インターネットFAXとは。複合機なしでFAXを送受信する仕組みと選び方
FAX機を置かずにFAXを受け取る仕組みを解説。専用番号に届いたFAXをPDFでメールに届ける流れ、コンビニFAXや複合機との違い、紙のFAXの情報管理リスク、選ぶときに確認したい5つの点までまとめました。
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名刺やホームページに、念のためFAX番号を載せた。そうしたら、本当にFAXが届くようになった。独立したばかりの人や、在宅で仕事をしている人から、この手の話をよく聞きます。
自宅にFAX機はありません。届いたFAXを見るために、わざわざコンビニまで出かける。出張中は確認のしようがない。取引先には「メールでお願いします」と伝えているのに、なぜか毎回FAXで来る。そんな状況に心当たりがあるなら、受け取り方そのものを変えるという選択肢があります。
この記事では、FAX機を置かずにFAXを受け取る仕組みと、選ぶときに確認しておきたい点を整理します。料金体系はサービスごとに異なるため、金額の比較ではなく、仕組みと確認事項に絞ってまとめました。
FAX機はないのに、FAXだけが送られてくる
メールが当たり前になった今も、FAXは業務のなかに残っています。理由はいくつかあります。
ひとつは、紙のまま回覧する運用が根づいている職場があることです。士業の事務所、医療・介護の現場、建設業、飲食の受発注などでは、届いた紙にそのまま書き込んで返す、という流れが残っています。手書きの図面や押印が絡む書類は、いまだにFAXのほうが早いという場面もあります。
もうひとつは、送り手側の設備の問題です。長年使ってきた複合機と、その操作に慣れた担当者がいる。取引先を変えないかぎり、こちらの都合だけでは運用は変わりません。
そして、受け手側の「念のため」もあります。起業のタイミングでホームページや名刺を作るとき、FAX番号の欄が空白だと格好がつかない気がして、とりあえず番号を用意する。使用頻度は低いけれど、ゼロにはならない。この中途半端さが、FAX機を買うほどではないが困る、という状況を生みます。
インターネットFAXとはどういう仕組みか
仕組み自体はシンプルです。物理的なFAX機の代わりに、サービス側のサーバーが受信を担当します。
まず、利用者に専用のFAX番号が用意されます。この番号を名刺やホームページに載せます。取引先がその番号にFAXを送ると、電話回線を通じてサービス側のサーバーが受け取ります。サーバーは受け取った内容をPDFなどのデータに変換し、登録しておいたメールアドレスへ届けます。
利用者の側から見ると、FAXがメールで届く、というだけです。PDFで届くので、パソコンでもスマートフォンでも開けます。外出先でも、出張先でも、電波が届く場所なら中身を確認できます。
紙もインクもトナーも要りません。機械を置くスペースも、そのための電源も不要です。営業FAXが大量に届く事業者にとっては、届いた分だけ紙が出ていくという状況から解放される点も小さくないでしょう。
コンビニFAX・複合機と比べて何が違うのか

FAX機を持たない人が取ってきた代替手段は、主にコンビニのマルチコピー機でした。これと比べると、違いがはっきりします。
コンビニのFAXは、送信には使えますが、受信には基本的に使えません。届いたFAXを受け取る手段としては成立しないのです。送信のたびに店舗まで出向く手間もあります。急ぎの書類を送るために夜中にコンビニへ走った経験がある人も多いはずです。
複合機を導入する方法もあります。受信も送信もでき、コピーやスキャンも一台でこなせるので、紙の書類を日常的に扱う事務所であれば合理的な選択です。ただし、本体の設置場所と電話回線が必要で、消耗品の補充と保守もついてきます。導入台数や利用頻度によって判断が分かれる部分なので、機器を置く前提で検討したい場合は https://zero-press.net/columns/fukugoki-copy-rental を読んでみてください。
インターネットFAXが向いているのは、その中間です。受信は発生するが頻度は高くない。事務所は自宅か小規模。紙で持っておく必要がある書類は少ない。こうした条件なら、機器を置かずにデータで受け取る形が噛み合います。
紙のFAXが抱える情報管理のリスク
もうひとつ、受け取り方を変える理由として挙げられるのが情報管理です。
紙で届くFAXは、出力された時点で誰の目にも触れる状態になります。共有スペースに置かれた機械なら、宛先と違う人が先に手に取ることもあります。取引条件や個人情報が書かれた書類が、机の上に置かれたまま数時間そのまま、ということも起こりえます。
紛失も起こります。紙は挟まる、落ちる、他の書類に紛れる。届いたはずのFAXが見つからず、送り直しを依頼する。よくある光景です。
データで受け取れば、メールボックスとクラウド上にファイルが残ります。誰が開いたかを追える環境も作れますし、検索もできます。個人情報や機密性の高い内容を扱う業種では、こうした観点からデータでの受け取りに切り替える例が増えていると説明されています。もちろん、メールアカウント自体の管理は別途しっかり行う必要があります。
インターネットFAXを選ぶときに確認したい5つの点
サービスによって仕様がかなり違うので、比較の軸を持っておくと選びやすくなります。
一つ目は、番号の種類です。市外局番付きの番号なのか、050番号なのか、あるいは0120のような番号なのか。取引先に伝えたときの印象や、相手側の送信設定に影響することがあります。
二つ目は、今使っているFAX番号を引き継げるかどうかです。すでに取引先へ番号を伝えている場合、番号が変わると通知の手間が発生します。引き継ぎの可否と条件はサービスごとに異なるので、事前の確認が要ります。
三つ目は、送信もできるかどうかです。受信だけで足りる人もいれば、こちらから送る場面がある人もいます。送信の扱いはサービスによって条件が違うため、自分の使い方に合うかを確かめてください。
四つ目は、複数人で使えるかどうかです。届いたFAXを何人で共有するのか、同じ番号を複数の担当者で扱えるのか。人が増える見込みがあるなら、最初に確認しておきたい点です。
五つ目は、受信データの保存と検索です。過去の受信分がどれくらいの期間残るのか、後から探せるのか。過去分をたどる機会が多い業務なら、ここが効いてきます。
こうした条件を満たすものとして、専用のFAX番号が用意され、その番号に届いたFAXをPDFデータとしてメールで届けてくれるタイプのサービスがあります。詳しい仕様はいつでもどこでもFAX送受信!秒速FAX
のサービス案内ページで確認できます。料金体系はサービスごとに異なるので、自分の受信頻度に合うプランがあるかを合わせて見ておくとよいでしょう。
導入してからの使い方と運用のコツ

使い始めてからの運用にも、少し工夫の余地があります。
まず、受信メールの振り分けです。FAXが届くアドレスをそのまま普段のメールに混ぜると、他の連絡に埋もれます。専用のラベルやフォルダを作って自動振り分けにしておくと、見落としが減ります。
次に、保存の流れです。届いたPDFをクラウドストレージの決まったフォルダへ入れる運用にしておくと、後から探すのが楽になります。ファイル名に日付と取引先名を入れるルールを決めておけば、検索がさらに効きます。
そして、番号の告知です。名刺、ホームページ、見積書のひな形。FAX番号を書いている場所を洗い出して、まとめて差し替えます。取引先には、次回のやり取りの際に一言添えておくと混乱がありません。
電話番号との関係も整理しておきたいところです。FAXの受け取り方を変えるのと、電話の受け方を整えるのは別の話ですが、独立や小規模開業のタイミングでは同時に検討することが多い部分です。電話側の仕組みについては https://zero-press.net/columns/cloud-pbx-nyumon にまとめています。
よくある質問
Q. 電話番号とFAX番号を同じにできますか
サービスの仕様によります。一般に、インターネットFAXでは電話とは別のFAX専用番号が用意されることが多い形です。詳しい扱いはサービスごとに違うので、案内ページで確認してください。
Q. 今使っているFAX番号は引き継げますか
引き継ぎに対応しているかどうか、対応していても条件があるかどうかはサービスによって異なります。番号を変えたくない事情がある場合は、契約前にこの点を確認するのが確実です。
Q. 受け取ったFAXの原本はどうなりますか
紙としての出力はされず、データとして届きます。紙の控えが要る書類は、届いたPDFを自分で印刷することになります。原本性が問われる書類を扱う業務では、社内や取引先の運用ルールを確認しておいてください。
Q. スマートフォンだけで完結しますか
受信したPDFを開くところまでは、スマートフォンでも問題なく行えます。ただし、書き込みや返送を伴う場合はパソコンのほうが扱いやすい場面もあります。実際の対応範囲はサービスごとに異なります。
Q. 送信もできますか
送信の可否と条件はサービスによって違います。受信だけの用途か、送信もするのかを先に決めてから、その条件を満たすものを選ぶという順番がおすすめです。
まとめ
FAXは、思っているほど早くはなくなりません。取引先の設備と業界の慣習に支えられている以上、こちら側の意思だけでは消えないからです。
だとすれば、なくそうとするより受け取り方を変えるほうが現実的です。専用の番号を用意して、届いたFAXをPDFとしてメールで受け取る。この形にすれば、機械も紙も置かずに済み、外出先でも中身を確認できます。
選ぶときは、番号の種類、既存番号の引き継ぎ、送信の可否、複数人での利用、保存と検索。この5点を自分の使い方に照らして確認してください。仕組みと条件の詳細はパソコンでFAX送受信!秒速FAX
の案内ページで確かめられます。





