犬は「評価しない聞き手」になれるか。読書犬活動を大学との共同研究へ、READYFORで研究資金を募集
NPO法人とちぎアニマルセラピー協会は、図書館などで続けてきた「読書犬活動」を大学との共同研究へ発展させます。犬の存在が、音読や人前で読むことに不安を感じる子どもにどのような影響を与えるのかを検討するため、9月3日よりREADYFORで研究資金を募集しています。

NPO法人とちぎアニマルセラピー協会(栃木県鹿沼市)は、これまで図書館などで実施してきた「読書犬活動」を大学との共同研究へ発展させるため、2026年9月3日よりクラウドファンディングサービス「READYFOR」で研究資金の募集を開始しました。
今回の研究の出発点となる問いは、
「犬は、子どもにとって『評価しない聞き手』になれるのか」
というものです。
子どもが犬に本を読む「読書犬活動」
読書犬活動は、子どもが犬のそばで、犬に向かって本を読む取り組みです。教室などで人前で読むことには緊張してしまう子どもが、犬のそばでは自分から本を開くことがあります。犬は、読み間違いを指摘しません。読む速さを急かすことも、上手・下手を評価することもありません。とちぎアニマルセラピー協会では、栃木県内の図書館などで読書犬活動を実施するなかで、こうした子どもたちの姿を見てきました。
一方で、「犬がいたから変わったように見えた」という現場での経験と、「犬の存在が子どもにどのような影響を与えたのか」を研究として明らかにすることは別のものです。そこで今回、これまでの実践を経験だけで終わらせず、大学との共同研究として検討することにしました。
「経験」から「研究」へ
共同研究では、教育・発達心理領域を専門とする大学の担当研究者とともに、音読や人前で読むことに心理的な負担を感じる子どもを対象として研究を進める予定です。
犬の同席によって、
- 音読時の不安や緊張にどのような変化があるのか
- 読書行動にどのような変化がみられるのか
- 読むことに対する子どもの自己認識にどのような影響があるのか
などを検討していきます。
本プロジェクトでは、共同研究先との調整を踏まえ、現時点では大学名および担当研究者名の掲載を控えています。共同研究開始後の実施報告やプレスリリース等については、大学側と事前に確認したうえで公表を予定しています。
子どもだけでなく、犬の福祉も大切に
読書犬活動では、子どもへの影響だけでなく、活動に参加する犬の福祉も重要です。犬であれば、どの犬でも活動に参加できるわけではありません。活動への適性、健康状態、ストレスの兆候などを確認し、犬が無理なく参加できる環境を整える必要があります。
とちぎアニマルセラピー協会では、犬の健康管理、ハンドラー研修、安全管理、休憩時間の確保などを行いながら活動しています。今回の共同研究でも、子ども側の変化だけを追うのではなく、犬に過度な負担をかけないことを重要な前提とします。
READYFORでクラウドファンディングを実施
共同研究を進めるための研究資金を確保するため、READYFORでクラウドファンディングを実施しています。
プロジェクト名:
「犬は『評価しない聞き手』になれるか。大学と共同研究。」
- 募集期間:2026年9月3日10:00~10月8日23:00
- 目標金額:50万円
- 方式:All or Nothing方式
- プロジェクトページ:https://readyfor.jp/projects/reading-dog-research
目標金額50万円は、大学へ支払う共同研究費およびクラウドファンディング手数料に充当します。現在の訪問活動や読書犬活動、犬たちの健康管理に必要な費用を圧迫することなく、共同研究を進めるための資金確保を目指しています。
設立10周年。読書犬活動を次の段階へ
とちぎアニマルセラピー協会は、2026年に設立10周年を迎えます。これまでセラピードッグとともに、医療・福祉施設、学校、図書館などで活動を続けてきました。
今回の共同研究は、その10年間の実践の延長線上にあります。現場で感じてきた可能性を「良い活動だった」という経験だけで終わらせず、研究として確かめ、その知見を将来的に図書館や学校、地域社会へ還元していくことを目指します。
【クラウドファンディング】
https://readyfor.jp/projects/reading-dog-research
このリリースの配信元
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