「学校に行けない子」が、4年後にプロの声優へ――教育の未来を変えるのは「正しさ」よりも「好き」という気持ち
子どもの「好き」を入り口にすることで、人は主体的に動き出します。不登校だった少女がマンガから声優志望へ。これからの教育は「みんなと同じ」から「自分らしく」へ。大人が子どもの心の声に耳を傾けることが、隠...
株式会社脳レボが@Pressで配信したプレスリリースの原文を、Zero Press が転載して掲載しています。

「学校に行きたくない」
「勉強する意味が分からない」
「将来やりたいことなんてない」
もし、子どもからそんな言葉を聞いたら、あなたはどうしますか?
「ちゃんと学校に行きなさい」
「勉強しないと将来困るよ」
「もっと頑張りなさい」
そんな言葉をかけてしまう人も、決して少なくないでしょう。
しかし、これからの教育に必要なのは、子どもを「正しい方向」に導くことだけではないのかもしれません。
大切なのは、その子が何に心を動かされるのか。
そして、その「好き」という気持ちを、どう未来につなげていくのか――。
教育・スポーツ・企業研修などを通じて「人の潜在能力」を引き出してきた株式会社脳レボ代表・川谷潤太が、教育の未来について考えます。
川谷氏が高校教員をしていた頃、こんな生徒がいました。
中学生の頃から不登校になり、高校に入学してからも、なかなか学校へ通うことができない。
友達と関わることも苦手。
将来の夢もない。
「生きているのが苦痛」と感じていた時期もあったといいます。
一般的に考えれば、「まずは学校に来てもらうこと」「授業に参加してもらうこと」が優先されるかもしれません。
しかし、その少女には一つだけ、夢中になれるものがありました。
それが――「マンガ」と「アニメ」でした。
そこで川谷氏は、学校と交渉し、不登校の生徒が過ごせる「特別な部屋」を用意。
そして少女にこう伝えました。
「家にあるマンガを全部持っておいで」
授業に出ることを無理に求めるのではなく、まずは本人が興味を持っているものに寄り添う。
そして、朝から一緒にマンガを読む。
一見すると、「教育」とはかけ離れた取り組みにも見えるかもしれません。
ところが、ここから少しずつ変化が始まります。
マンガを通じて会話が増える。
会話が増えることで、人との関わりが増える。
友達との関係が生まれる。
そして、少しずつ授業にも出るようになる。
やがて少女は、
「高校を卒業したい」
と言うようになりました。
さらに、
「声優になりたい」
という夢まで持つようになったのです。
そして高校卒業後、声優の学校へ進学。
そこから4年後――。
狭き門であるプロの声優としてデビューが決まりました。
このエピソードから見えてくるのは、子どもの可能性を伸ばすために必要なのは、必ずしも「もっと頑張らせること」ではないということです。
本人が興味を持てるもの。
本人が「もっと知りたい」「もっとやりたい」と思えるもの。
そこには、本人もまだ気づいていない「可能性」が眠っているかもしれません。
大人から見ると、
「マンガばかり読んでいる」
「ゲームばかりしている」
「そんなことをして何になるの?」
と思ってしまうこともあります。
しかし、子どもにとっての「好き」は、単なる遊びではありません。
それが、人とのコミュニケーションのきっかけになったり、学ぶきっかけになったり、将来の夢につながったりすることがあります。
つまり、
「好き」を入り口にすることで、人は動き出す。
これは、これからの教育を考えるうえで非常に重要な視点ではないでしょうか。
これまでの日本の教育では、「みんなと同じようにできること」が評価される場面が多くありました。
同じ時間に学校へ行く。
同じ授業を受ける。
同じように勉強する。
決められたルールを守る。
もちろん、こうした教育にも大きな意味があります。
一方で、社会が大きく変化している今、「みんなと同じ」であることだけが正解とは限りません。
一人ひとりの価値観や得意分野が違い、興味を持つ対象も違う。
だからこそ、これからの教育では、
「あなたは何がしたいの?」
という問いが、これまで以上に重要になってくるのではないでしょうか。
周囲から言われたことを上手にこなす力だけではなく、
「自分は何をしたいのか」
「何に興味があるのか」
「どんな未来をつくりたいのか」
を自分自身で考え、行動する力。
いわば「主体性」が、これからの時代を生きるうえで大きな力になります。
では、家庭でできることは何でしょうか。
その一つが、
「子どもの心の声に耳を傾けること」
です。
「勉強しなさい」
「ゲームはやめなさい」
「もっと頑張りなさい」
と指示する前に、
「なぜ、それが好きなの?」
「何が楽しいの?」
「もっとやってみたいことはある?」
と聞いてみる。
子どもの「欲求」を知ることから始めてみるのです。
もちろん、子どもの言うことをすべて受け入れればいい、という意味ではありません。
大切なのは、大人の「こうあるべき」を押しつける前に、まず本人の気持ちを知ろうとすること。
その中に、その子が未来へ進むためのヒントが隠れているかもしれません。
教育の未来を考えるとき、私たちはつい、
「どんな学校制度にするのか」
「どんな授業をするのか」
「どんな教材を使うのか」
といった「仕組み」に目を向けがちです。
もちろん、それらも重要です。
しかし、もっと大切なのは、その教育を受ける「一人ひとりの子ども」なのではないでしょうか。
どんなことにワクワクするのか。
何をしているときに夢中になるのか。
どんな未来を思い描いているのか。
子どもの中にある「好き」「やりたい」という小さな芽を、大人が見つけて、一緒に育てていく。
それこそが、これからの教育に求められる姿なのかもしれません。
「できない」のではない。
まだ、「やりたい」が見つかっていないだけかもしれない。
だからこそ、子どもを変えようとする前に、まず子どもの「心の声」に耳を傾ける。
その小さな一歩が、いつか大きな夢につながる可能性があります。
株式会社脳レボでは、「集中力」「モチベーション」「チームワーク」「意識改革」などをテーマに、人が本来持っている「潜在脳力」を引き出す講演・研修を行っています。
川谷潤太氏自身も、教育現場での経験をもとに、「人はどうすれば主体的に動き出すのか」というテーマを追求してきました。
子どもの可能性を伸ばすために必要なのは、答えを教えることだけではありません。
その子自身が「やってみたい」と思える環境をつくること。
教育の未来は、もしかするとそこから始まるのかもしれません。
監修者:川谷 潤太(かわたに じゅんた)
株式会社脳レボ 代表取締役
大手学習塾にて最年少校長、全国塾講師No.1を獲得。その後、高校でスポーツメンタル指導を行い、多くの部活を地区優勝や世界一へ導く。2019年に株式会社脳レボを創設。脳科学や大脳生理学、バイオフィードバック工学をベースとした実践的手法で、オリンピック選手から企業、教育現場まで幅広く指導。9年間で1,600回以上の講演や研修を行い、受講者は15万名を突破している。
Zero Press のデータで見るこのリリース
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- 株式会社脳レボ(Zero Press 掲載 17 本)
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