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はじめてのオーダースーツ。採寸の前に決めておくこと

既製品のスーツを試着すると、どこかが合いません。肩に合わせると胴が余り、胴に合わせると腕が窮屈になる。結局、どこかを妥協して買うことになります。

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既製品のスーツを試着すると、どこかが合いません。肩に合わせると胴が余り、胴に合わせると腕が窮屈になる。結局、どこかを妥協して買うことになります。

採寸して作るという選択肢は知っていても、値段が高そうで、手順も分からない。そのまま既製品を買い続けている人は多いはずです。

この記事では、既製品が合わない理由、採寸して作る形の種類、来店前に決めること、採寸で聞かれること、生地と仕様の決め方、そして受け取り後の扱いを整理します。

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既製品が合わない理由は体型の組み合わせ

既製品は、体型の平均をもとに作られています。身長と胴回りの組み合わせで番号が振られ、その番号の中では各部の寸法が決まっています。

問題は、人の体がその組み合わせどおりではないことです。

肩幅が広い人、なで肩の人、腕が長い人、太ももが太い人。身長と胴回りが同じでも、そこから先は一人ずつ違います。

だから、どこかを合わせると別のどこかが合わなくなります。これは選び方の問題ではなく、既製品という仕組みの性質です。

もう一つ、姿勢の影響もあります。前かがみ気味の人と胸を張る人では、同じ寸法でも布の余り方が変わります。既製品は標準的な姿勢を前提にしています。

体格に特徴がある人ほど、この差は大きくなります。運動をしてきた人、細身の人、年齢とともに体型が変わった人。既製品で満足できないのは、当然のことだと考えてください。

直しで対応するという方法もあります。既製品を買って、袖丈や胴回りを調整する形です。ただし直せる範囲には限りがあり、肩の位置のように動かせない部分もあります。

肩が合っていないと感じるなら、直しでは解決しません。そこが、作る形を検討する分かれ目になります。

採寸して作るという選択肢

作る形にはいくつかの種類があります。

一つは、一から作る形です。体の各部を測り、その人のための型紙を起こします。時間と費用はかかりますが、体型の特徴に対応できる幅が広くなります。

もう一つは、既存の型から選んで調整する形です。近い型を選び、袖丈や着丈、胴回りといった部分を寸法に合わせます。手間が少なく、価格も抑えられます。

多くの人にとっては、後者で十分に改善します。既製品で妥協していた部分が解消されるだけで、着心地はかなり変わります。

価格の幅も広く、既製品と大きく変わらない水準から始められる場合もあります。実際の金額は店と仕様によるので、確認してから判断してください。

いずれの形でも、店に足を運んで採寸することが前提になります。来店の予約が必要な場合が多いので、時間を確保してから動いてください。

オーダースーツSADAは、そうした採寸して作るスーツを扱う店のひとつです。来店の予約を受け付ける形で案内されています。価格や仕様は変わることがあるため、公式サイトで確認してください。

来店の前に決めておく3つ

準備をしていくと、当日の相談が具体的になります。

一つ目は、着る場面です。毎日の仕事で着るのか、面接や式のためなのか。頻度によって、選ぶ生地の耐久性が変わります。

二つ目は、季節です。一年を通して着るのか、暑い時期用なのか。生地の厚みと織り方が変わります。最初の一着なら、季節を選ばず着られるものが無難です。

三つ目は、予算の上限です。伝えたくない気持ちは分かりますが、伏せると提案が合いません。上限を言えば、その範囲で選べるものを出してもらえます。

この三つを決めておけば、生地を選ぶ段階で迷いにくくなります。

もう一つ、当日は普段履いている靴で行くことをおすすめします。丈を決めるときに靴の高さが影響するためです。

メジャーと生地

採寸のときに聞かれること

採寸は寸法を測るだけの作業ではありません。聞かれることに答えると、仕上がりが変わります。

一つ目は、利き腕です。多くの人は利き腕側の肩がわずかに下がっています。左右で寸法を変えることがあります。

二つ目は、姿勢です。立ったときの背中の形を見られます。ここに合わせて後ろ側の分量が調整されます。

三つ目は、持ち物です。財布や携帯をどのポケットに入れるか。よく入れる側は、その分だけ余裕を持たせることがあります。

四つ目は、着るときの中身です。シャツだけか、下に何か着るか。冬に厚手のものを着るなら、その分を見込みます。

五つ目は、腕の動かし方です。書く仕事なのか、荷物を持つのか。動かす範囲によって、袖回りの詰め方が変わります。

正直に答えてください。見栄を張って細く作ると、着るたびに窮屈になります。

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生地と仕様の決め方

選ぶ項目は多いのですが、最初の一着なら定番に寄せるのが確実です。

生地の色は、濃い紺か濃い灰色。柄は無地か、近くで見ないと分からない程度の織り柄。この範囲なら、着る場面を選びません。

裏地は、季節と好みで決まります。暑い時期に着るなら背中側を減らした仕様もあります。

ボタンの数は、二つが標準です。三つや一つは、着る場面が限られます。

ポケットの形や切れ込みの入れ方にも選択肢がありますが、最初は標準で構いません。二着目以降で変えていけば十分です。

裾の始末も選べます。折り返しを付けるかどうかで印象が変わりますが、これも定番から始めて問題ありません。

迷ったときは、店の人に「一番よく出る仕様で」と伝えてください。多くの人が選ぶ形には理由があります。

生地は見本帳から選ぶことになりますが、小さな切れ端で見た印象と、一着になったときの印象は違います。気になるものが出てきたら、体に当てて鏡で見せてもらってください。

照明でも見え方が変わります。店内の明かりと、外の光。可能なら両方で確認すると、当日の失望が減ります。

シャツの選び方と手入れは https://zero-press.net/columns/mens-shirt-nioi で整理しています。

並んだスーツ

受け取った後の直しと手入れ

出来上がってすぐが終わりではありません。

まず、受け取るときに着てみてください。腕を上げる、座る、前をとめて歩く。この三つを試すと、違和感が出る場所が分かります。

気になる点があれば、その場で伝えてください。作った店なら、多くの場合は直せます。時間が経ってからより、受け取り時のほうが対応してもらいやすくなります。

しばらく着てから出る違和感もあります。数回着てから、もう一度見てもらうという進め方もあります。

手入れの基本は三つです。一つ目は、脱いだらブラシをかけること。埃と繊維の間の汚れを落とすだけで、傷み方が変わります。

二つ目は、休ませることです。同じものを毎日着ると、湿気が抜けません。二着を交互に使うほうが長持ちします。

三つ目は、掛け方です。肩の形に合った幅のあるハンガーを使ってください。細い針金のものは、肩の形を崩します。

洗いに出す頻度は、季節と着る回数によります。出しすぎると生地が傷むので、汚れや匂いが気になったときに、と考えてください。

長く着ない時期の預け方は https://zero-press.net/columns/kutsu-ifuku-azukeru にまとめています。

よくある質問

出来上がるまで何日かかりますか

店と仕様によって変わります。式や面接の予定があるなら、日程を伝えて間に合うかを先に確認してください。

出来上がってから直せますか

作った店なら、多くの場合は調整できます。受け取り時に着てみて、気になる点をその場で伝えるのが確実です。

体型が変わったらどうしますか

寸法を詰めたり出したりできる範囲は、仕立て方によって違います。将来の調整をどこまでできるかを、注文の際に聞いておいてください。

何着くらい必要ですか

毎日着るなら、休ませる時間を作るために二着以上あると持ちが変わります。まず一着作って、着心地を確かめてから増やす順序で構いません。

家で洗えますか

生地によります。家庭で洗える仕様のものもありますが、表示を確認してください。判断がつかない場合は専門の店に相談するほうが安全です。

初めてでも大丈夫ですか

決めることは多く見えますが、定番に寄せれば選択は少なくなります。分からない点はその場で聞けば、標準的な選び方を教えてもらえます。

予約は必要ですか

採寸に時間がかかるため、予約を求められることが一般的です。空いている日時を確認してから行ってください。

まとめ

はじめて採寸して作るときの要点は三つです。

一つ目は、着る場面から決めることです。頻度、季節、予算の上限。この三つを決めてから行けば、生地選びで迷いません。

二つ目は、姿勢と癖を伝えることです。利き腕、立ち方、持ち物を入れる場所。正直に答えるほど、着たときの窮屈さが減ります。

三つ目は、受け取り後に一度直すことです。腕を上げる、座る、歩く。この三つを試して、気になる点はその場で伝えてください。

既製品が合わないのは選び方の問題ではなく、平均をもとに作られているという仕組みの性質です。体格に特徴がある人ほど、作る形に変える意味があります。

価格や仕様、予約の条件は変わることがあります。来店の前に、公式サイトで最新の情報を確認してください。

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