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お金のことをどこで学ぶか。無料の講座で扱う範囲と、教室とオンラインの違い

お金の勉強を始めようとして、本を買い、動画を見て、それでも「で、自分は何をすればいいのか」が決まらないまま止まってしまう。よくある行き止まりです。情報が足りないのではなく、情報が多すぎて順番がつかないために起きます。

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お金の勉強を始めようとして、本を買い、動画を見て、それでも「で、自分は何をすればいいのか」が決まらないまま止まってしまう。よくある行き止まりです。情報が足りないのではなく、情報が多すぎて順番がつかないために起きます。

この記事では、お金のことを講座という形で学ぶときに、何が扱われ、何が扱われないのか、そして申し込む前に確かめておく項目を整理します。特定の方法を勧めるものではなく、学ぶ場の選び方の話です。

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本や動画で始めて、途中で止まる理由

独学でつまずくのは、たいてい知識の量ではありません。制度の名前も、金融商品の種類も、検索すれば出てきます。足りないのは、それらを並べる順番です。

順番がないと、覚えたことが積み上がりません。今日読んだ話と先週読んだ話が結びつかず、それぞれ独立した知識として置かれたままになる。読んだ量のわりに手が動かない、という感覚はここから来ます。

家計の見直しの話と、資産運用の話と、税制の話は、本来は別の階層にあります。ところが検索で出てくる順番はばらばらなので、頭の中で同じ平面に並んでしまう。その状態で「何から手をつけるか」を決めようとすると、決め手がないまま時間だけが過ぎます。

もうひとつは、断片ごとに前提が違うことです。同じ「積み立て」という言葉でも、話し手が想定している期間も、目的も、手元の資金の量も違います。前提が書かれていない断片をいくら集めても、自分の状況に当てはめる作業は進みません。

講座という形が向いているのは、この「順番」と「前提」を一度まとめて受け取れるからです。逆に言えば、順番が分かったあとに何を選ぶかは、結局は自分で決めることになります。

無料の講座で扱われる範囲

無料で受けられるお金の講座は、大きく分けると二つのことを扱います。ひとつは、お金の貯め方や家計の考え方といった土台の部分。もうひとつは、資産運用にどんな方法があるのかという全体像です。

たとえば投資信託、株式、不動産といった代表的な方法について、それぞれの仕組み、必要になる資金の規模、どんな性質のものかを並べて説明する、という形が一般的です。個別の商品を名指しして「これを買いましょう」と勧めるのとは別の話だと考えてください。

こうした無料の講座は、教室で受ける形とオンラインで受ける形の両方が用意されていることが多く、たとえばお金の貯め方と資産運用の全体像を扱う無料のマネーセミナーのように、申し込みの段階でどちらかを選べるようになっています。内容や開催の形は変わることがあるので、最新の案内は公式サイトで確認してください。

扱う範囲を先に見ておくと、期待のずれが起きにくくなります。「自分の家計を個別に見てもらえる」と思って参加すると、話は一般論だったということが起こりがちです。個別の状況を見てもらいたいのか、全体像を知りたいのかを、申し込む前に自分の中ではっきりさせておくと選びやすくなります。

教室で受ける形と、画面で受ける形

同じ内容でも、受け取り方は形によってかなり変わります。教室に足を運ぶ形は、時間を確保して出かけるぶん集中しやすく、その場で質問できるのが利点です。移動の時間がかかること、開催の日時が限られることは制約になります。

画面で受ける形は、自宅から参加できるぶん始めるまでのハードルが低く、途中で用事ができても抜けやすい。反面、家にいると集中が切れやすく、聞き流して終わる可能性もあります。

自宅のデスクにノートとキーボード、コーヒーが置かれている

どちらが向いているかは、性格よりも生活の形で決まります。まとまった時間を確保できる日があるなら教室、細切れの時間しか取れないなら画面、という選び方で十分です。なお受講の形によって申し込みの条件や案内の内容が変わることがあるため、そこも申し込みの画面で確かめておくと安心です。

何を売られるのかを先に確かめる

無料の講座に構えてしまう人は多いと思います。ここで役に立つのは、「その場は何で成り立っているのか」を先に見る、という一点です。

無料の場は、大きく二つに分かれます。ひとつは、授業料で運営していると説明している場です。有料の講座への入口として無料の回を用意している形で、この場合に案内されるのは、その先の講座ということになります。もうひとつは、金融商品や不動産の販売、あるいは仲介が収益になっている場です。この場合は、話の流れの先に具体的な商品があります。

どちらが良い悪いという話ではありません。ただ、どちらなのかを知らずに参加すると、話の受け取り方を間違えます。募集の案内には運営の形が書かれていることが多いので、申し込む前に読んでおくとよいでしょう。

見分けの手がかりは、講座の中で個別の商品名がどれくらい出るか、終わったあとに何を案内されるか、その場で契約や口座の開設を求められるか、といったところです。その場で決めなくてよい、という姿勢を自分の側に置いておけば、どちらの場でも落ち着いて聞けます。

事前にできる準備もあります。参加の前に、自分が知りたいことを二つか三つ書き出しておく。書き出しておくと、話が想定と違う方向に進んだときに気づけますし、質問の時間があったときにも使えます。逆に、何も持たずに参加すると、その日いちばん印象に残った話に引っ張られやすくなります。

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相談する場と、学ぶ場は目的が違う

お金について人に聞ける場には、相談の窓口と、学ぶための講座があります。この二つは似て見えますが、得られるものが違います。

相談の窓口で扱うのは、自分の状況です。収入と支出、家族の構成、住まいの予定といった個別の事情を伝えて、それに沿った話を聞く場になります。窓口の仕組みや使い方は https://zero-press.net/columns/okane-soudan-madoguchi で詳しく書いています。

講座で得られるのは、判断の土台のほうです。用語の意味、方法ごとの性質、確認すべき点といった、どの相談の場でも共通して必要になる知識にあたります。土台がないまま個別の提案を聞くと、提案の良し悪しを自分で判断できません。

順番としては、先に土台を作ってから相談に行くほうが、質問が具体的になります。逆に、急いで決めたい事情があるなら相談を先にして、並行して学ぶという進め方もあります。

学んだあと、自分で決めるための順番

学んだ内容を自分の生活に落とすときは、次の順番で考えると整理しやすくなります。

最初に、家計の把握です。毎月いくら入り、いくら出て、手元にどれだけ残っているか。ここが分からないまま方法の話に進んでも、金額を決められません。

次に、目的と期間です。何年後に、何のために使うお金なのか。使う予定が近いお金と、当面使わないお金では、置き場所の考え方が変わります。

三つめが、動かしてよい金額の範囲です。生活を維持するための資金と、しばらく手をつけない資金を分けておく。ここを先に決めておくと、方法を選ぶときの選択肢がおのずと絞られます。

この三つを飛ばして方法の話から入ると、金額も期間も決められないまま、名前だけを覚えることになります。順番を守ると、選択肢はむしろ減ります。減ったほうが決めやすくなる、というのがこの順番の効き目です。

そのうえで、方法の検討に入ります。投資には値動きがあり、預けたお金が減る可能性があります。この点は方法を問わず共通の前提なので、学んだからといって結果が約束されるわけではありません。判断の材料が増えるだけです。実際に何を選ぶかは、自分の目的と期間に照らして決めることになります。

デスクでノートに書き込む人の手元

よくある質問

無料で受けられるのはなぜですか

その場が何で成り立っているかによります。有料の講座への入口として案内している場もあれば、商品の販売や仲介が収益になっている場もあります。募集の案内に運営の形が書かれていることが多いので、申し込む前に確認してください。

その場で契約を求められませんか

案内の有無や内容は開催する側によって違います。共通して言えるのは、その場で決めない、と自分の側で先に決めておけば落ち着いて聞ける、ということです。持ち帰って考えたいと伝えるのは、参加者として自然な対応です。

まったくの初心者でも分かりますか

初めての人を想定した回であれば、用語の説明から入る構成になっているのが一般的です。募集の案内に対象が書かれていることが多いので、そこを確認するとずれが起きにくくなります。

教室とオンライン、どちらを選べばいいですか

まとまった時間を取れるなら教室、細切れの時間しか取れないならオンライン、という決め方で十分です。質問をその場でしたいかどうかも判断の材料になります。

家計のことだけ知りたい場合は

講座は資産運用の全体像まで含む構成が多いため、家計だけを見てほしい場合は相談の窓口のほうが近いこともあります。目的に合うほうを選んでください。

学べば結果が出ますか

学ぶことで得られるのは判断の材料であって、結果そのものではありません。投資には値動きがあり、預けたお金が減ることもあります。この前提は変わらないと考えてください。

学んだあと、投資を始めないといけませんか

そんなことはありません。家計を整えるところで止める、という結論も十分にあり得ます。何をしないかを決められるのも、学んだ成果のひとつです。

まとめ

お金のことを講座で学ぶときに見るのは、三つです。ひとつめは、扱う範囲。土台の話なのか、資産運用の全体像なのか、個別の相談なのかを先に確かめる。

ふたつめは、その場の成り立ち。授業料で運営していると説明している場なのか、商品の販売や仲介が収益になっている場なのかで、話の受け取り方が変わります。

みっつめは、学ぶ場と相談の場を分けて使うこと。土台を作ってから相談に行くと、質問が具体的になります。投資そのものの学び方については https://zero-press.net/columns/toushi-manabu-ba も合わせて読んでみてください。

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