回す マッサージや可動域の確認で無理に動かすと、損傷した組織の出血や炎症を助長します。

自己判断で治療をやめる 傷ついた靱帯を固定やリハビリなしで放置すると、緩んだまま治り足首がグラつく「足関節不安定症」に移行し、捻挫を繰り返す原因になります。

確定診断には医師の触診やレントゲン等の画像検査が不可欠ですが、以下のサインがあれば骨折が強く疑われます。

骨の特定の場所を押すと激痛が走る: 外くるぶし・内くるぶしや甲の骨をピンポイントで押して強い痛みがある。

受傷直後から体重を全くかけられない: 片足で立てず、床に足をつくことすら耐えられない。

関節や手足の明らかな変形・骨突出: 骨や関節の位置がずれている、皮膚が破れて骨が見える場合は緊急対応が必要です。

指先のしびれ・冷感・変色: 神経や血管が圧迫・損傷されている恐れがあります。

受傷直後は悪化を防ぐため、応急処置の基本である「RICE処置」を行います。

体重をかけず、無理に歩かないようにします。

タオルで包んだ氷嚢や保冷剤を15〜20分当て、腫れと炎症を抑えます(直当てによる凍傷に注意)。

弾性包帯などを適度に巻き、腫れの広がりを予防します(きつく締めすぎないこと)。

患部を心臓より高い位置に保ち、内出血やむくみを軽減します。

※過度な長期冷却や完全固定は回復を遅らせる場合があります。応急処置だけで治ったと過信せず、速やかに医療機関を受診しましょう。

骨折していても歩けるケースは多々あります。小さなヒビや剥離骨折は見逃されやすいため、「歩けるかどうか」だけで判断してはいけません。

捻挫でも時間の経過とともに出血が広がり、腫れが強くなることがあります。外見だけで判断せず、翌日も痛みが続くなら受診をおすすめします。

湿布は痛みを和らげますが、切れた靱帯を修復するわけではありません。重症度に応じた装具での固定や運動療法が必要です。

受傷直後の微小なヒビや軟骨損傷は写りにくいことがあります。疑いが強い場合はエコーやCT、MRI検査を組み合わせます。

受傷直後の急性期は出血と炎症を抑えるため「冷却」が基本です。長湯などで温めると血流が増えて腫れが悪化します。

初期の安静は必須ですが、過度に固定し続けると関節が固まり筋力が低下します。適切な時期にリハビリへ移行することが早期復帰の鍵です。

子どもは靱帯より骨の「成長軟骨」が弱いため、大人の捻挫と同じ外力でも骨折を起こすことがあります。軽く見ず整形外科で確認しましょう。

見た目に明らかな変形がある、指先が青白く冷たい、しびれがある、骨をピンポイントで押すと激痛がある場合は速やかに受診してください。

「たかが捻挫」と考えていたら実は骨折だったケースは日常診療で頻繁にみられます。また、骨折がなくても靱帯損傷を放置すれば将来の関節の緩みにつながります。

強い痛みや腫れがあるとき、体重をかけられないときは我慢せず、専門医の診察と画像検査を受けましょう。

クリニック情報

クリニック名:まえだ整形外科リウマチクリニック

所在地:兵庫県尼崎市東園田町5-140-1共栄園田駅前ビル2F

院長:前田俊恒

診療科:整形外科/関節リウマチ/骨粗鬆症/リハビリテーション

URL:https://maedaseikei.jp/

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