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FXの練習と検証。実際の資金を動かす前にやること

相場に関心はあるものの、実際に資金を入れるのは怖い。書籍を読んで手法は分かった気になっているが、それが自分に合っているかは分からない。

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相場に関心はあるものの、実際に資金を入れるのは怖い。書籍を読んで手法は分かった気になっているが、それが自分に合っているかは分からない。

その状態でいきなり資金を動かすと、判断の癖に気づく前に損失が出ます。練習と検証を挟むという発想は、この順番を変えるためのものです。

この記事では、練習と検証の違い、検証ソフトでできること、記録に残す項目、検証では分からないこと、そして実際の運用へ移すときの線引きを整理します。

なお、相場の取引には損失が生じる可能性があります。この記事は取引を勧めるものではなく、準備の方法を整理するものです。

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いきなり資金を入れない理由

準備を挟む理由は、知識が足りないからではありません。自分の判断の癖が見えていないからです。

同じ手法を渡されても、人によって結果は変わります。決めた条件を守れるか、想定と違う動きになったときにどうするか。ここに個人差が出ます。

そして、この癖は読んだだけでは見えません。実際に判断を繰り返して、記録を見返して初めて気づきます。

たとえば、決めていた条件より前に動いてしまう、負けたあとに取り返そうとする、うまくいった直後に量を増やす。よくある傾向ですが、自分がどれに当てはまるかは試さないと分かりません。

準備の段階でそれが見えていれば、対策を組み込めます。見えていないまま資金を入れると、対策のしようがありません。

資金を入れる前に、まず自分を観察する。この順番が、準備を挟む意味です。

もう一つ、準備の段階で確かめておきたいのが、続けられる形かどうかです。画面を見続ける必要がある方法は、仕事をしながらでは無理が出ます。

自分の生活の中で、どの時間帯に判断できるのか。そこを踏まえずに手法だけ決めると、実行できない前提の計画になります。

デモと過去データの検証は別物

準備の方法には、大きく二つあります。混同されがちですが、性質が違います。

一つは、実際の相場をそのまま使い、架空の資金で取引する形です。動いている値をそのまま見るため、実際の環境に近い感覚が得られます。

ただし、時間はリアルタイムでしか進みません。判断の回数を積むには、それだけの日数がかかります。

もう一つは、過去のデータを使って早送りしながら判断する形です。何年ぶんもの値動きを短時間で通せるため、判断の回数を短期間で積めます。

一方で、過去の値動きは結果が決まっています。先を知らないように扱う工夫が要りますし、実際の取引にある要素が一部抜けます。

どちらが優れているという話ではありません。回数を積みたいなら後者、環境に慣れたいなら前者。目的で使い分けるものです。

多くの場合、過去のデータで回数を積んでから、実際の相場で感覚を合わせるという順序が取られます。

検証ソフトでできること

過去のデータを使って検証するには、専用のソフトを使う方法があります。

主にできるのは、過去の値動きを再生することです。速度を変えられるため、ゆっくり見ることも、一気に進めることもできます。

対象になる通貨の組み合わせも複数用意されているのが一般的です。自分が扱う予定のものが含まれているかは確認してください。

売買の記録が残る点も重要です。いつ、どの条件で、どう判断したか。これが自動で残ると、あとから見返せます。

FXの練習と検証ができるソフトウェアは、こうした検証を行うためのソフトのひとつです。過去のデータが提供され、返金の保証や試用版が用意されていると案内されています。仕様や価格は変わることがあるため、公式サイトで確認してください。

画面に表示されたチャート

導入の前に、自分の環境で動くかを確認してください。対応する基本ソフト、必要な容量、ダウンロードでの提供かどうか。ここを確かめずに買うと使えないことがあります。

試用版があるなら、まず試してから判断するのが確実です。

記録に残す項目を決める

検証で最も価値があるのは、記録です。どれだけ回数を重ねても、記録がなければ振り返れません。

一つ目は、根拠です。なぜそこで判断したのか。あとから読んで分かる程度に書いておいてください。

二つ目は、時間帯です。同じ手法でも、時間帯によって結果が変わることがあります。何時ごろの判断かを残しておくと傾向が見えます。

三つ目は、想定と結果です。どこまで動くと考えたか、実際はどうだったか。ここのずれが、次の修正につながります。

四つ目は、そのときの感情です。焦っていたか、迷いがあったか。数値には表れませんが、判断の癖はここに出ます。

五つ目は、決めた条件を守れたかどうかです。守れなかった回がどれくらいあるか。これが分かると、対策の優先順位が決まります。

項目を増やしすぎると記録自体が止まります。最初はこの程度に絞り、続けられる形にしてください。

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検証で分からないこと

準備には限界もあります。過去のデータでの検証では見えない要素があります。

一つ目は、実際の約定です。思った値でそのまま成立するとは限らず、状況によってずれます。

二つ目は、取引にかかる費用です。売りと買いの差や手数料は、条件によって変動します。検証の設定と実際が一致しない場合があります。

三つ目は、自分の資金が減る感覚です。架空の数字が減るのと、自分の口座から減るのとでは、判断への影響がまったく違います。

四つ目は、急に大きく動く場面です。過去のデータにその場面が含まれていても、実際にその場にいたときの反応は経験しないと分かりません。

つまり、検証で確認できるのは手順の部分までです。感情の部分は、少額で実際に動かしてみないと確かめられません。

この限界を理解したうえで使うなら、検証は有効な準備になります。検証の結果をそのまま将来の見通しとして扱わないことが大事です。

口座を開設する手順そのものは https://zero-press.net/columns/fx-koza-kaisetsu で扱っています。

ノートに記録を書く人

練習から実運用へ移すときの線引き

実際に資金を動かす段階に進むなら、条件を先に決めておいてください。

一つ目は、金額の上限です。なくなっても生活に影響しない範囲を決め、それを超えないこと。生活資金や借り入れたお金を使わないのは前提です。

二つ目は、一回あたりの上限です。全体のうちどれだけを一度の判断に充てるか。ここを決めておかないと、一度で大きく減ることがあります。

三つ目は、休むルールです。何回続けて想定と違ったら止めるか。時間を空けることを、あらかじめ決めておきます。

四つ目は、やめる条件です。全体がどこまで減ったらやめるか。始める前に決めておかないと、判断が後ろにずれていきます。

五つ目は、記録を続けることです。実際に動かし始めてからも、検証と同じ項目を残してください。ここで初めて、練習との差が見えます。

学び方の順番については https://zero-press.net/columns/shakaijin-manabi-toushi でも整理しています。

よくある質問

無料でできますか

実際の相場を使って架空の資金で取引する形は、口座を開けば無料で使えることが一般的です。過去のデータを使う専用のソフトは有料のものが多く、試用版が用意されている場合があります。

どのくらい練習すればいいですか

回数の目安を決めるより、記録を見返して自分の癖が見えるまでという考え方のほうが実用的です。同じ失敗が減ってきたかを基準にしてください。

過去のデータはどれくらい必要ですか

期間が長いほど、さまざまな相場の状況を含みます。ただし過去に通用した判断が将来も通用するとは限らないため、量だけで安心しないでください。

返金の保証はありますか

保証を設けているソフトもあります。適用の条件と期限、手続きの方法を購入の前に確認してください。

初心者でも使えますか

操作そのものは慣れれば難しくありません。ただ、何を検証したいのかが決まっていないと、ただ画面を進めるだけになります。目的を決めてから始めてください。

自動で売買する仕組みとは違いますか

検証のためのソフトは、判断を自分で行って記録するものです。自動で売買する仕組みとは目的が異なります。混同しないでください。

検証で良い結果が出れば実際も同じですか

同じにはなりません。約定のずれ、費用、そして自分の感情。検証には含まれない要素があります。少額から始めて差を確かめてください。

まとめ

準備の要点は三つです。

一つ目は、練習と検証を分けることです。実際の相場を使う形は環境に慣れるため、過去のデータを使う形は回数を積むため。目的が違います。

二つ目は、記録を残すことです。根拠、時間帯、想定と結果、そのときの感情。項目を絞って続けられる形にすると、自分の癖が見えてきます。

三つ目は、移行の条件を決めておくことです。金額の上限、一回あたりの上限、休むルール、やめる条件。始める前に決めなければ、あとからは決められません。

相場の取引には損失が生じる可能性があります。余裕資金の範囲で行い、生活に必要なお金や借り入れたお金は使わないでください。

ソフトの仕様や価格は変わることがあります。購入の前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。

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