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アゼライン酸市場規模は2026年135百万米ドル、成長率4.7%で拡大予測

世界のアゼライン酸市場は2025年1.35億米ドルから2032年1.78億米ドルへ拡大、CAGR4.7%で成長。プラスチック、潤滑剤、医薬品、化粧品など高付加価値用途で需要拡大。上位3社が78%を占め...

出典: QY Research株式会社

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QYResearchの分析によれば、世界のアゼライン酸市場は2025年に1.35億米ドルへ達した。

2032年には約1.78億米ドルに拡大する見通しである。

2026~2032年の年平均成長率は4.7%と予測される。

2025年は上位3社が約90.0%を占める高度集中市場である。

アゼライン酸は、白色の不透明な結晶性固体で、熱水やアルコール、エーテルなどの極性溶媒に溶解する。一方、アゼライン酸は2つのカルボキシ基を持つため、ナフサや四塩化炭素といった非極性溶媒には溶けにくいという性質がある。炭素数9の直鎖飽和ジカルボン酸であるアゼライン酸は、主にオレイン酸のオゾン酸化によって工業的に生産される。プラスチックや潤滑剤、電子機器、医薬品、化粧品など、幅広い製品の製造に用いられる重要な化学原料である。

世界アゼライン酸市場は急拡大局面ではなく、既存需要を基盤に用途構成が高度化する安定成長段階にある。QYResearchの最新分析では、市場規模は2025年の1.35億米ドルから2032年の1.78億米ドルへ拡大し、2026年から2032年までの予測期間のCAGRは4.7%との見通しで、用途拡張に支えられた堅調な成長を示している。

成長を支えるのは、プラスチックや潤滑剤における基礎需要と、医薬品、化粧品、電子材料における採用拡大である。特に、2025年に、プラスチック用途は最大市場となった。今後は潤滑剤、医薬・化粧品、電子材料など、高付加価値用途の比重が高まるとみられる。

QYResearchのトップ企業研究センターによると、アゼライン酸の世界的な主要製造業者には、Emery Oleochemicals、Croda Sipo、BASFなどが含まれている。2025年には上位3社が売上高ベースで78.0%を占め、原料調達、製造技術、品質保証の蓄積が参入障壁となっている。また、Novamont(Matrica SpA)やHunan Beiya Biotechnologyなどがこれに続き、少数企業が供給を主導する一方、地域需要の拡大は、地域供給力を持つ後続企業に成長余地を与えている。

2025年1月、Versalisは、アゼライン酸を原料としたバイオベース可塑剤を発表した。同製品は欧州産植物油由来のアゼライン酸をベースとしており、フタル酸フリーの可塑剤としてゴム・PVC業界向けに展開されている。

2025年7月、Emery Oleochemicalsは高純度ポリマーグレードのアゼライン酸のフルスケール生産設備を完了し、商用供給を開始した。同グレードは二塩基酸含有量が99.95%超、一塩基酸含有量が0.04%程度という高純度を特徴とし、スパンデックス繊維やポリアミド繊維、ポリエステルフィルム、ウレタンエラストマーなど、高分子重合体の調製・改質向けに開発された。

2026年5月、BASFは、医薬品ソリューション事業の製品構成を更新し、有効医薬成分の一つとしてアゼライン酸を明記した。同社は、デジタルツールおよびグローバル専門チームを通じ、効率性、コスト競争力、信頼性を重視した医薬品処方開発を支援している。

今後、アジア太平洋地域の重要性が引き続き高まり、需要地に近い生産、在庫、技術支援体制が競争条件となる。用途面では、プラスチック向けに加え、潤滑剤、医薬・化粧品、電子材料で高純度化や処方適合性への要求が強まる。市場集中度は高水準を維持するとみられるが、汎用品では価格競争、特殊用途では品質、認証、共同開発を軸とする分化が進む。優位性を左右するのは、原料調達、品質一貫性、規制対応、地域別技術サービスの総合力である。

日本企業にとって、需要の拡大は販売機会である一方、調達先の集中リスクを再評価する契機となる。新規事業の検討では、プラスチック用途だけでなく、潤滑剤、化粧品、電子材料向け高付加価値グレードの採算性を用途別に検証する必要がある。提携先の選定では、精製技術、品質保証、原料トレーサビリティ、地域供給能力が主要な比較軸となる。競合企業による増産、認証取得、アジア拠点整備は、投資評価や社内稟議に用いる前提情報として継続的に更新すべきである。

本記事は、QY Researchが発行したレポート「アゼライン酸―グローバル市場シェアとランキング、全体の売上と需要予測、2026~2032」 を紹介しています。

https://www.qyresearch.co.jp/reports/1608916/azelaic-acid

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