3DCGと映像制作を学ぶ。通う形とオンライン、費用と期間の考え方
作る側にまわりたいと思って、無料のソフトを入れて、チュートリアルを見て、そこまでは進む。ところが自分の作りたいものに手をつけた途端、どこから触ればいいのか分からなくなる。3DCGや映像の独学でよく起きる止まり方です。
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作る側にまわりたいと思って、無料のソフトを入れて、チュートリアルを見て、そこまでは進む。ところが自分の作りたいものに手をつけた途端、どこから触ればいいのか分からなくなる。3DCGや映像の独学でよく起きる止まり方です。
この記事では、3DCGと映像制作を講座で学ぶという選択肢について、分野の分かれ方、通う形とオンラインの違い、期間と費用の考え方、そして申し込む前に確かめる項目を整理します。
独学で行き詰まるのはどこか
道具は手に入る時代になりました。無料で使えるソフトがあり、解説の動画も大量にあります。それでも独学が止まるのは、道具の問題ではありません。
止まりやすいのは、まず順番です。チュートリアルは完成品への一本道を見せてくれますが、自分の作りたいものに置き換えたときに、どの工程から入って、どこまでやったら次に進むのかが分かりません。
次に、直し方です。うまくいかない状態を前にして、何が原因なのかを切り分ける力は、作例をなぞるだけでは身につきにくい部分です。作ったものを見てくれる相手がいないと、同じところで止まり続けます。
相談できる相手がいないと、調べる時間の割合が増えます。作業そのものより検索に時間を使っている、という状態が続くと、手応えが薄くなって離れやすくなります。
三つめは、完成させる機会が少ないことです。途中まで作ったデータが増えるばかりで、最後まで通した経験が積み上がらない。作る側の力は、通した回数で伸びる部分が大きいので、ここが抜けると先に進みません。
講座という形が効くのは、この三つに手が入るからです。順番が決まっていて、見てくれる人がいて、締め切りがある。逆に言えば、この三つを自分で用意できるなら独学でも進みます。
学べる分野は細かく分かれている
ひとくちに3DCGと言っても、中で必要になる技術はかなり違います。分野を決めないまま学び始めると、広く浅くなって手応えが出にくくなります。
形を作る工程、いわゆるモデリングは、立体の構造を理解して形にする作業です。人や生き物を作るのか、建物や道具を作るのかでも、必要になる知識が変わります。
動きをつける工程は、また別の技術です。物の動き方、体の動き方をどう見せるかという、観察と表現の比重が大きい領域になります。
爆発や煙、水といった現象を扱う分野、そして撮影した映像に要素を重ねる合成の分野もあります。映像作品として仕上げるところまで含めると、色の調整や編集の知識も関わってきます。
どこから入るかは、自分が作りたいものから逆算するのが分かりやすい方法です。憧れの作品のどの部分に反応しているのかを言葉にすると、分野が絞れます。キャラクターの表情なのか、背景の空気感なのか、爆発や光の見え方なのかで、進む道が変わります。
分野が決まると、学ぶ範囲も、必要な期間も見当がつきます。逆に決まらないまま広く学ぶと、どれも中途半端なまま時間だけが過ぎることがあります。あとから移ることはできるので、最初の一つを仮に決めてしまうほうが前に進みます。
通う形と、オンラインで受ける形
学ぶ形は、大きく分けて校舎に通う形と、オンラインで受ける形があります。どちらが良いというより、生活との合わせ方の問題です。
通う形の利点は、環境がそろっていることと、その場で聞けることです。制作用の機材が用意されている場合は、手元の機材の性能を気にせず進められます。同じ時期に学ぶ人が周りにいるのも、続ける力になります。校舎の場所は限られていて、たとえば東京と大阪に置いている学校もありますが、通える範囲かどうかは先に確かめる項目です。
オンラインの形は、移動の時間がかからず、住んでいる場所に左右されません。働きながら進める場合は現実的な選択肢になります。反面、質問のタイミングを自分で作る必要があり、生活の中に作業の時間を確保できるかが分かれ目になります。

両方を組み合わせた形を用意している学校もあります。どの分野を、どの形で、どのくらいの期間学ぶのかという相談を無料で受けられる窓口もあり、たとえば3DCG・映像制作の講座について無料で相談できるカウンセリングから申し込めます。案内の内容は変わることがあるため、詳しい条件は公式サイトで確認してください。
期間と費用の考え方
費用は、学ぶ範囲と期間でかなり変わります。目的の一部分だけを短期で学ぶ形なら、十万円台から用意されていることがあります。一年をかけて体系的に学ぶ形になると、百万円台になる講座もあります。
金額の幅が大きいので、比べるときは総額で見てください。受講料のほかに、機材やソフトの費用が別に必要なのか、教材費が含まれているのかで、実際に用意する金額が変わります。支払いが一括なのか分割なのか、分割の場合に何が上乗せされるのかも確認する項目です。
比べるときは、同じ条件で並べることも大事です。学ぶ範囲が違う講座を金額だけで比べると、安いほうが得に見えます。何をどこまで学べる講座なのかを揃えてから、金額を見てください。
期間については、通う頻度と合わせて考えます。週に一日通う形で一年、といった組み方であれば、働きながらでも続けられる可能性があります。逆に、平日の日中に授業が入る形は、生活のほうを合わせる必要があります。
金額と期間は変わることがあるので、検討している時点の条件を公式サイトで確認してください。ここで大事なのは、支払える金額かどうかより、その期間を確保できるかどうかのほうです。時間が取れないまま契約すると、費用だけが残ります。
制度が使えるかは自分で確かめる
学び直しに関わる公的な制度がいくつかあり、国の認定を受けた講座であれば、費用の一部について制度の枠組みが用意されていることがあります。
ただし、対象になる講座、対象になる人の条件、手続きの流れは制度の側で決まっていて、年度によって変わります。学校の案内に制度の名前が書かれていても、自分が対象になるかどうかは別の話です。
確認の順番としては、まず講座が認定を受けているかどうかを学校に聞き、次に自分が条件に当てはまるかを制度側の公式の案内で調べる、という形になります。手続きに期限や事前の申請が必要な場合もあるので、申し込みの前に調べておくほうが安全です。
学校の窓口で聞けるのは、その講座が認定を受けているかどうかまでです。個人が条件に当てはまるかどうかの判断は制度の側で行われるため、そこは自分で確かめる作業になります。
制度を前提に総額を計算しておくと、対象外だったときに苦しくなります。制度が使えなかった場合の金額でも進められるかどうかを、判断の基準にしておくとよいでしょう。
説明会や個別相談で聞くこと
申し込む前に話を聞く機会があるなら、次の項目を用意していくと比べやすくなります。
課題の量と締め切りの間隔。週にどれくらいの作業時間を見込んでいるのかを聞くと、生活に入るかどうかが具体的に見えます。
講師が見てくれる範囲。提出したものにどこまで指摘が入るのか、質問はいつできるのか、回数に制限があるのか。独学との差が出るのはこの部分です。
就職や仕事につなげる支援の中身。求人の紹介があるのか、作品をまとめる指導があるのか、企業と会う機会があるのか。作品集が判断の材料になる業界なので、そこに手が入るかは確認しておきたいところです。
途中でやめるときの扱い。休学ができるのか、返金の条件がどうなっているのか。生活の状況が変わる可能性を考えると、先に聞いておいて損はありません。

作る側にまわる学び全体の見取り図は https://zero-press.net/columns/sakuhin-tsukuru-manabu に、映像編集を仕事につなげる話は https://zero-press.net/columns/douga-henshu-fukugyo にまとめています。
よくある質問
未経験でも学べますか
未経験の人を対象にした講座は用意されています。募集の案内に対象が書かれているので、そこを見てください。前提となる知識が必要な講座もあるため、自分の状態と合っているかを事前に確認すると安心です。
働きながら通えますか
週に一日通う形や、オンラインで進める形なら可能性があります。判断の材料になるのは授業の時間帯より、課題に使う時間を毎週確保できるかどうかです。
自分のパソコンは必要ですか
必要な性能は分野と扱うソフトによって変わります。校舎の機材を使える講座もあるので、自宅でどこまで作業するのかと合わせて相談してください。
どのくらいで作品が作れますか
分野と、かけられる時間によって差が大きい部分です。期間の目安は講座ごとに示されていることが多いので、そこを確認し、自分が確保できる作業時間と照らし合わせてください。
独学と併用してもいいですか
問題ありません。講座で順番と直し方を身につけて、手を動かす量は自分で足す、という進め方は現実的です。
年齢は関係ありますか
講座によって想定している層は違います。社会人の学び直しを想定した講座もあるので、対象を確認するのが早道です。
卒業したら仕事に就けますか
結果が約束されるものではありません。就職の支援がある講座でも、判断されるのは作ったものの中身です。何を作り、どうまとめるかに時間を使えるかどうかが分かれ目になります。
まとめ
3DCGと映像を講座で学ぶときに決めるのは三つです。ひとつめは分野。作りたいものから逆算して、どの工程を学ぶのかを絞ります。
ふたつめは形と生活の組み合わせ。通う形とオンラインの違いは、質問のしやすさと、時間の確保のしやすさに出ます。授業の時間より、課題に使う時間を確保できるかで考えてください。
みっつめは、費用と制度を自分で確かめること。総額で比べ、制度が使えなかった場合の金額でも進められるかを基準にする。金額も制度の条件も変わるので、検討している時点の情報を公式サイトで確認してください。








