フォトブックの選び方。製本方式・サイズと写真データの準備
撮った写真がスマートフォンの中に溜まり続けている。そう感じている人は多いはずです。子どもの成長、旅行の記録、結婚式の写真。データのままでは見返す機会が減っていきますが、一冊の本にまとめておけば、家族で何度でも開けます。
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撮った写真がスマートフォンの中に溜まり続けている。そう感じている人は多いはずです。子どもの成長、旅行の記録、結婚式の写真。データのままでは見返す機会が減っていきますが、一冊の本にまとめておけば、家族で何度でも開けます。
ただ、いざ注文しようとすると選択肢が多く、どこで何が違うのか分かりにくいものです。この記事では、製本方式の違い、サイズと枚数の決め方、写真データの準備、そしてレイアウトを楽にするコツを整理します。
フォトブックで「思ったのと違う」が起きる理由
まず、見開きの扱いです。二ページにまたがるように大きく配置した写真が、中央で切れてしまうことがあります。製本の方式によって、開いたときに中央がどこまで見えるかが変わるためです。人物の顔が中央に来ると、この影響がはっきり出ます。
次に、画質です。データの解像度が足りないまま大きく配置すると、印刷したときに輪郭がぼやけます。画面上では気づきにくいため、注文前に警告が出るサービスを使うと安心です。
三つ目は色味です。画面は光で色を出し、印刷はインクや銀塩で色を出します。同じデータでも、印刷すると落ち着いた色になったり、明るい部分が沈んだりします。
そして厚みと重さです。ページ数を増やせば内容は充実しますが、その分かさばります。贈り物にする場合は、相手の置き場所も考えておきたいところです。
これらは、選ぶ段階で分かっていれば避けられます。作る目的をはっきりさせておくことも助けになります。自分たちで見返すための記録なのか、両親へ贈るための一冊なのか。目的が決まれば、サイズも製本も自然と絞られます。
製本方式の違い(合紙・平綴じ・中綴じ)と見開き
製本の方式は、仕上がりを大きく左右します。
合紙製本は、印刷した紙を厚い台紙に貼り合わせる方式です。ページがしっかりしていて、開いたときに中央まで平らになります。見開きいっぱいに写真を配置しても、中央が沈みません。そのぶん厚みと重さが出て、価格帯も上がる傾向があります。
平綴じは、ページの端を糊で綴じる方式です。一般的な書籍と同じ形で、ページ数を多くできます。中央部分は完全には開かないため、見開きの写真は中央が見えにくくなることがあります。
中綴じは、二つ折りにした紙の中央を針金で留める方式です。薄い冊子に向き、軽く仕上がります。ページ数の上限は限られます。
用紙にも違いがあります。光沢のある用紙は発色が鮮やかになり、マットな用紙は落ち着いた印象になります。本のような佇まいを重視するなら、マット系の用紙が選ばれることが多いようです。銀塩写真を使ったアルバムでは、中央に切れ目のない見開きを作れる商品もあります。
サイズと枚数の決め方
サイズは、使い方から決めます。
飾る前提なら、大きめのサイズが向きます。棚に立てかけたり、テーブルに置いたりして、開かなくても存在感があります。
持ち歩くなら、小さめが便利です。実家に見せに行く、職場で見るといった使い方には、かばんに入る大きさが適しています。
贈り物にするなら、相手の家の様子を想像します。本棚に収まるサイズか、飾る場所があるか。大きすぎると扱いに困らせてしまいます。
ページ数は、写真の枚数から逆算します。一ページに一枚ずつ配置するのか、複数枚を並べるのかで必要なページ数は変わります。詰め込みすぎると一枚あたりが小さくなり、余白が減って窮屈な印象になります。

迷ったら、少ない枚数で一冊作ってみるのが確実です。仕上がりを見てから、次に作る本のサイズや構成を決められます。増刷に対応しているサービスなら、後から同じ本を追加で作ることもできます。
写真データの準備(解像度・トリミング・色)
データの準備で仕上がりが変わります。
解像度は、大きく配置する写真ほど必要になります。表紙や見開きに使う写真は、できるだけ元のデータを使いましょう。メッセージアプリで送受信した画像は圧縮されていることが多いため、避けるのが無難です。
トリミングにも注意します。写真の縦横比とページの比率が違う場合、上下または左右が切られます。人物の頭や足が切れないよう、編集画面で位置を確認してください。
色の見え方は、画面の設定によっても変わります。明るさを高くした画面で編集すると、印刷物が暗く感じられることがあります。心配な場合は、明るさを標準に戻して確認するとよいでしょう。

写真の明るさが揃っていないと、並べたときにばらつきが目立ちます。同じ日に撮った写真でも、屋内と屋外では印象が変わります。気になる場合は、編集画面の補正機能で揃えておきます。銀塩写真を使ったアルバムを選ぶなら、見開きA3サイズの迫力!高級フォトアルバム
のように仕上げの方式が明記されている商品を確認しておくと、期待とのずれが減ります。
レイアウトを楽にするコツ
編集で時間がかかるのは、配置を考える段階です。
テンプレートを使えば、ページごとの構成があらかじめ決まっています。写真を流し込むだけで形になるため、初めてでも迷いません。凝ったレイアウトは、慣れてから挑戦すれば十分です。
時系列で並べるのも定石です。撮影日順に並べれば、それだけで物語の形になります。旅行や成長記録では、この並べ方が分かりやすく仕上がります。
文字を入れる場合は、分量を絞ります。日付と短い一言があれば、後から見返したときに状況を思い出せます。長い文章は読まれにくく、写真の邪魔にもなります。
余白を恐れないことも大切です。ページいっぱいに写真を詰めると、一枚ずつの印象が弱くなります。見開きに一枚だけという構成も、写真によっては効果的です。
写真を選ぶ段階で絞り込んでおくと、編集はぐっと楽になります。似たような構図の写真が並ぶと単調になるため、同じ場面からは一枚だけ選ぶという基準を決めておきましょう。全体で何枚使うかを先に決めてしまえば、迷う時間も減ります。
表紙に使う一枚は、最後に決めるのがおすすめです。中身を並べ終えてから見返すと、その本を象徴する一枚が自然と見えてきます。
サービスごとの特徴で選ぶ
サービスによって、力を入れている点が違います。
編集のしやすさを重視するサービスでは、ソフトのダウンロードが不要で、ブラウザ上で完結する仕組みが用意されています。専門的な知識がなくても形になるよう、デザインが整えられています。サイズの選択肢が複数あり、価格帯にも幅があります。
自由な編集を重視するサービスでは、専用のソフトを使って配置を細かく決められます。写真の大きさや位置を自分で決めたい人、こだわって作りたい人に向いています。
仕上がりの佇まいを重視するサービスもあります。表紙の素材を選べたり、デザイナーが監修した装丁だったりと、部屋に置いたときの見え方まで考えられた商品です。MUJIBOOKS(無印良品)推奨のフォトブック『BON』
のような商品は、贈り物として選ばれることもあります。
価格と納期はサービスと時期によって変わります。注文前に、その時点の条件を確認してください。
用途が決まっているなら、その分野の実績を見るのも手です。結婚式の記録として作る人が多いサービス、子どもの成長記録に使われるサービスというように、作例の傾向は分かれます。サイトに掲載された作例を眺めると、自分が作りたい形に近いかどうかが見えてきます。
長く残すことを考えるなら、増刷ができるかどうかも確認しておきましょう。数年後に同じ本をもう一冊作りたくなることは、意外とあります。
よくある質問
納期はどのくらいですか。サービスと時期によって変わります。年末やイベントの時期は混み合うため、余裕をもって注文しましょう。
作り直しはできますか。注文後の変更は難しいのが一般的です。データを保存しておけば、修正して作り直すことはできます。
同じ本を複数冊作れますか。増刷に対応しているサービスがあります。家族に配る場合は、この機能があると便利です。
データはどのくらい保存されますか。サービスによって保存期間が異なります。長く残したい場合は、自分の手元にもデータを保管しておきましょう。
スマートフォンだけで作れますか。対応しているサービスがあります。パソコンのほうが細かい調整はしやすいものの、簡単な構成ならスマートフォンでも十分です。
写真は何枚必要ですか。商品ごとにページ数と配置数が決まっています。少なすぎると余白が目立つため、必要枚数の目安を確認してから選びましょう。
まとめ
フォトブックは、製本方式・サイズ・データという三点で選ぶと失敗しにくくなります。見開きをどう使いたいかで製本を選び、飾るか持ち歩くかでサイズを決め、元データを圧縮せずに用意する。この順番なら、注文画面でも迷いません。
色の出方は画面と印刷で必ず違うため、そこは織り込んで考えてください。一枚ずつのプリントとの使い分けは https://zero-press.net/columns/shashin-print-tsuhan に、ペットの写真をグッズにする方法は https://zero-press.net/columns/pet-shashin-goods にまとめています。





