EMシステムズ、プレカル連携による処方箋入力サービスの製品版開発を開始
EMシステムズ、プレカル連携による処方箋入力サービスの製品版開発を開始 株式会社 EMシステムズのプレスリリース

株式会社EMシステムズ(本社:大阪市淀川区、代表取締役社長執行役員:國光 宏昌、以下「当社」)は、当社取締役会において、グループ会社である株式会社プレカル(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:小林 大悟、以下「プレカル」)との連携による処方箋入力サービス(以下「本サービス」)の製品版の開発を開始することを決定いたしましたのでお知らせいたします。2026年12月のリリースを目標に開発を進めてまいります。
本年3月24日付「EMシステムズとプレカル『処方箋入力業務のゼロ化』を目指し実証実験を開始」でお知らせした共同プロジェクトは、実証実験(PoC)を継続しながら、製品開発の段階へと進みます。3月の公表時点では「2026年内のリリースを予定」としておりましたが、実証実験の中間評価を踏まえ、2026年12月を目標時期として定めました。
■ 3月の公表からの進捗
時期
内容
2025年9月
プレカルの株式取得(完全子会社化)
2026年3月
実証実験(PoC)の開始を公表
2026年8月(本リリース)
製品版の開発を決定。リリース目標を2026年12月に設定
2026年12月
製品版のリリース(目標)
本決定は、当社グループとして本サービスを一過性の実証ではなく、調剤セグメントの中核をなす製品として位置づけ、開発・展開に経営資源を投下する意思を明確にするものです。
■ 実証実験の中間評価——数値と現場の評価
数値の評価|返却まで平均2分以内、正確性99%以上
実証実験では、薬局から処方箋の画像を送信いただいてから、平均2分でデータをお返ししています。入力の正確性についても、目標として設定した99%以上の水準を維持しています。
(注:実証実験中の中間評価時点での実績であり、製品版の性能を保証するものではありません)
現場の評価|「人が介在する」からこそ実現できる入力品質
実証実験において、本サービスを日常業務に組み込んで運用いただいている薬局からは、入力の品質について次のような評価をいただいています。
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ベテランの事務員が入力したものに近い
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OCRなどのシステム化だけでは実現できない入力ができている
処方箋の記載内容には、文字を読み取るだけでは確定できない事項が数多く含まれます。手書きでの処方箋の記載、医療機関ごとの記載の癖への対応——こうした場面では、経験のある事務員が行っている判断が不可欠です。プレカルのサービスは、OCRによるデータ化に「人によるチェック」と「薬局ごとのルール化」を組み合わせることで、この判断を含めた入力を実現しています。
薬局が直面しているのは、単に入力に時間がかかるという問題ではなく、入力を任せられる経験者を確保し続けることの難しさです。本サービスは、その経験を薬局の外側から供給する仕組みであり、薬局事業の継続性を支えるものと当社は考えています。
■ 製品版に向けて解決する課題と対応
一方で、実証実験を通じて、製品化に向けて解決すべき課題も明らかになっています。
現在の実証実験は、処方箋情報のデータ化とレセプトコンピュータへの登録を中心とした機能範囲で行っています。製品版では、算定に関わる項目の確認や後発医薬品への変更など、これまで薬局側で行っていた入力・判断の領域を広げてまいります。実証実験で確認できた課題の多くは、この機能拡張によって解消を図ります。
なお、処方箋から調剤データを作成する工程には、あらかじめ定められた規則で自動処理できる領域のほか、その薬局の過去の調剤情報の参照が必要な領域、および先発・後発医薬品の選択理由や患者ごとの事情など、判断が必要な領域が含まれます。製品版では、自動化できる領域を最大化するとともに、残る確認を薬剤師が最小の手数で完結できるようにすることを設計の中心に据えます。
■ 今後の開発——調剤業務全体を見据えた入力体験の向上
本サービスの価値は、入力精度の高さだけで決まるものではありません。処方箋の内容をデータ化しただけでは、調剤データは確定しません。患者の保険資格の情報、医薬品の在庫状況、その薬局における過去の調剤履歴——これらと照らし合わせて初めて確定できる項目が数多くあります。そしてこれらの情報は、いずれも当社のレセプトコンピュータが保持しているものです。当社が薬局向けに提供している各製品とどれだけ深く結びつくかによって、薬局の現場で実感いただける効果は大きく変わると当社は考えています。今後の開発では、この連携を段階的に強化してまいります。
製品版の開発では、プレカルがこれらの情報を参照できるよう、当社レセプトコンピュータとの連携を強化してまいります。処方箋のデータ化までを切り出すのではなく、調剤データの確定までを見通した連携とすることで、確認の手数を減らすことができると考えています。調剤データの入力から確定には、薬剤情報提供文書や薬袋の印刷、調剤機器との連携といった工程が続きます。処方箋の入力だけを切り出して速くするのではなく、受付から患者にお薬をお渡しするまでの流れ全体の中で、薬剤師とスタッフの操作が最小になるよう設計してまいります。
処方箋の入力は、薬局の業務の入口にあたる工程です。ここでの体験を高めることが、薬局全体の業務効率の向上と、患者の待ち時間の短縮につながると当社は考えています。
■ 今後の展望
当社は「中期経営計画FY2025〜FY2027」において、製品付加価値の向上によるウォレットシェアの向上を目標として掲げております。本製品は、その具体的な一歩と位置づけております。
実証実験は引き続き継続し、製品版の開発に反映してまいります。薬剤師が事務作業から解放され、患者への服薬指導や地域医療への貢献といった対人業務に専念できる薬局の実現に向け、グループの総力を結集してまいります。
プレカルの概要
名称
株式会社プレカル
所在地
東京都渋谷区神宮前一丁目10番9号オンデンフラット302号室
代表者
代表取締役社長 小林 大悟
事業内容
薬局における処方箋自動入力システムの開発および入力代行業務
資本金
100百万円(EMシステムズ100%)
EMシステムズの概要
名称
株式会社EMシステムズ
所在地
大阪府大阪市淀川区宮原一丁目6番1号
代表者
代表取締役社長執行役員 國光 宏昌
事業内容
医療機関(クリニック・薬局)、介護/福祉事業者向けシステムの販売、サポート
資本金
2,785百万円











