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外壁塗装の見積書は、どこを見れば比べられるのか

同じ家について、三社から見積もりをもらったとします。金額は八十万円、百二十万円、百五十万円。どれが妥当なのか、渡された紙を見比べても分かりません。項目の名前も、数量の書き方も、まとめ方も、会社ごとに違うからです。

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同じ家について、三社から見積もりをもらったとします。金額は八十万円、百二十万円、百五十万円。どれが妥当なのか、渡された紙を見比べても分かりません。項目の名前も、数量の書き方も、まとめ方も、会社ごとに違うからです。

見積書が読めないまま金額だけで選ぶと、あとから「これは含まれていなかった」という話になりがちです。逆に、読み方が分かれば、なぜ差がついたのかを自分で説明できるようになります。差の理由が説明できれば、高い方を選ぶ判断もできます。

この記事では、外壁塗装の見積書をどこから見るか、金額の差はどの項目に出るのか、どんな質問をすれば前提をそろえられるのかを順番に整理します。

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同じ家なのに、金額がそろわない

見積書の様式に決まりはありません。一式でまとめる会社もあれば、材料と手間を分けて細かく書く会社もあります。だから「安い見積書」が本当に安いのか、単に項目が省かれているだけなのかは、並べただけでは判断できません。

差が出る理由は、大きく四つに分けられます。数量の取り方、仕様、工事の期間、保証の内容です。この四つのどこで差がついているのかを見つけると、金額の意味が変わって見えます。

まず、三社の見積書を同じ順番に並べ直すところから始めます。足場、洗浄、下地の補修、外壁の塗装、付帯部分の塗装、その他の経費。この並びに書き写すと、抜けている項目が浮かび上がります。

書き写す作業は面倒ですが、この時点で質問すべきことがほぼ出そろいます。外壁塗装の見積もりを施工店から直接まとめて取れるサービスのように複数の施工店から見積もりを取れる窓口を使う場合も、届いた内容を同じ形に並べ直す作業は同じようにやっておきます。

まず数量の単位を見る

外壁の塗装は、通常は平方メートルで計上されます。同じ家なのに、A社が百五十平米、B社が百八十平米と書いているなら、その差の理由を聞きます。窓の面積を引いているかどうか、付帯部分を含めているかどうかで変わります。

シーリングはメートルで計上されます。既存を撤去してから打ち直すのか、上から重ねるのかで、単価も手間も変わります。項目名だけでは分からないので、どちらなのかを確認します。

「一式」と書かれた項目は、それ自体が悪いわけではありません。ただ、何がどこまで含まれるのかは書かれていません。金額の大きい項目が一式になっている場合は、内訳を出してもらいます。

数量の根拠も聞いておきます。図面から拾ったのか、実測したのか。実測している会社は、その記録を見せてくれることが多いです。数量がそろえば、単価の比較ができるようになります。

青い外壁とペイントローラー

塗料と塗る回数の書かれ方

塗料は、種類と製品名、使う量が書かれているかを見ます。同じ「シリコン」という言い方でも、製品によって性質は違います。メーカー名と製品名が書かれていれば、公表されている資料で内容を確かめられます。

塗る回数も見ます。下塗り、中塗り、上塗りと分けて書かれているか、まとめて書かれているか。下塗りに使う材料は、壁の種類や傷み方によって変わります。ここが省かれている見積書は、内容を聞いてみる価値があります。

塗料の量は、面積と一回あたりの使用量から計算されます。缶数まで書かれている見積書なら、面積との整合が確かめられます。書かれていない場合でも、質問すれば答えは返ってきます。

耐用年数については、メーカーが条件つきで示している数字があります。実際にどれだけもつかは、日当たり、風雨、下地の状態で変わるため、年数だけで比べないようにします。書かれている数字がメーカーの資料に基づくものか、会社としての目安なのかも確認しておきます。

下地の補修は別に書かれているか

塗る前の工程が、仕上がりと持ちを左右します。ひび割れの補修、浮いている部分の処置、鉄部のさび落とし、古い塗膜の除去。これらが項目として書かれているか、それとも塗装の中に含まれているのかを見ます。

厄介なのは、足場を組んでから分かることがある点です。近くで見て初めて、ひびが想定より多かった、下地が浮いていた、ということが起こります。だから「現場で判明した場合は別途」という書き方自体は、おかしなものではありません。

見るべきは、その別途がどう決まるかです。どんな状態のときに追加になるのか、単価はいくらか、決める前に連絡があるのか。ここを契約前に確認しておくと、工事が始まってからの話し合いが楽になります。

外壁の材質によっても、必要な処置は変わります。窯業系のサイディング、モルタル、金属。既存の塗装との相性もあります。何を確認したうえでこの見積もりになっているのかを聞くと、その会社がどこまで見ているかも分かります。

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足場と養生と洗浄

足場は、掛ける面積か、掛かる期間で計上されます。単価と数量が書かれていれば、他社と比べられます。飛散を防ぐネット、近隣への配慮、駐車スペースの確保などの扱いも見ます。

高圧洗浄は、汚れや古い塗膜を落とす工程です。洗浄したあとに乾かす時間が要るため、工程表では一日以上取られることもあります。この時間が短すぎる工程になっていないかも、見どころのひとつです。

養生は、窓、玄関、給湯器、植栽などを覆う作業です。生活に関わるところなので、洗濯物が干せない期間、窓が開けられない期間を確認しておきます。ここを丁寧に説明してくれるかどうかも、判断材料になります。

これらの項目は、金額そのものより「入っているかどうか」が問題になりやすい部分です。塗装で損したくない人のための「外壁塗装一括net」のように同じ条件で複数社の見積もりが集まる形にすると、抜けている項目に気づきやすくなります。

塗り替えた木の外壁と窓

金額の差が出る理由を分解する

並べ直した見積書を見ながら、差を項目ごとに分けます。足場でいくら、下地補修でいくら、塗料の仕様でいくら。こうすると、総額の差の大半が一つか二つの項目から来ていることが分かります。

そのうえで、その項目の差に納得できるかを考えます。下地補修を厚めに見ている会社は、金額は上がりますが、あとから追加になる可能性は下がります。安い見積もりは、工程を減らしているのか、それとも別途に回しているのか。

工事の期間も見ます。同じ内容で日数が大きく違うなら、工程の組み方が違います。短すぎる工程は、乾燥の時間が取れているかを確認します。

保証は、年数と、何に対する保証かをそろえて比べます。塗膜の剥がれなのか、色あせも含むのか。定期点検が付くのか。書面で出るのか。ここまで並べると、金額の順番と納得の順番は、必ずしも一致しないことが分かってきます。

値引きの話が出たときは、どの項目を減らした結果なのかを聞きます。総額だけが下がっている場合、工程や材料が変わっていることがあります。その場で決めるよう促されたときは、いったん持ち帰ります。工事の内容は数日で変わるものではないので、考える時間を取っても不利にはなりません。

説明の分かりやすさも、材料のひとつです。数量の根拠を聞いたときにすぐ出せるか、追加になる条件を具体的に言えるか、工程表を出せるか。金額の紙だけでは分からないことが、やり取りの中に出てきます。長い付き合いになる工事なので、ここも比べる対象に入れておきます。

よくある質問

相見積もりは何社くらい取ればよいですか。三社前後が扱いやすい数です。多すぎると比べる作業のほうが負担になります。

値引き交渉はしてよいですか。金額そのものより、内容の説明を求める方が実りがあります。どの項目をどう変えると金額が動くのかを聞く形にします。

助成金や補助金は使えますか。自治体によって制度も条件も違い、年度ごとに変わります。住んでいる自治体の窓口や公式の案内で確認してください。制度があることを前提に工事の計画を立てない方が安全です。

雨の日は工事しないのですか。塗装の工程は天候の影響を受けます。工期に予備日が見込まれているかを確認します。

保証は何年が普通ですか。会社や材料によって違います。年数だけでなく、対象と対応の方法を見ます。

支払いはいつですか。着工前、中間、完了後といった分け方が一般的です。全額を前払いにする条件は、理由を確認します。

近所への挨拶は誰がしますか。会社が回るのが一般的ですが、範囲は確認しておきます。足場が接する側の家、車の出入りに関わる家には、自分でも一声かけておくと工事中が過ごしやすくなります。

工事中は家にいなければいけませんか。多くの工程は留守でも進みますが、色の確認や仕上がりの確認は立ち会える日にしてもらうと安心です。

まとめ

見積書は、まず数量の単位を見ます。面積やメートルがそろっていなければ、金額を比べても意味がありません。

下地の補修と足場まわりの扱いを確かめます。特に、追加費用がどんなときに発生するのかを契約前に聞いておくと、工事が始まってからの話し合いが減ります。

金額の差は、項目ごとに分解すると理由が見えます。差の理由を自分の言葉で説明できるようになれば、高い方を選ぶ判断も、安い方を選ぶ判断もできます。

外まわりの話としては、塗り替えの時期の見極めを整理した https://zero-press.net/columns/gaiheki-nurikae-jiki と、訪問してくる点検の受け方をまとめた https://zero-press.net/columns/houmon-tenken-gaiheki もあわせて参考になります。

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